あらすじ
触れてもらいたいのに…すれ違い新婚ラブ!
アストラン国のユーリアは、かわいい女の子になりたいと願う可憐な王女。ところがユーリアには、他国に内緒の重大な秘密が。それは、生まれたときに悪魔から授けられた呪いの力。ほんの少しユーリアが触れただけで周囲の人を傷つけ、建物すら簡単に破壊してしまう――そう、ユーリアは人並みはずれた怪力の持ち主だったのだ!
そんなユーリアが17歳になったある日、父王の命令で新興国ブランデンに嫁ぐことが決まる。夫となる国王ジオンに呪いの秘密を知られないようにしなければ…と、恐る恐る婚礼の式典に向かうユーリア。だが、女嫌いのジオンは「お前と馴れ合うつもりはない」といきなり拒絶宣言! 接触しなければ秘密もばれず、ジオンにケガをさせる危険もない…むしろホッとするユーリアだったが、ジオンのまっすぐな心を知るにつれ、彼のそばにいたいと思うようになり…。
触れてもらいたい、でも触れあったらケガをさせてしまう――。心優しき呪われ王女と女嫌いな横暴国王の、すれ違い新婚ラブロマンス!
※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
感情タグBEST3
図書館
初めての作家さん。
面白かった!
怪力ヒロインという言葉に惹かれ、読んでみたら一気読みでした。
世間知らずで無垢なヒロインは大抵何かしら突っ込みたくなるものですが、このヒロインには納得の背景があり、むしろ健気で思わず涙。
また、ヒーローとの噛み合わないやり取りでは、思わず爆笑。
そして、呪いの真相にまたまた涙...
意外にも(失礼!)、予想していたストーリー展開を悉く裏切られ、最後まで楽しかったです。
ルルル文庫、侮るなかれ。
Posted by ブクログ
主人子が可愛かった。
悪魔のせいで、片手で柱が砕ける程力持ちの王女。親しくしてくれる人間が皆無なせいで常識がかなり欠けている。お金の概念は勿論、あらゆる常識がナイ。いくら厄介払いしたいからって、この子を国の代表として送るのはどうかと思う。
終始困って泣いているので、最近の「なろう小説」にいるような「明るくて鈍感で無双する主人公」が好みな人には合わないと思う。
嫌いか嫌いじゃないか論争する二人が可愛かった。
Posted by ブクログ
怪力なのに最弱なヒロイン(笑)でも、とても優しい女の子。
悪魔の呪いを受け、生まれた時から怪力を持つ王女ユーリア。その力で初恋の相手の肋骨を粉砕してしまい、それ以来、人と関わることを極端に恐れ引きこもり生活を送っていた。ところがそんなユーリアに隣国の王ジオンとの政略結婚が決まる。しかもジオンは大の女嫌いでユーリアと馴れ合うつもりはないと拒絶宣言。自分の怪力を隠したいユーリアにとってそれは好都合だったのだが、ジオンと共に過ごす時間が増えるうちに彼に触れて欲しいと思うようになり・・・。
純粋というか知らないだけというか、人とまったく関わらず育ったユーリアは良くも悪くも物知らず(笑)けれどそんな純粋なユーリアの素直さにジオンも癒されたのでしょう。ユーリアと悪魔とのラストにホロッときた。侍女の正体は薄々気づくよね。結賀さんのイラストも合ってたと思います。
Posted by ブクログ
世間知らず系ヒロインが苦手なので入り込めなかったけど、その苦手意識がないならお話は面白いと思う。この方の作品はとにかくテンポがいいからコメディ部分が鉄板面白い。