丸山宗利のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ツノゼミの一般向け入門書です。数多くの写真と簡単な解説がつきます。
不思議な生きもの・ツノゼミの世界へいざ。
ツノゼミはツノゼミ科(Membracidae)に属する昆虫で、一般的にいうセミとは異なる生きものです。セミとは下目まで同じ分類ですが、ヨコバイがさらに近縁となります。
セミのように大きな鳴き声は立てず、2mm~25mm程度と相当小型です。
この虫のすごいところはなんと言ってもその形態です。本書の副題は「ありえない虫」ですが、本当にありえないほどの奇妙な形と多様さです。
全体の形として、体の上に長目で半透明の羽が付くところはセミにも似ていますが、セミと違うのはさまざまな形の突起物が付く -
Posted by ブクログ
好蟻性昆虫学者によるフィールドワークのお話。
蟻には様々な昆虫が深く関与して生きている。よく出てくるシジミチョウのことは知っていたが、著者の専門とするハネカクシ、エンマムシ、ハエなど無数の虫がアリに擬態して餌を貰ったり、アリを食べたりしている。またこのようなマニアックな研究者がどのように育ったかも記述されており,生来の昆虫少年が好きこそものの上手慣れを実践しあこがれの職業に就いて、運もありうまく未踏の分野を開拓しつつあるというところ。実際の研究は地道な採集、標本の作製、描画、分類、論文執筆と本当に好きではないとできない、ことがよくわかる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレチェック項目10箇所。昆虫のひとつの小さなグループで、これほど形の多様なものはいない。本書を通じて生きものの形の豊かさ、すなわち生物の多様性に一人でも多くの人が愛情と慈しみをもっていただければ、これ以上の喜びはない。ツノゼミは名前にセミとつくけれど、セミとは異なるグループの昆虫だ、体調数ミリしかないごくごく小さな生きもので、植物の汁を吸って生きる平和な昆虫である。ツノゼミの奇抜な角の役割はほとんどわかっていないが、いくつかの種ではその機能を推測することができる、ヘルメットツノゼミの丸く大きな角は、わずかな部分でしか体とつながっていない、敵につかまるとその部分が取れて、残った本体は逃げおおせるこ
-
Posted by ブクログ
「え、こんな生き物がいるの!?」と思わず言ってしまいそうな写真集です。ここに掲載されているのはツノゼミという虫たちで、まだまだ自分が知らないことはたくさんあるんだということを教えてくれました。
僕も東京にいたころはずっと野外で仕事をしていたので暇を見つけては夏になると木に止まって気忙しくないているセミを素手で捕まえては放すという何の生産性もないことを業務の合間合間にしていたことを思い出しました。少し、話は脱線してしまいましたが、この本は世界中にいるとされる珍妙な『ツノゼミ』の各種を特殊な撮影技法を駆使して、克明なまでに再現したものをオールカラーで掲載したものでございます。
ページを読み進 -
Posted by ブクログ
最近よく聴くポッドキャストで紹介されていた本。こんどお会いすることになっている学者センセイの頭の中の深いところを探るのに役立つかと思って読んだ。
やはり興味深く読んだのは、このところどっぷり浸かっている鳥類関係のはなし。川上先生は軽妙な語り口で、キャッチーな論文を紹介してくれた。恐竜学者の小林先生の項では、鳥類の祖先が恐竜だったことが学会の主流になったのは
1998年の論文発表からだった、と知った。1985年生まれの私は、子どもの頃から始祖鳥の存在は知っていたが、それが鳥と恐竜とを繋ぐ存在だという認識は薄く、あくまで鳥の祖先だ、という理解だったのだが、それが当時はふつうの解釈だったようだと再 -
-
Posted by ブクログ
