大平一枝のレビュー一覧

  • 注文に時間がかかるカフェ たとえば「あ行」が苦手な君に

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    派遣社員をしていた頃、一時期電話を取ってすぐの「ありがとうございます」の「あ」が出てこなくなったことがありましたが、軽い吃音だったのかな、と今でも思います。

    小学校で日本語を教えていたときは、ペルールーツの男の子に吃音がありました。のんびりした性格で優しいためか、クラスでは比較的温かく見守られていましたが、大人になった今ではどうしているのかな、と思います。

    コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力が求められる社会生活で、生きづらい思いをしている人がどれほどいるのでしょう。

    多様性を認める、と口で言うのは簡単ですが、社会が変わるとはなかなか思えません。

    このような活動が少しでも広ま

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    2024年04月18日
  • 人生フルーツサンド~自分のきげんのつくろいかた

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    大平一枝さんが色んなところに書いたものを集めた本。
    私の会社は人数が少なくほぼ男性、ママ友は同年代か年下、出身は遠方で転職で上京したため学生の頃の友人が近くにいるわけでもなく、働く母のロールモデルがいません。
    大平さんの『新米母は各駅停車でだんだん本物の母になっていく』を読んで、思い詰めなくていいんだと肩の力が抜けて以来、勝手に心の中で頼りにさせてもらっています。
    今作でも色んなエピソードの中に洞察力、包括力を感じました。
    大平さんは人を掘り下げることが多いけど、大平さんが取材対象のものも読みたい。

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    2024年04月14日
  • 注文に時間がかかるカフェ たとえば「あ行」が苦手な君に

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    YouTubeも見てみようと思った。吃音者が吃音のことを書いている本はあるが、非吃音者が吃音のことを書いているということが、啓蒙につながると思う。実名を出してインタビューに答えている参加者の方々に敬意を表したい。

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    2024年01月17日
  • 注文に時間がかかるカフェ たとえば「あ行」が苦手な君に

    匿名

    吃音のことをもっと知ってほしい

    吃音って聞いたことはあるけど、実際にどんな症状なのか知りませんでした。
    それも含め、「注文に時間がかかるカフェ」で接客体験する若者のチャレンジぶりに胸を打たれました。

    #タメになる #泣ける #感動する

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    2024年01月12日
  • それでも食べて生きてゆく 東京の台所

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    なんでもない普通の人たちが食事をつくる「台所」を中心に、そこで食事を作り、暮らす人々を取材しているシリーズ。
    今回はそこに「喪失と再生」というテーマを設けている。死別や離婚など様々だが、長く生きる事で何も失ってなどいない人はいない。皆が何かを失い、その喪失感と向き合いながら台所で食事を作っている。
    もう少し軽い感じの読み物を想定してページを開いたが、予想外にずっしりと胸に響く話が詰まっていた。

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    2023年12月17日
  • 新米母は各駅停車でだんだん本物の母になっていく

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    こういう本を読むと、渦中にいる幸せの方にフォーカスできるようになって良い。
    真夜中の絆創膏、私も受け取り方を変えてみようと思う!(寝てから、痛い…喉渇いた…と階段を降りてくることがうちの子も頻繁にあります)

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    2023年09月24日
  • それでも食べて生きてゆく 東京の台所

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    前作よりもそれぞれのエピソードに一瞬戸惑い、少し戻って再度読むことが重なりました。
    まえがきで今回のテーマが「喪失と再生」であると明かされてはいたものの、大切な人を亡くして間もない方、成人を迎える事で親との縁を断てることを待っている方などのお話が、台所や料理の話とリンクすることで、より生々しさを帯びて伝わってきました。
    台所に焦点を当てているから一層そう思うということを差引いても、やはり”食”はその人を知り、想う時に少なからずついてまわること。あらためてそう思いました。

    料理がもともと好きだった人もいれば、少しずつ料理を覚えて愉しみを見出す人もいるし、逆に料理をする気をなくしていく人もいる。

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    2023年09月05日
  • それでも食べて生きてゆく 東京の台所

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    大切なものを失いながら、それでもみんな立ち上がり、今日もごはんを作っている-。台所と食を通じて人生を立て直した人々を描くノンフィクション。朝日新聞デジタル『&w』連載を大幅に加筆修正し、新たな取材を加え書籍化。

    いろんな物語があった。

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    2023年08月17日
  • ただしい暮らし、なんてなかった。

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    振り返るとああすれば、こうすればよかったと思うことたくさんある。でも、それを選んだことをやり直すことはできない。それは思い出として残るものなのかな、と感じた。

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    2023年08月04日
  • ただしい暮らし、なんてなかった。

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    ネタバレ

     やはり、大平一枝さんの優しくて飾らない文章は良いですね。 好きです。 共感するところも多く、癒されました。
     人生を振り返りながら、苦さ・切なさ・懐かしさ・満たされた想いと様々味わいました。


    『かつて 問題が起きたらすぐ解決しなければ、
         相手を理解しなければと必死になって
         いた。
     いま ある年齢を過ぎたら、どうにもならない
        人間関係は逃げても諦めてもいい。
        それより、わだかまりの手放し方を体得
        したほうが得。』

