【感想・ネタバレ】台所が教えてくれたことのレビュー

あらすじ

NHK「あさイチ」わたしの台所物語シリーズ出演中! 数々の台所を取材してきた著者が料理のいろはを綴るエッセイ集

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Posted by ブクログ

2025/09/17 3
読んだことあるものもあったがすっかり忘れていたりしてまた新鮮な気持ちで読めた。東京の台所が大好きでWEBも本も何度も読んでいるが大平さんご自身のキッチンはほぼ登場していなかったように思う。ホシザキの食洗機をリフォーム先に持っていくエピソードが好き。今は個人宅用は無くなった、とは知らなかった。ずっといつか自分のキッチンにホシザキ食洗機を入れたいと決めてたのに…
上京して最初に買った大皿、昼間にお邪魔したら夕飯代わりになるものを持っていく、などいいなあと感じた。私もいい加減落ち着いて自分のキッチンを作りたい…でも引っ越しが趣味なのでなかなか叶えられない。

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2025年10月16日

Posted by ブクログ

一万円選書で選んでいただいた、台所や料理にまつわるエッセイ集。

大平さんのことは知らなかったが、私の母ぐらいの年齢の方で、台所仕事について優しく教えてもらっているような、また友人からこれいいよと勧められているような気分になりながら読んだ。

全然気取っていなくて自然体なのにおしゃれだし、特にもてなしに関しては「こんな風にできたら素敵だな!」と憧れてしまうようなエピソードも多々あり、ワクワクしながら読んだ。
イワキの保存容器やキャベピィなど、同じの使ってる〜と嬉しくなったりも。

今すぐ実践できることばかりではないが、真似したいことがたくさん。
ただ、本書の中でも何度も述べられていた通り、その人ごとに台所のベストの形は違うし、同じ人でも人生の中で家族構成や年齢に応じてベストは変わっていくということ。
「今の」自分に合うものを選ぶ上でとても参考になる本だったし、時々読み返したいなと思った。

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2025年11月27日

Posted by ブクログ

この歳になっても朝が弱く、NHK「あさイチ」も放送後の配信で見ることが多いのですが、今日読み終えたエッセイの著者、大平一枝さんのことは、私がよく利用する通販サイト「北欧、暮らしの道具店」に寄稿されているエッセイで初めて知りました。

本作には料理法も数多く出てきますが、それよりも台所と料理、そして料理をする人に焦点が当てられているエッセイです。

私もこの年齢になっても料理は苦手です。仕事と子育てを両立していた頃は、料理はもっぱら早く、家族に男手が3人いるので質より量、そして酒の肴にもなるものを主体に作ってきました。

現在は老夫婦二人暮らしとなり、健康診断で色々な箇所に引っかかるようになって、食を大切にしたいと思うようになりました。

最近つくづく思うが、料理をおいしくするのは、腕やコツやレシピだけでない。食材と調味料も肝要である。このふたつの質が良いと、あとは雑でも、少々火加減を間違えてもだいたいおいしく仕上がる。
本文「ようやく料理のいろはが見えてきた」より

ふだんは忘れていても、自分が誰かに大切にされたひとりの人間であることを思い出すボタンが台所にはある。だから大丈夫だ。
本文「忘れられない台所」より

私たち夫婦は仕事を優先してアパート住まいを始めたので、台所に対してそれほど思い入れはありませんでした。

しかし都会に住む息子たちが、こちらでの日々を少しでも思い出す時、私の料理を思い出してくれたら幸せだなと思わせてくれる、そんな作品でした。

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2025年11月18日

Posted by ブクログ

台所には人の人生が出る。数多くの人の台所を取材し、そこにある人生をルポルタージュとして発信してきた著者。その著者自身の台所に関するエピソードがまとめられた一冊。これまで様々な媒体で書かれてきたエッセイがまとめられているので、時代も様々。新婚の頃、独立してがむしゃらに働いていた頃、子育てしながら子供の体のこと、それでいて効率も求めていた頃、子育てが終わり、これでなきゃを手放して日々の台所の営みを緩やかに楽しんでいる姿。
こんな感じで自分も食に対して、失敗もしながら自分なりの折り合い方を見つけて歳をかさねていきたいと思える一冊でした。

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2025年10月15日

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