宮野美嘉のレビュー一覧
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主人公とお相手がくっついたり離れたりするのが主で
各巻各話ごとの登場人物たちの立ち居地立てが副
それが女子向きライトノベルというものだが
(男子向きだと題材がバトルに変わるだけでおんなじ)
今巻はそのバランスがもうひとつ
名探偵と真犯人の真相解説独演会なんてどうでもいいから
コルドン伯爵家(当主とその母と息子)を愛でさせろが本当だとしても
使用人が伯爵を愛でていることを説明するのは地の文でなく描写でするべきなように
あとフィナが能力も立ち居地も便利すぎて使い方が難しい
主人公とその下僕たちの勢力が拡大一途なので対抗馬の欲しいところである -
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美少年愛好家、と名高い主人公の結婚が決まった。
相手の弟は、これまた素晴らしい美少年で。
見たら血縁関係が分かる、という
特技(?)を持つ主人公。
これに反応する旦那様。
とくれば、もしかしなくとも…ですが
どう関係性が出てくるのか。
読み進めて、納得、です。
夫婦が、うっかり落ちて行く様も面白いですが
弟がツンデレのように頑張るのもいいです。
そんなほのぼの(?)状態ですが、一番怖いのは
やはり人畜無害そうに見える人。
地味だろうがなんだろうが、知識をきちんと使える人は
それだけでも武器となります。
とはいえ、今回のこれは結果よければ…ですが
振り回して怪我して終了、になりそうな使い方で -
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妊娠した主人公だが、夫は彼女を置いて仕事に。
いつものように追いかければ、義息も後を追う。
決定的に、この親子意思疎通ができてない、と思ったら
上の代からそうでした。
言葉にしましょう、言われなくても。
いやでも言わなくても分かるだろう、と思っている
自信満々な姿が素晴らしい…。
昔話は、どこかねじれて伝わっているもの。
それまで搾取していたのだから、される側になったとて
仕方がないと言われれば仕方がない?
とはいえ、毎度のことながら、夫はすごい。
なぜ分かった、と突っ込みたい。
そして主人公…さらっとやってますが
普通の人でしたよね??
3家族入り乱れ、大事なものを教わった感じです。 -
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ついに兄から後継者の椅子が回ってきてしまった主人公。
しかし彼女は、自他とも認める筋金入りの男嫌い。
を、解消させるために付けられた、男の部下。
やる気がないだけかと思いきや、な部下の
腹黒さも…いや、ナチュラルに黒い?
主人公は女性至上で、思わず惚れてしまいそう(笑)
しかし部下、一体学園で何をしてきていたのか。
すごく気になりますが、多分カオスな学園生活かと…。
嫌な事は嫌と言わなければいけない。
けれどそれをまだ知らなければ?
まずこうなるものです。
なので、作中一番可哀そうかと思われる従兄弟も
恋にするにはありえない人、の分類になるわけで。
ものすごく、同情してしまう場面でした。 -
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"「でしたら、あなたのお母様は私ということになりますわ。だって、私とあなたのお父様は夫婦なのですもの」
途端に、少女のくりくりとした目が、零れ落ちんばかりに大きく見開かれる。
「いや、ちょっと待て」
珍しく動揺した様子でジェイクがサアラに待ったをかけた。しかし、サアラはそれを聞かず、少女を見つめ返す。
『おかあさんなの?』
「ええ、そうですわよ」
唖然とする家人たちの中、サアラは自信満々にそう言い放った。少女はサアラの内側を覗き込むように、大きな目でじっとこちらを見つめてきた。その末に、
『おかあさん!』
歓喜の笑顔と共に叫び、ジェイクから離れて抱きついてくる。
「お前……話をややこ -
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"「もし、お二方。この馬車を停めて頂けませんこと?」
御者に声をかけるが、返答はない。彼らはひたすら長い鞭を振るい、馬車を走らせ続けている。サアラはううんと首をひねって更に考え、
「ハロルド」
今度は隣に声をかけると、ハロルドははっとしたようにこちらを見た。
「この馬車を停めて頂きたいの。いえーーこの馬車を乗っ取って頂きたいの。出来ますかしら?」
サアラは穏やかに物騒なことを言う。ハロルドはぽかんと口を開けたが、かりかりと額を掻いて、立ち上がった。
「奥様がやれというなら、やってみますが……」"[p.79]
5巻目。
エリオスがんばれ。
ジェイクとエリオスが会話してるシー -
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ネタバレもふもふ好きにはたまらない1冊?(笑)占いにより魔王ウルギスに嫁ぐことになった剣術使いのロロナ。自分より強い男にしか嫁ぐ気のないロロナは魔王がそれに値するのか、そして彼が予言通り国を滅ぼす存在なのかを見極めようとウルギスの観察を始める。ひょこひょこと現れる狼耳、ふさふさと目の前で揺れる尻尾、侍女たちのフワフワとした兎の耳と尻尾。モフモフ大好きなロロナの心はそれを触りたい誘惑と戦う(笑)そして観察途中で気づいたウルギスの正体。夜のウルギスと昼のウルギス。そして…。
まさか3つもあったとは(笑)彼の性格ですけどね。いつもの宮野さんの描く癖のあるキャラクターが今回はちょっと弱いかも、と思っていまし -