    『わだかまり』と表現されるその気持ち、よく分かります。 お母さま、お嬢さま、そして、お義父さまとのエピソードが、印象深く記されてい

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    2023年05月07日
  • ただしい暮らし、なんてなかった。

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    人生後半戦。
    頑張らない事の方が難しい。
    日々の暮らしは色々あれど、人生は振り返れば全部喜びに変換できる旅のようなもの。
    心のやわらかさとゆとりを手に携えながら、軽い荷物で歩いていきたい。正しくも、きちんとしていなくても、人生は勝手に巡ってゆく。
    自分を大事にしながら自分の心地よい速度で進むこと。

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    2023年04月30日
  • それでも食べて生きてゆく 東京の台所

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    素敵な本でした。今のところ2023年一番‼️ ルポルタージュらしい。 生と死が絡む話で、少々重いけれども、人の生きざま、変化、残された人の想い等々、心に沁みます

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    2023年02月13日
  • それでも食べて生きてゆく 東京の台所

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    夕方にコンビニに行くとお弁当だけでなく一人用のおかずが豊富に用意され棚の前には高齢者がどれを買おうかと吟味しています。単身世帯の増加は個食を年齢性別問わずの「当たり前」にしているようです。そういう意味ではコストの問題を超えて、料理を作る、人と食べる、という昔の「当たり前」は非常に豊かな行為になってきていると思います。「衣食住、足りて礼節を知る」と言いながら消費社会を猛進していきた日本人の暮らしの今を知るのは「食」と「住」の交差点である「台所」が一番、ふさわしいのかもしれません。本書に登場する「台所」という舞台の主演俳優たちは、料理を作る、人と食べる、という個食という内向きのベクトルを外向きに向

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    2023年02月07日
  • それでも食べて生きてゆく 東京の台所

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    食べることを通して見える生き方と死に方。何かを失いながら、それでも、その苦しみと痛みを抱えながら、それを埋めるため、忘れるため、大切にするため台所に立ち続け、食べて生きる。台所は確かに人生なのかもしれないと思わされる。 #もえ読書

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    2023年02月04日
  • ただしい暮らし、なんてなかった。

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    タイトルに惹かれて。
    大平家の引っ越し遍歴が面白かった。

    「傲りと許容量」
    謙虚であれば、自分よりものを知っている人に教えてもらえてありがたいと思えるし、知識を深く受け止められる。

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    2022年05月15日
  • 新米母は各駅停車でだんだん本物の母になっていく

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    「母業23年つれづれ日記」とある。
    大平さん、30歳で母になりフリーランスの共働き。

    P112
    〈子供が幾つになろうと、子育てはジェットコースターのように上がったり下がったり忙しいものだということだけ、最近わかったところである〉
    いつまでもグラグラと不安定なのは親も子も同じだと思う。
    子育てに正解なんて無いのだから。
    (と感じるのは私だけだろうか)

    P199
    「運動会で、まさかの失敗」
    息子さんの中学校での出来事。
    運動会が延期になったことを知らないで送り出してしまう。
    怒り心頭、帰宅した息子さんの独り言は
    〈ばばあ、ゆるさん〉だった。
    でも大平さんは強気。
    読んでいて、これは少々強引な親

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    2022年05月02日
  • ただしい暮らし、なんてなかった。

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    P80
    〈自分の暮らし方は自分が決める〉
    これという決まりはない。
    だから自由でいいんだ。
    本書を読み共感することが多かった。

    いままで丁寧な暮らしとは縁もなく
    それでも、当時ぼんやりとした憧れはあったと思う。
    好きなものに囲まれた生活。
    それが自分にとって居心地の良い場所なら言うことなし。
    ほっとできる一冊だった。

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    2022年04月12日
  • ただしい暮らし、なんてなかった。

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    叱咤激励の本

    自身にとっても「耳が痛いこと」を書かれていることに気づくので、読み続けたらしんどいと思う時もあったが、それだけ気づきを与えてくれてこともわかる。

    ただしい暮らしは人により、時により異なる内容ということがよくわかる1冊。

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    2022年01月16日
  • 新米母は各駅停車でだんだん本物の母になっていく

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    ちょっとクサいタイトルではある。しかも「本物の母」って何だろうってつっこみたくもある。母は母、本物も偽物もないだろうし、本物の母が経験を重ねた末になるもののようなこのタイトルはいかがなものか。
    それはさておき、著者・大平さんのブログ(らしきもの)を愛読してたぶん10年近くになると思う。折々に家族との様子を垣間見てクスッと笑ったり爆笑したりしんみりしたりじんわり温かくなってきた。そんな大平母子の23年分をまとめて読めるお得な本。
    下北沢住まいで自分はライター、夫は映画プロデューサーなんてカッコよさそうなんだけど、そんなことなくて生活どっぷりって感じのエピソードに、同じような共働きの家の子として育

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    2021年10月25日
  • 新米母は各駅停車でだんだん本物の母になっていく

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    ネタバレ

    2018/09/27 S リクエスト
    この著者の文章は、読みやすく、端的に書いてあるので、毎回楽しみにしてます。
    今回の作品も、よかったです。
    母親のステージ、どの段階の人にも、おすすめ。
    優しい目線で、泣けてきます。
    台所事情の本もとてもいいけど、こちらもいいです!

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    2018年11月08日