大平一枝のレビュー一覧

  • 注文に時間がかかるカフェ たとえば「あ行」が苦手な君に

    Posted by ブクログ

    文句なしの⭐︎5

    大平さんは子育てのWEB連載(後に『新米母は各駅停車でだんだん本物の母になっていく』として単行本化)に救われて以来、勝手にメンターのように感じているが、それを差し引いても本当に読んでよかった。

    吃音の当事者が各地の吃音の若者と不定期に開催するカフェのドキュメンタリー。

    吃音という症状があることは知っていたが、当事者の悩みがここまで深いと考えたことがなかったし、どのように接して欲しいか理解が深まった。
    この本を読まなかったら、出会った時に「ゆっくりでいいよ」「落ち着いて」と言ってしまってたと思う。

    もちろんそういう実用の部分だけでなく、わかりやすい感動やお涙頂戴になって

    0
    2024年11月15日
  • 新米母は各駅停車でだんだん本物の母になっていく

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ・母として、妻としての、夫、娘、息子との関わり方について書かれている
    ・子供はまだ生まれていないけど、私も同じことしそう!と共感する部分もあり。
    ・母と過ごした時間を思い出す描写があり、私の時もこういうことしてもらったなあと思い出し良い意味で感傷に浸れた。

    0
    2024年10月20日
  • 正解のない雑談 言葉にできないモヤモヤとの付き合い方

    Posted by ブクログ

    孤独や寂しさ、いずれくる死、言葉にできない感情やあえて名前をつけない感情についての対談。そういうものを自分の言葉で話してみるということの大切さを感じる。この本からさらに良い本にも出会えそうで良かった。

    0
    2024年09月05日
  • そこに定食屋があるかぎり

    Posted by ブクログ


    ごはんものを夜中に読むと、お腹がすいてたまらなくなる。
    味、食感、香り、そして店の雰囲気。わたしはベッドの中にいるはずなのに、まるでその店でそのメニューを目の前にしているような錯覚に陥る。この本で紹介される定食は、どれも素敵に美味しそうだ。

    でも、それだけじゃない。店を構え、守ってきた人がこれまでどんな人生を送ってきたのか、いまどうしているのか。そんな想像が食欲を追い越してくる。こんなに読むものに先を急がせる"ごはんもの"があっただろうか?

    ただのごはんコラムにならないところが大平さんの書くものだなあとしみじみ思うドキュメンタリーです。

    0
    2024年08月27日
  • こんなふうに、暮らしと人を書いてきた

    Posted by ブクログ

    2024/05/27リクエスト6

    人に嫌われたくない気持ちから思ってもいないことを言ってしまったり、言いたいことを伝えなかったり。「ノー」を言うのがいまだに苦手。

    「大切」個人的な愛情や思い入れが含まれる
    「大事」気持ちは入っていないが重要なこと

    文章は色、香り、味、触感について具体的な表現を入れるといきいきしだす
    ワインレッドの心、チックタックと鳴る世界で、埃まみれドーナツ盤…

    料理や掃除などくらしを支えるほとんどを、名もなき労働と言う。目に見えないので「シャドーワーク」と呼ばれる。台所仕事は愛だけを対価にした終わりのない労働、ある意味シャドーワーク

    どの文章も、大平一枝ならではの

    0
    2024年07月14日
  • ただしい暮らし、なんてなかった。

    Posted by ブクログ

    足し算数ばかりではなく、今あるものを大切にして、引き算していくことにで、美しさ、平和、健康につながることがよく分かりました。北欧のHygge(ヒュッゲ)に通ずるテーマです!

    0
    2024年07月14日
  • それでも食べて生きてゆく 東京の台所

    Posted by ブクログ

    上の子が産まれて職場復帰した頃、のちに『新米母は各駅停車でだんだん本物の母になっていく』にまとまった大平さんのウェブ連載を読んでいた。

    両両親遠方、零細企業で育休復帰は私が初めてという状況で、フリーランスの大平さんが今ほど制度も整ってない中、2人の子どもを育ててこられた話は刺さりに刺さり、勝手にメンターのように感じていた。

    今回の台所の本はシリーズ3冊目とのことで、以前の本も読んだ覚えはあった。
    しかし正直、『新米母〜』の衝撃が大きすぎて、それほどではないという印象しかなく、今回も電車で軽く読みはじめたら…
    うるうるを通り越して泣いてまうかと思った…!

