大平一枝のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
大平一枝さんの書く文章が好きだ。
朝日新聞デジタルマガジン『東京の台所』で彼女を知った。
彼女の文章は紙で読みたいと思った。
どうして好きなんだろうなぁ。
このエッセイを読んで、自分ごとと置き換え、
かつての私といまの私、時を経て経験を積み年齢を重ねたことより、変わってきた自分を見つめ直すことができるような気がする。私にはまだ答えがでていないけれど少しだけ先輩の彼女のお話を伺ってまた新たな私に出会うことができた。
印象的だったことばMEMO
・多摩美術大学「在宅性の君たちへ」
『今』を精一杯生きよ。自らの命を守れ。愛する人の命を守れ。そして生きるための想像力をしぼり出せ。
・”ていねい” -
Posted by ブクログ
audible51冊目。
てっきり小説なのかと思っていたら、ノンフィクション。
さまざまな家族やカップル、ひとり暮らしの台所を取材し、それぞれの人生や思いが語られています。
嬉しい幸せな思い出も、悲しい辛い思い出も、それぞれの台所に宿っているのだなあと感じました。
特に、家族の死に向き合った方のお話と、パートナーとの別れを乗り越えた方のお話が印象に残っています。
悲しい記憶であるはずなのに、お2人の話がとても前向きで、心を打たれました。
食べるということは、生きること。
だから生きている以上、台所とともに日々暮らしてゆく。
夫と2人で暮らす我が家の台所を振り返ってみる。
最初に2人で組み -
Posted by ブクログ
吃音を完璧に理解したとは言えないが、読んで良かった。大人になったら治ると言われているから、家では吃音に触れないで接する親と、学校では新学期の自己紹介から上手くいかず、同級生にからかわれ、話し方がうつると心ない言葉を浴びる子供。根はおしゃべりな子なのに、家でも学校でもだんだん無口になってしまう。孤独に吃音と戦う人たちの横の繋がりを作るため・吃音をより知ってもらうために立ち上がったプロジェクトへ同行。発案した代表者の方とカフェに参加した人達にもインタビューし、まとめた1冊。個別具体的で沢山の学びがありました。
『今も本棚の1番目立つところに『かがみの孤城』を飾っている。なにがあっても生きていこう -
Posted by ブクログ
大平さんにハズレなし。
コロナ前にウェブメディアで連載されていたという町の定食屋さんインタビュー。
連載はコロナでなくなってしまい、でも自分で取材を続けてついに本になったそう。
…すごいよね。
大平さんと言えば台所だけど、こちらも町の台所というか、家族経営の台所といった印象が残った。ただしどこもめっちゃ忙しそうだったけど。
それにしてもどこもおいしそうで、でも読後にグルメ本の印象は全くない。
主体は人、取材対象が人だからかな。
大平さんの本はお涙ちょうだいモノじゃないのに、いつもどっかしらでじわっときてしまう。
これぞ筆力、読めてよかった。
ーーー
追記:インタビューと書いたけど、正し -
Posted by ブクログ
主に都内の24軒の、街の人に愛される定食屋と、
支える人たちを取材したルポルタージュ。
これはコロナ禍を挟んだ6年間の記録でもある。
はじまり 山角
取材した24の定食屋 定食屋観察録①②
これから 再びの、山角
美味しいご飯を召し上がれ。
それらは定食屋。中華屋と町中華、蕎麦屋、
韓国料理店、洋食屋、大衆割烹もあるが、
どの店もメニューへの心を打つ拘りと優しさが溢れている。
大正時代の創業や2代目3代目と受け継がれる、店がある。
50歳を過ぎてからの開業の、店がある。
コロナ禍の影響が転機となり開業した、店がある。
人生色々、困難も悲しみも乗り越える逞しさ、有り。
常連客や業者のバックアッ -
Posted by ブクログ
読んでいる途中も読後も色々と考えさせられました。
読んだ人の立場によって捉え方が違うのでしょうけど良作だと思います。吃音の当事者・親家族・周りにいる人・別の障害がある人等々それぞれの立場で当書が気づきの手助けになったり救いになったりする事と思います。
自分は相手の話を遮って話してしまうクセがあり、その後何であんな事したんだろう、何で我慢できなかったんだろうかと後悔ばかりでした。
傾聴力と広く言われるようになるとそうしようと思ってもまたやってしまいさらに強く後悔することもしばしば。
本書を読んでもしかして吃音の方に嫌な思いをさせてしまっていたのかもと反省です。
吃音という言葉を知っていましたが、 -
-
Posted by ブクログ
大平一枝さんの本「東京の台所」シリーズが好き。
NHKのあさイチでも定期的に特集されている。
同じ台所を定期的な取材するため「あ、この人… 」という変化も感じる。台所から始まる人間定点観察本だと思っている。
その著作のエッセイ本。
あとがき、最後に「縁」という言葉で締めくくられている。
著者の取材に対する、色んなことを詰め込んだ一文字だな、と読み終える。
(引用)カフェラテ・ホイップ問答より
「でも、これからもホイップをのせるかのせないか迷い続ける自分でいたいと思う。迷わなくなったら、元女子として、大切ないろんな気持ちを忘れてしまいそうな気がする。
…••••なんて、これ、ホイップをのせて