大平一枝のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
大平さんの文章は好きなのだが、WEB連載時はなぜか頭に入ってこなかった。
本になってまとまって読んでみて理由がわかった。
仕事の昼休みにごはんを食べながら読んでたからっぽい。
アドレナリンが出てる仕事中、時間制限のある昼休み、しかも食べながらには向いていない。
というのも孤独や不安など答えのないことについて色んな方が色々なことを対談方式で大平さんと話す内容、ゆったり思いを巡らせながら読むのに向いている。
上の子の体調不良、下の子のイヤイヤ期再来というタイミングで、仕事家事育児の合間に急いで読んでしまった私は正直十分味わったとは言えない。
でもまた改めて読むことも許してくれそうな本で、どんな -
Posted by ブクログ
大平一枝さんの書く物が好きなんだけど、どういう方かはあまり知らず、子育て期以降のことぐらいしか読んだことがなかった。
今回、幼少期のことはなかったものの、大学と就職、その後の転身、フリーになった当時のことなども書かれていた。
以前、フリーのスタイリストの大草直子さんが「Netflixは契約してるが、自分では見たことがない。それぐらい忙しかった」と書かれたのを読んだが、私より上の年代では働きながら子育てするだけでも大変だっただろうに、更にフリーとなると想像を絶する。
本著は率直に書いたと書かれてた通り、切ない話や失敗話もあって、余計に大平さんに惹きつけられた。
テーマを持って仕事をされてるという -
Posted by ブクログ
どこかで聞いたようなタイトルの本。「注文に時間がかかるカフェ」とは、吃音で悩む人達のために、同じ障害の奥村安莉沙さんが始めたプロジェクトだ。本書はその活動に密着取材したノンフィクションである。カフェで働くという夢をあきらめた奥村さんだが、自らの経験から若者のために1日限定のカフェを始める。主催者が場所と資金を提供し、障害を持つ人が接客を担当する。予約制で飲食費は無料だ。参加者は接客体験を通じて自信をつけ、見違えるように変わるという。
奥村さんによれば、吃音の方は全国に120万人もいるという。割合としては100人に1人だ。その割に身近にいた記憶がないのは、彼らが障害を苦にして心を閉ざしていたせい