    内容は台所をきっかけとした人それぞ

    0
    2024年07月05日
  • 正解のない雑談 言葉にできないモヤモヤとの付き合い方

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2024/04/13リクエスト 4
    ヘアメイクアーティストの山本浩未さん
    ダメ思考の自分をしっかり受け入れることができるまで、しっかり落ち込む。しょうがないと受け入れられるタイミングを待つ。

    絵本作家のヨシタケシンスケさん
    の対談が心に残った。
    「頑張らなくていいと言われても、それができずに困っている。それができれば楽なのはわかっている。それでも頑張らざるを得ないが本音。それなら、だましだまし、頑張っていく自分を受け入れていくことが自然。」
    「人生を楽しむのが下手チーム」
    私はまさに、この下手チームだ!!

    著者が13人と対談している。
    誰か一人くらいは自分みたいな人がきっといる。
    この本に

    0
    2024年05月19日
  • 人生フルーツサンド~自分のきげんのつくろいかた

    Posted by ブクログ

    素敵な本に出会ってしまった!!

    朝日新聞デジタルの『東京の台所』が好きで、以前から大平さんの書く文章が好きだったが、著作を読むのははじめて。

    『はじめに』のご挨拶にあるように、きらきらした色とりどりのフルーツがぎゅうっと入っているようなフルーツサンドを思わせるエッセイがぎゅうっとつまっているエッセイ集。フルーツサンドの入れ子状態。大平さんご自身もきらきらした魅力的な方なのだろうと想像する。


    ウキウキホロリしながら読み進めた。今後も何度も読み返してフルーツサンドを味わいたい。

    今回好きだなと思ったものを抜粋。(選びきれずたくさんになっちゃった!)
    きっと読み返すたび、その時の私の状態で

    0
    2024年04月23日
  • それでも食べて生きてゆく 東京の台所

    Posted by ブクログ

    ありのままの台所を訪ね歩き、取材したルポルタージュ。10年たった今回のテーマは、喪失と再生。簡単ではないテーマ。

    雑誌に載っているようなおしゃれなキッチンとは違う、素のままの台所。写真と共に語られた、その台所の持ち主の生活。リアルだからこそ、心に響いた。「何もを失わずに生きている人などいない。みな、何かを喪失し、それでも立ち上がり今日もごはんを作っている。」という言葉に、生きようとする、人の強さを感じた。家族を亡くして日が浅いなか取材を受けた方、伴侶との別れでひとりになった方など、みなさんの生きざまをうかがい知れて、私も頑張ろうと思えた。

    0
    2024年03月19日
  • 注文に時間がかかるカフェ たとえば「あ行」が苦手な君に

    Posted by ブクログ

    以前TVニュースで注カフェを見たことがありますが、真剣にはみておらず、吃音の事もさほど重くは受け止めていませんでした。
    奥原さんや当事者の方たちの見えない奥深い苦悩の数々、愛美さんや参加者の成長の様子に胸がギュッとなりました。思わず涙。大平さんの距離感を保ちつつ優しい眼差しのように寄り添う文章が好きです。沈黙、間、待つ、忘れがちな時間です。

    0
    2024年03月16日
  • 注文に時間がかかるカフェ たとえば「あ行」が苦手な君に

    Posted by ブクログ

    私は吃音者です。だからこそ読んでいる間、出てくる若者たちが訴える苦悩や願望に、共感の叫びが絶えなかった。

    取材をした 大平さんの、注カフェ店員の若者たちへの寄り添い方がやさしい。
    老婆心ながら、 などと言っているが、それは本心からとっさの言動なのだろう。

    注カフェを発起させた奥村さんもとてつもない大きなモチベーションのある方で、仕事を辞めて活動に注力する情熱。「自分が経験した苦しさを、これからの若者には味わって欲しくない」
    と。彼女の本気さ感じた。

