殊能将之のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレミステリ短編集……でもない未発表短編集
とても読みやすくあっさりとした印象なんだけど、決して薄いという事ではない独特の読み心地がある
以下抜粋して雑感
『鬼ごっこ』
登場人物が平然と他人の命を奪うシビアな世界観、そしてこのタイトル
読みながら、世にも奇妙な物語(と、その原作になった某短編)を思い出して、もしやこれ本当にただ鬼ごっこしてるだけだったりして……なんて思ってたら本当にその通りだった作品
でも、でも!!でもでもとても面白かった
ただ鬼ごっこしてるだけなんだけど、それが大オチでもなくて、そのあとに設定をさらにいくつか盛り込んで放り出すように終わり
なのに中途半端な感じはなくてとても面白 -
Posted by ブクログ
ネタバレ作者買い。先に「ハサミ男」などを読んでおくともっと面白く読めると思う。
☆面白かった話「鬼ごっこ」
3編の中でも殊能先生っぽさが1番でてる
鬼ごっこが本当に遊びの鬼ごっこだったときの衝撃
鬼ごっこという単語と人間を簡単に殺害できる恐ろしさとのギャップ
安原は刀
☆好きな話「精霊もどし」
最後の真知子の一言「死後の世界なんてあるわけないでしょう。〜」から無限の考察
宮崎と広永の本来の関係は一体何だったのか
真知子は本当は生きているのか
殊能先生のファンとして読めて本当に嬉しいです。原稿を発見して下った編集部栗城さんや磯達雄さん等々感謝申し上げたいです!!
先生の小説はとにかく鋭利で緻密でし -
Posted by ブクログ
【時間を超え交錯する謎 まさに完璧な本格ミステリ】
梵貝荘(ぼんばいそう)と呼ばれる法螺貝(ほらがい)様の異形の館で起きた殺人事件。事件は、名探偵の活躍により解決するが、年を経た後、再調査が現代の名探偵・石動戯作に持ち込まれる。
石動戯作シリーズ3作目。
[鏡の中は日曜日][樒(しきみ)/榁(むろ)]収録
[鏡の中は日曜日]
過去の実際に起きた事件、過去の事件を描いた小説の中の事件、現在石動が再調査している事件が出てくるため整理しながら読まないと内容がつかみにくい。
痴呆症の登場人物の視点や、詩の引用など読みづらい部分があるものの、物語のラストにかけてのどんでん返しは面白く騙された。
こ -
Posted by ブクログ
ようやっと読み終えましたねぇ…自分はやっぱりこうした想像の産物? 的な物語より前作のハサミ男のように現実を舞台にした物語の方が好きだなぁ…と…社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
今回は岐阜県? のとある山村を舞台に物語が進行しますけれども、この舞台とて作者の想像の産物らしいですし…そうした但し書き? 注意書きがあったような…社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
なんとなく「ひぐらしのなく頃に」を思い浮かべましたねぇ…田舎の山村が舞台だと僕のバヤイ、すべてがひぐらしに思えるような… ←え?? 社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
まあ、そんなアレで推理物としてどうなんでしょうねぇ… -
購入済み
難しかった
内容は面白いんだろうけど、多重人格から、新たな人物、最後へのクライマックスが突然過ぎて、もう一度読まないと理解できないという感じでした。