殊能将之のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ミステリ長編。たぶんミステリ。ミステリに分類していいんですよねこれ(
シリーズものだけど単独でも読めます。と言うかシリーズものと知らずに単独で読みました(←
現代日本に現れた750年前の騎士の亡霊の「自分の死の謎を解き明かしてくれ」って依頼から始まる物語。
探偵役は探偵と思えないダメっぷりだし騎士さんはまともに現代に適応できる訳もないしでわりとぐだぐだです。
しかし。その騎士さん視点の、「中世騎士から見た現代日本」の描写が実に秀逸!
日常的な風景も視点を変えるとすごく面白いものになるんだ、って再認識できたよ。
六本木ヒルズに行ったことがあるとたぶんさらに楽しめます。笑
小説全体としては -
Posted by ブクログ
「わが死の謎を解ける魔術師を呼べ」
フランスの古城を移築後、中世の騎士として振る舞い始めた江里。
750年前の死の真相を探れ、という彼の奇想天外な依頼で古城を訪れた石動戯作は殺人事件に遭遇する。
嫌疑をかけられた江里が向かった先は・・・。
(巻末あらすじより)
ようやく文庫になりました~!今現在の殊能さんの最終作品。
しかしこんなお話だったとは・・・。
っていうか、これは殊能作品でなかったら壁にぶつけていたかもしれませんよ!
ファン以外には薦められない作品ですなぁ。
もう石動ダメダメじゃん・・・。こんなかったっけ~?
かなり久しぶりの石動モノだったので忘れていましたが。そういえばアントニオ -
Posted by ブクログ
ネタバレ「2002年版SFが読みたい」でトップテン入り。だが果たしてSFなんだろうか…。
いや、SFの定義は人によって違う。
そして、私のSFの定義はかなり幅広い。
しかし、これをSFのベストテンに選んでしまってよいものだろうか。
一応、裏表紙のあらすじや、帯の煽りを見る限りにおいては、推理小説くさい。
実際、途中まではそうなのだ。
しかし、それを根底から覆してしまう。
賛否両論、前代未聞なのもうなずける。
推理小説としても、SFとしてもなんとなく中途半端な気がしてしまう。
でも、別にこの小説は嫌いじゃない。
すらすらと読めるくらいに面白い。
ただ、ちょっと物足りない。
「黒い仏」では -
購入済み
支離滅裂で面白くない
最初は普通の推理小説と同じ感じで淡々とストーリーを読むことができたが、三分の一ほど読み続けていたら段々とストリー展開や人物の発言や描写が異様で独特なものになり、理解不能な内容で物語への興味が急送に減退した。そのためそれ以後の興味はなくなった。よってこの作品はお勧めできないと思う。
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購入済み
期待はずれ
レビューの評価が高かったため期待し過ぎたのかもしれない。展開が遅く読み手が先を行ってしまう。何回読み始めても引き込まれることがなく飽きて疲れてしまった。私の能力不足かもしれないが時間を忘れて読み入ってしまうという作品ではなかった。