殊能将之のレビュー一覧

  • キマイラの新しい城

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    ※本書は「鏡の中は日曜日」の重大なネタバレがあるので、そちらを先に読むべし。
    面白かった。伏線の散りばめ方が見事。また、シチュエーションの作り方が凝っていて、オチまで含めてこんなミステリは他に類を見ないと思う。少々冗長な部分はあるが、殊能将之作品の中でも傑作の部類と思う。

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    2020年09月30日
  • ハサミ男

    騙された!!

    完全に騙された!
    続きが気になって読み終えるまで何も手につかず状態。後半頭が???状態になりつつ読み進めるとえーーー?!となります。作者に騙された。また風景や人間の描写が上手でリアルに想像できる文章が好きだった。読み終わってすぐはじめから読み返したくなる本。

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    2018年06月13日
  • 美濃牛

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    ネタバレ

    作者の本を読むのはこれで二作目。
    以前読んだハサミ男も最高でしたが、これもすごく面白かった!
    最初、うわ分厚いなぁ…と思ったもののすごく読みやすくて話も先が気になるのでサクサク読めた。

    山奥の村の奇跡の泉とかわらべ唄とかワクワクする要素や、他の作品へのオマージュも多くて読んでて楽しかった。

    こんがらがった事情も多かったのに謎解きは複雑ではなくスッと理解できるものでなんかもう本当凄い。

    最後に出てきたアントニオの出番は少なかったもののインパクトはでかい…。

    以降の作品を読むのも楽しみ〜!

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    2017年03月15日
  • 黒い仏

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    ネタバレ

    痛快のなんのって。賛否両論なのはりかいできるけど、 初めからなんか変だな感をにおわせているんだから、これはアリだと思う。最後の一行がすごすぎる。たのしかった。

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    2016年03月14日
  • ハサミ男

    購入済み

    誰が読んでも面白いに違いない!

    言葉の使い方が丁寧で、登場人物の思考力も高いため、余計なひっかかりを感じずに読むことができる。それでいて物語の構造・展開も秀逸である。万人におすすめできる傑作。

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    2015年08月12日
  • 殊能将之 読書日記 2000-2009 The Reading Diary of Mercy Snow

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    気になった部分をパラパラと眺めながら、じっくりと味わうつもりだったのに、気がつけば一気に通読しちゃったよ。軽妙かつロジカルな語り口で紹介される膨大な量のSF、ミステリのなんと魅力的なことか。何より、センセーが本を読むことを楽しんでいることが伝わってきて、コッチまで嬉しくなってくる。殊能センセーのファンになったのは作品もさることながら、こうした日記の文章から伺いしれる人柄に惹かれたからなんだと改めて認識。作り手側の熱意を感じさせる充実しまくりの付録や註、解説も素晴らしい。memoのTV鑑賞記やレシピの出版もぜひともお願いしたい。

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    2015年06月29日
  • 美濃牛

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    ネタバレ

    700頁を超える大長編。クライマックスで登場する美濃牛の正体は何だったのか。天瀬の幻聴?亀恩洞の迷宮と窓音の中の迷宮の対比が印象的であった。

    前半は様々な人物の視点からなる群像劇で、キャラ同士の掛け合いも楽しめる。気に入ったのは藍下と出羽のコンビ。
    クライマックスで美濃牛が現れたのが面白かった。それも天瀬の前だけに。美濃牛ではなく窓音を選んだ天瀬。果たしてそれは天瀬の意思だったのだろうか。
    窓音の底知れぬ存在感は美濃牛をも凌ぐかもしれない。

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    2014年05月08日
  • 美濃牛

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    個人的に最悪な状況で読み進めた本。扁桃炎やら、身内のクソッタレな問題やら。人はいつでもどこでも大抵俺を困らせる理解不能な存在だ。俺の思いと小説はいつでもその時々の状況にリンクする。そうだよな、アル中になったお前。

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    2014年02月09日
  • 美濃牛

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    ネタバレ

    殊能さんの著書は思い出深いハサミ男に続き2作目。読みごたえのある長編だが、登場人物が個性豊かで楽しく読めた。序盤の親子の対比がよかった。何よりも引用の数が半端じゃない。すごくいろいろなものを読み漁っていたんだなと感心した。ご冥福をお祈りします。

