【感想・ネタバレ】見えなくても、きこえなくても。のレビュー

あらすじ

「指先をはさんで、手話を伝え合う触手話は、ふたりの日常会話法である。五十二歳の梅木久代さんには、視力、聴力がない。言葉を覚える盛りの、乳児の時に聴力を失ったために、発声もうまくできない。その後、視力が三十二歳から低下しはじめ、四十代の後半で全盲になってしまった。つまり、見る・聞く・話すが不自由なのである。目の見えない彼女には、どんなに上手に健常者の好彦さんが手話をしても見えない。だから手をつないで、手話をする。彼女はつながれた手の動きから、相手の手話の意味を読み取るのだ」(プロローグより)。二歳で聴力を失い、四十代で失明。結婚、子育て、離婚、果ての自殺未遂…。絶望の淵に立たされたひとりの女性の愛と勇気、そして、光と音を持たない妻を支える夫との絆を描くノンフィクション。写真:安部まゆみ、主婦と生活社刊。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

見えない、聞こえない、という障害の有無は関係なく、連れ添う夫婦とはなんなのか、を示してくれている気がする。ところどころはさまれる写真のなかで、沖縄に住む息子さんとの写真が心に残る。

0
2025年10月19日

Posted by ブクログ

盲ろう者の妻とその夫の日常を描いた作品です。
しかし、この二人が結婚したのは妻49歳、夫52歳の時である。
お互いどんな人生を送ってきて、どこで巡り合って、どのようにして結婚にまで至ったのか、それだけでも興味津々の内容です。
単に盲ろう者の生活を描いただけではない、夫婦とはなにか、生きるとはどういうことなのか、と深く考えさせられた本でした。

0
2013年08月03日

「ノンフィクション」ランキング