大平一枝のレビュー一覧

  • 注文に時間がかかるカフェ たとえば「あ行」が苦手な君に
    YouTubeも見てみようと思った。吃音者が吃音のことを書いている本はあるが、非吃音者が吃音のことを書いているということが、啓蒙につながると思う。実名を出してインタビューに答えている参加者の方々に敬意を表したい。
  • 注文に時間がかかるカフェ たとえば「あ行」が苦手な君に

    吃音のことをもっと知ってほしい

    吃音って聞いたことはあるけど、実際にどんな症状なのか知りませんでした。
    それも含め、「注文に時間がかかるカフェ」で接客体験する若者のチャレンジぶりに胸を打たれました。
  • それでも食べて生きてゆく 東京の台所
    なんでもない普通の人たちが食事をつくる「台所」を中心に、そこで食事を作り、暮らす人々を取材しているシリーズ。
    今回はそこに「喪失と再生」というテーマを設けている。死別や離婚など様々だが、長く生きる事で何も失ってなどいない人はいない。皆が何かを失い、その喪失感と向き合いながら台所で食事を作っている。
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  • 新米母は各駅停車でだんだん本物の母になっていく
    こういう本を読むと、渦中にいる幸せの方にフォーカスできるようになって良い。
    真夜中の絆創膏、私も受け取り方を変えてみようと思う!(寝てから、痛い…喉渇いた…と階段を降りてくることがうちの子も頻繁にあります)
  • それでも食べて生きてゆく 東京の台所
    前作よりもそれぞれのエピソードに一瞬戸惑い、少し戻って再度読むことが重なりました。
    まえがきで今回のテーマが「喪失と再生」であると明かされてはいたものの、大切な人を亡くして間もない方、成人を迎える事で親との縁を断てることを待っている方などのお話が、台所や料理の話とリンクすることで、より生々しさを帯び...続きを読む
  • それでも食べて生きてゆく 東京の台所
    大切なものを失いながら、それでもみんな立ち上がり、今日もごはんを作っている-。台所と食を通じて人生を立て直した人々を描くノンフィクション。朝日新聞デジタル『&w』連載を大幅に加筆修正し、新たな取材を加え書籍化。

    いろんな物語があった。
  • ただしい暮らし、なんてなかった。
    振り返るとああすれば、こうすればよかったと思うことたくさんある。でも、それを選んだことをやり直すことはできない。それは思い出として残るものなのかな、と感じた。
  • ただしい暮らし、なんてなかった。
     やはり、大平一枝さんの優しくて飾らない文章は良いですね。 好きです。 共感するところも多く、癒されました。
     人生を振り返りながら、苦さ・切なさ・懐かしさ・満たされた想いと様々味わいました。


    『かつて 問題が起きたらすぐ解決しなければ、
         相手を理解しなければと必死になって
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  • ただしい暮らし、なんてなかった。
    人生後半戦。
    頑張らない事の方が難しい。
    日々の暮らしは色々あれど、人生は振り返れば全部喜びに変換できる旅のようなもの。
    心のやわらかさとゆとりを手に携えながら、軽い荷物で歩いていきたい。正しくも、きちんとしていなくても、人生は勝手に巡ってゆく。
    自分を大事にしながら自分の心地よい速度で進むこと。
  • それでも食べて生きてゆく 東京の台所
    素敵な本でした。今のところ2023年一番‼️ ルポルタージュらしい。 生と死が絡む話で、少々重いけれども、人の生きざま、変化、残された人の想い等々、心に沁みます
  • それでも食べて生きてゆく 東京の台所
    夕方にコンビニに行くとお弁当だけでなく一人用のおかずが豊富に用意され棚の前には高齢者がどれを買おうかと吟味しています。単身世帯の増加は個食を年齢性別問わずの「当たり前」にしているようです。そういう意味ではコストの問題を超えて、料理を作る、人と食べる、という昔の「当たり前」は非常に豊かな行為になってき...続きを読む
  • それでも食べて生きてゆく 東京の台所
    食べることを通して見える生き方と死に方。何かを失いながら、それでも、その苦しみと痛みを抱えながら、それを埋めるため、忘れるため、大切にするため台所に立ち続け、食べて生きる。台所は確かに人生なのかもしれないと思わされる。 #もえ読書
  • ただしい暮らし、なんてなかった。
    タイトルに惹かれて。
    大平家の引っ越し遍歴が面白かった。

    「傲りと許容量」
    謙虚であれば、自分よりものを知っている人に教えてもらえてありがたいと思えるし、知識を深く受け止められる。
  • 新米母は各駅停車でだんだん本物の母になっていく
    「母業23年つれづれ日記」とある。
    大平さん、30歳で母になりフリーランスの共働き。

    P112
    〈子供が幾つになろうと、子育てはジェットコースターのように上がったり下がったり忙しいものだということだけ、最近わかったところである〉
    いつまでもグラグラと不安定なのは親も子も同じだと思う。
    子育てに正解...続きを読む
  • ただしい暮らし、なんてなかった。
    P80
    〈自分の暮らし方は自分が決める〉
    これという決まりはない。
    だから自由でいいんだ。
    本書を読み共感することが多かった。

    いままで丁寧な暮らしとは縁もなく
    それでも、当時ぼんやりとした憧れはあったと思う。
    好きなものに囲まれた生活。
    それが自分にとって居心地の良い場所なら言うことなし。
    ほっ...続きを読む
  • ただしい暮らし、なんてなかった。
    叱咤激励の本

    自身にとっても「耳が痛いこと」を書かれていることに気づくので、読み続けたらしんどいと思う時もあったが、それだけ気づきを与えてくれてこともわかる。

    ただしい暮らしは人により、時により異なる内容ということがよくわかる1冊。
  • 新米母は各駅停車でだんだん本物の母になっていく
    ちょっとクサいタイトルではある。しかも「本物の母」って何だろうってつっこみたくもある。母は母、本物も偽物もないだろうし、本物の母が経験を重ねた末になるもののようなこのタイトルはいかがなものか。
    それはさておき、著者・大平さんのブログ(らしきもの)を愛読してたぶん10年近くになると思う。折々に家族との...続きを読む
  • 新米母は各駅停車でだんだん本物の母になっていく
    2018/09/27 S リクエスト
    この著者の文章は、読みやすく、端的に書いてあるので、毎回楽しみにしてます。
    今回の作品も、よかったです。
    母親のステージ、どの段階の人にも、おすすめ。
    優しい目線で、泣けてきます。
    台所事情の本もとてもいいけど、こちらもいいです!
  • とっても心地いい! シンプルひとり暮らし
    とても勉強になりました!
    ちょうど引っ越したばかりでないものだらけだったのですが、焦らずに必要なものだけ取り入れて行こうって思えました!
  • 見えなくても、きこえなくても。
    盲ろう者の妻とその夫の日常を描いた作品です。
    しかし、この二人が結婚したのは妻49歳、夫52歳の時である。
    お互いどんな人生を送ってきて、どこで巡り合って、どのようにして結婚にまで至ったのか、それだけでも興味津々の内容です。
    単に盲ろう者の生活を描いただけではない、夫婦とはなにか、生きるとはどういう...続きを読む