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    2013年05月26日
  • ハサミ男

    匿名

    購入済み

    ミステリー好き、どんでん返し好きで
    どんでん返しのセオリーやロジックを
    分かっていると騙されずに読める作品。
    真犯人があの職業だともすぐに分かる。
    個人的には前の2件の殺人の描写が
    一切なかったことが残念ではありました。
    ただ医者のキャラクターがとても
    おもしろくて好きだったのと
    勝者が"こちら側"だったので
    騙されずとも満足感がある作品でした。

    #共感する #ドロドロ #ダーク

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    2025年12月16日
  • ハサミ男

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    叙述トリックにまんまと引っかかってしまったなぁ!!後半になって気付いて衝撃受けた。読むの2回目だけど新鮮な気持ちで騙されて楽しめた

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    2025年12月14日
  • ハサミ男

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    主人公の喋り方、周りからの接され方で序盤から 主人公は女性でハサミ男という部分で叙述トリックを仕掛けてきてる ってのが分かってしまって そこまで感動がなかったかなあ

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    2025年12月11日
  • ハサミ男

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    どんでん返しがあまりにも有名なため、ネタバレを先に踏んでしまった。なのにそれでも面白かったので、やはり名作だと思う。
    殺人鬼ハサミ男の不気味さが最後まで気になって、一気読みしてしまう作品。読み返した時の伏線の数々も◎

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    2025年12月06日
  • ハサミ男

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    背景の描写が細かく、最初は少し退屈に感じてしまうかも。

    でもある所で ん!?となり、見事に騙された。
    先入観ってすごいな、怖いな。

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    2025年10月31日
  • ハサミ男

    匿名

    購入済み

    いきなり混乱してしまった

    見事に騙されました。頭に描いていたイメージからこうも騙されるとは。先入観の怖さですね。長めの作品ですが、後半は一気に進められました

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    2025年02月02日
  • 黒い仏

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    後期クイーン問題にピンとくるミステリ読みなら「ハサミ男」を超える必読本でしょう

    探偵役の知らない情報が読者にだけ与えられ、そうじゃないよと違和感を抱きながら探偵の推理を追っていく

    その推理を聞いたあとに辻褄合わせと尻拭いをする〇〇たち

    痛快です

    多重推理にとんでもない手法をぶっ込んだ怪作
    令和で流行りの特殊設定だし

    でもまあ低評価がつけられるのも分かる

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    2024年12月22日
  • 殊能将之 未発表短篇集

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     4つの短編が収録されていて、犬に対して病的に怖がる男の苦悩を描いた『犬がこわい』、終始アングラな雰囲気が漂う『鬼ごっこ』、死んだ友人の妻がなぜか生き返るも何故か私だけにしか見えない『精霊もどし』、『ハサミ男』誕生までの経緯が紡がれた『ハサミ男の秘密の日記』など、どの話も一捻り加えられていた。

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    2024年06月23日
  • 殊能将之 未発表短篇集

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    彼の文体が単純に好みですので、全てあっという間に読み終えました。
    未発表作品が見付かって本当に良かった!!

    「ハサミ男の日記」は氏がメフィスト賞をとった際の体験記で非常にコミカルに書かれてあり、笑いながら読んでいました。
    ハサミ男の時にも思いましたが、この才能が消えてしまった事が残念でなりません。

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    2023年07月07日
  • 殊能将之 未発表短篇集

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    ネタバレ

    発表から20年以上も経って今更「ハサミ男」を読んで、とても良かったので、さっそくこの本も手に取ってみた。まだ読み終わってないけど、感想を書き出してみる。

    まずは「ハサミ男の秘密の日記」。短編小説かと思ったままワクワクと読み始めたら、エッセイだった。それはそれで嬉しい。殊能さんの当時の生活やチャーミングさを知れて嬉しい。割と大変そうな状況なのに、のほほんと幸せそうでキュンとした。もうこの世にいないなんて。泣ける要素なんてないのに、泣ける。友人達は尚更だろう。

    未発表の作品集と言うことは、厳密には本人には了承をもらっていないってことよね?本人には申し訳ない気持ち。
    読みながらネットで調べたら、

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    2023年07月04日
  • 黒い仏

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    変則ミステリかつバディもの?
    まっとうなミステリを期待して読むとひっくり返りそうだけど、個人的には満足でした。
    シリーズが結構あるようなので、追いかけてみよう。

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    2023年05月12日