    また、大平さんは以前 相手の話を聞いていることをアピールするために無意味な相槌を何度もついていたり、言葉の先取りをしていたそうだが、
    その

    0
    2024年03月16日
  • それでも食べて生きてゆく 東京の台所

    Posted by ブクログ

    NHK「あさイチ」でこの本を知って、読みたいと思った。
    「台所」を舞台に一般の人、プロの料理人など、さまざまな人の人生の一部を「喪失と再生」というテーマで書かれている。
    一人一人のお話は短い章でまとめられているが、少しの写真と大平さんの文章で、心にぐいぐいと詰め寄ってくる。
    読みながら、何度も泣いてしまった。
    テーマが重いので、暗くなりがちだけど、その中に必ず一筋の希望があって、立ち上がって、それでも食べて生きていく姿が心に沁みた。
    おすすめしたい本。

    0
    2024年02月26日
  • それでも食べて生きてゆく 東京の台所

    Posted by ブクログ

    実は朝日新聞デジタルマガジンを、書籍化される前に隅々まで読んだことがあります。
    食を大事にしている身としては、連載の企画時点で四つ星。
    台所を糸口に始まる住みて手の物語の第三弾は、喪失と再生がテーマ。
    ライターさんのインタビュー能力高し。
    ヘビーなテーマに対して綺麗にまとまっていて、難産だったことが伺える。
    いつか自分にも訪れる別れのことを考えさせられる、良い本でした。ということで星5つ。
    余談だけれど、徒然ハナコさんがこんなところに!と大興奮。
    あと、黒川紀章のカプセルの中の暮らしを垣間見れたのは面白かった。

    書籍の第一弾と第二弾は読んでいないので、それらも読みたいと思った。

    0
    2024年01月29日
  • 注文に時間がかかるカフェ たとえば「あ行」が苦手な君に

    Posted by ブクログ

    本書は"吃音"をもつ言葉が流暢に話せないカフェ「注文に時間がかかるカフェ」の非当事者視点で書かれたルポです。

    当事者ではない視点から語られる話は吃音を知らない、名前だけは知っているという方にとって伝わりやすい内容かと思います。
    純粋な若者の夢を見つめる気持ち、私達が何気なく話している言葉の重みが詰まっています

    新しい視点から言葉、コミュニケーションが観られる良書です。

    0
    2024年01月18日
  • それでも食べて生きてゆく 東京の台所

    Posted by ブクログ

    愛犬の秀太朗が亡くなって、最初に読んだ本。
    喪失感は無くならないが、この本を読む事で
    復帰する後押しをもらえた。
    このタイミングで、ふらりと寄った本屋で陳列されて
    いたのは何かの縁。
    大切な一冊になった。

    0
    2023年10月14日
  • ただしい暮らし、なんてなかった。

    Posted by ブクログ

    年齢を重ねていくと暮らし方や価値観が変わるのは自然なこと。かつての私と今の私を比べて、もう少し力を抜いて生きていってもかまわないと綴られていく。若いときは体力もあり、がむしゃらに頑張ってきたけれど、だんだんすぐには解決できないことが増えてくる年代になっていく。読み進めていく都度、そうだよね、と思うことが多かった。私に、
    変わらないことを変えないで、自分を労り、素直に生きていいと気づかせてくれた本。

    0
    2023年07月19日
  • それでも食べて生きてゆく 東京の台所

    Posted by ブクログ

    この本の前に著名人を取材した本を読んでいたけれど、
    この本の奥深さに、前に読んだ本が吹き飛んでしまった。

    子供にたかりにくる親はドラマの中だけじゃなかった。
    色々な困難があっても、それでも食べて生きてゆく人たちに励まされた。

    ありきたりだけれど、今生きている時間を大事にしよう...と思った。

    0
    2023年07月12日
  • ただしい暮らし、なんてなかった。

    Posted by ブクログ

    いやなんかもうびっくりするくらい泣いてしまった。最近ちょっともやっとしていたから、引き寄せたとしか思えないほど、完璧にすこんとはまってしまった。うれしかった。

    0
    2023年03月31日
  • ただしい暮らし、なんてなかった。

    Posted by ブクログ

    定期的に読み返したい本です

    ここ5.6年で考え方、捉え方、受け取り方がすごく変わった実感があります
    その中でまだまだ思いやりが足りない部分、自分の首を絞めている部分があることに気づかせてくれます

    0
    2022年12月18日