AIに聞いたところ、オタクとは、アニメ、漫画、ゲーム、アイドルなど特定の趣味分野に強烈なこだわりを持ち、時間や金銭を極端に費やして深い知識や情熱を持つ人を指すらしい。趣味、ではないが特定の分野に強烈なこだわりを持つ面では研究者もオタク気質なのだろう。オタク達が自分の推しを語る際の勢いは凄まじい。5W1Hを駆使して推しの尊さを押し出してくる。多分、相手に伝えたいのではない、語りながら自分の中で推しの尊さを整理している。この本に登場する研究者達もそんなオタク達だ。自分の愛する分野での推し論文をピックし、尊さを語っている。研究分野も、文章から覗く著者の性格も、どれも多様だけど、愛する論文のために筆を
-
-
Posted by ブクログ
昆虫こわい、昆虫こわい、、、、、
かの有名な「まんじゅうこわい」を彷彿とさせるタイトルに興味津々。
筆者は重度の昆虫好きで、特に好蟻性昆虫「ハネカクシ」、「ツノゼミ」が大好物。
好蟻性昆虫とはつまり、蟻の寄生虫(共生虫というほうが近いか、)、蟻に適応しながら生きる昆虫である。
なんだかんだ、筆者の旅行記をたらたらと見ていたら、最後の最後に「ハネカクシの収斂進化」という
謎であり教科書に載せるべきものとも言える研究成果を上げたという記述。
収斂進化はここでは書ききることができないミラクルであるが、簡単に言うとそれぞれ違う生物が「アリ」という環境に適応するために「アリに似たもの」にそれぞれ独 -
Posted by ブクログ
昆虫の姿かたちから暮らしや社会性、そして人とのかかわりなど、幅広く解説してくれる一冊。遺伝子を残していくため。の一言にまとめられているけれど、多種多様な形態や行動は人間と相似のもの、反対に奇妙に見えるものもあり、特に寄生・共生の様相はよくこういう関係になったものだと感心してしまう。そして人間の生活に伴い虫も千年レベルの短い時間で進化しているというのもちょっとした驚きだった。
また本論とは外れるけれど、一時期はやった農耕・牧畜は逆に人間側が支配されているのだ。という見方を、そういう面もあるが真面目に受け止める必要はないとバッサリ切っているところは笑った。 -
Posted by ブクログ
でかい紙で高画質の昆虫を見れることにとても興奮した。色鮮やかな色彩、細部の毛や目のぶつぶつまで見ることが出来る。近年動物愛護や絶滅危惧種の動物の保護などが世界中で広がっているがなかなか小さい昆虫の絶滅や保護までは考えたことがあまりなく新鮮だったしかし昆虫は食物連鎖の下に位置しているため、それが大量絶滅などで数を減らしてしまうと人間や周囲の環境まで大きく替えてしまう危険性があるのだと思った。更に小さくて種類も多いため、保護の難しさ、環境の変化への適応の難しさなどがあるなと感じた。主な絶滅危惧の原因は地球温暖化や人間による人為的な環境の変化、殺虫剤など人間による環境破壊が大きな理由であるそうだ。絶
-
Posted by ブクログ
ハエやカに対して「存在しなくても良いのでは?」と思ったことがある人は多いと思う。序盤でその質問に答えてくれる。曰く「①カを始めとする昆虫たちは食物連鎖の一員である ②昆虫を研究することで、ヒトは思わぬ形で益をもたらしてもらってきた ③全ての生き物は生きる機会を尊重されるべきであり、また人間には地球に棲む多様な生き物たちを出来る限り保護していく責任がある」。
昆虫の定義とは何か。それぞれの持つ興味深い体の構造とは。昆虫はどのような性質を持ち、研究することでどのような益をもたらしてくれるのか。昆虫たちが現在置かれている危機的状況とは。幅広いトピックを網羅した内容で、読む前と後では昆虫に対する感じ方 -
Posted by ブクログ
虫って面白いし、恐いし、可愛いし、キモい
子供の時にあれだけ触って捕まえてたのに大人になり好奇心より 知識がつくと触れなくなってくる
しかし体の仕組みも良くできてるし
本当に感心する
実際に野生動物や虫は、凄く過酷な自然で当たり前に命をかけて生きている
その動物や虫の知識、仕組み、構造を利用し人間はもの作りに応用する
新幹線の形は鳥から?
防弾チョッキには強靭な糸で巣を作る蜘蛛から?
人工衛星のアンテナを収納や広げたりするのは羽化する蝉の羽から?
などなどかなり助けられている
出来れば平和にするために使ってほしい
そんな奴らを気にせず人間はそいつらの世界を跨いで歩き生活
なんなら気付き