変わり者の姫の結婚相手は隣国の国王で!?
この世には〈蠱毒(こどく)〉というものがある。壺に百の毒蟲(どくむし)を入れて互いに殺し合わせ、最後に生き残った一匹が猛毒を持つ〈蠱〉となるのだ。それを古来〈蠱術〉といい、操る術者を〈蠱師〉という。
大陸でもっとも強大な斎帝国の第十七皇女・李玲琳は、気味の悪い蟲(むし)と、その蟲から生成される蠱毒をこよなく愛し、周囲からひそかに「毒の姫」とあだ名される風変わりな姫だ。ある日、最愛の姉である斎国の女帝・彩蘭の指示で魁国の王・楊鍠牙のもとへ嫁ぐ。ところが、結婚生活は前途多難。
まず、せっかく大国から迎えた若く美しい花嫁が、華やかな衣裳やきらめく宝石よりも蟲が大好きで蠱毒をつくりまくる蠱師だと判明してしまい、魁国の者たちはドン引き。鍠牙の命が何者かに狙われている――という噂が立つと、毒殺犯の容疑をかけられた玲琳の立場はますます危ういものになって……。
運命は自分で切り開く。最強毒姫の冒険!
Posted by ブクログ 2022年10月11日
うわあああ〜〜!!めっちゃおもしろかった〜〜!!!この著者さんの幽霊伯爵のヒロイン、サアラを感じさせるようなヒロイン玲琳がもう本当に魅力的で最高。すべての毒、人格の破綻した人間の毒気すら愛すところや傲岸不遜なところがたまらん。鍠牙も「嫌いだ」「信用してない」「どうでもいい」ってしながら玲琳が自分から...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年06月25日
蟲や毒を愛する超強烈個性の姫が嫁いた先は、
魁王国という隣接した小国。
そこで起こる奇妙な出来事を、蠱術を使い立ち向かっていく。
というより、蠱師である姫に火がついたとでも言うべきか。
嫁いでも変わらない個性と行動、蠱術の腕前。
愛よりもビジネスの人間関係。
一見淡白・冷酷に思える姫や彼女を取り巻...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年11月30日
蠱や毒を愛し蠱術を操る玲琳は大国の姫君でもある。最初はなかなか強烈な主人公だな、と思っていたが、彼女の行動には全て意味があるしブレがない。
玲琳は対人間でも毒のある者に惹かれるし、自分の興味のない者以外は顔も覚えない。
素材は虫や異形のモノだし毒を扱うから命のやり取りも殺伐としているし周囲の人間もク...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年07月04日
「さくら花店」を読んだ時にも思いましたが、何とまあ毒まみれの文章で。
話として毒を扱っているからという単純な理由ではなく、登場人物も文章もいい意味で病んでる。
何しろ常識的にまともな人があまり出てこない。
主要人物は大概みんな常識が通じない。
モブほどまともという有様。
名前があるキャラでまともだっ...続きを読む
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