殊能将之のレビュー一覧
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もしかしてジェノサイダー翔の元ネタなのか…?
サイコパス殺人鬼の視点で語られる淡々とした文章が魅力的、と評すると猟奇的なイメージが浮かぶ。
しかしドライなユーモアやもう一人の人格である「医師」とのやり取りはどこかチャーミングである。
それこそ作品全体に通ずる安易にラベル付けをする事の危うさというテーマに繋がっている気がして好きだった。
【以下ネタバレ】
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ハサミ男の正体についてはかなり序盤で見当をつける事が出来たのだが、真犯人には驚いた。
ただし、あまりに偶然に偶然が重なりすぎている真相であることと、犯人のドジっぷりは推理小説として甘いなと思わ -
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石動シリーズ4作目にして最後の作品。
まずはシリーズの順に読むことをおすすめする。その方がより作品を楽しめる。
本作は750年前の騎士の亡霊が取り憑いて、自分の殺人事件の謎を解けというところからはじまる。しかしここまで石動シリーズを読んできた人ならば、途中で始まる逃走劇や大立ち回りにもついていけることだろう。
わりとはじめのあたりで密室殺人に対する一つの解を示したが、それでは成仏(クリスチャンの亡霊なので正しい表現ではないけど)できなかった。
後半で改めてその事件に対する解が示される。そして亡霊憑きは治る。しかしやっぱりこの霊は天に召されることも地獄に落ちることもない。
アントニオだけが捉 -
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ネタバレ「ハサミ男」という題名と主人公の一人称、性的接触が無いという一文から物語の序盤で「ハサミ男=女」じゃないか、これがどんでん返し要素?という予想はしていたのだけれど、読み進めると「ほな違うか〜」「あー二重人格ね〜」「あれ?」「え?」「い…入れ替わってる…!?」と混乱。ハサミ男の掌で見事にコロコロされてたわけです。「殺戮に至る病」のように再読でまた違う味が楽しめる作品ですな。毎週せっせと自殺に励むハサミ男とユニークな医者のキャラにクスッと笑え、勿論シリアスな内容だけどそこまで難しく感じずに500ページ読み進める事が出来た。
ハサミ男はまた現れるのだろうか。いや、あの終わり方は絶対…ね。磯部くんの断 -
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ネタバレ前作『黒い仏』はミステリーのふりをしつつ、バカミスとも評されるほどの急展開で読者を明後日どころか別次元にぶん投げるという荒技を披露してくれたが、本作はちゃんと最後まで本格ミステリーとなっている。
二つの時間軸で進められる物語は、だいたい叙述トリックがあったりするという個人的統計があるのだけれど、やっぱりこの作品も叙述が一つのキモであることは間違いない。「あーそういうことね」となる部分だけでも、しっかりとミステリーを楽しむことができる。
文庫版では、続編というか後日譚に位置付く『樒/榁』も収録されており、二人の名探偵の活躍を楽しむことができる。 -
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面白かった。
犯人自体はかなり早い段階でわかったけど、そこが面白さの主眼ではないことと、それからこれがとても大きいが、スピーディでコミカルなので楽しく読みやすい。
ミスリードのための作為や不自然さは多少感じるし、警察側がもうひとりの遺体発見者であるハサミ男へ異常に関心が低い不自然さとか、いろいろ細かく気になるところはあるけれど、前述の通りハイスピードコメディ調なので「まあいいか」で流して楽しめる。
何より叙述トリックがすべてではなく、その後どうするのか、警察はどういう結論に至るのかと最後まで物語として気になるものが残っているのがよかった。
最後に主人公がハサミ男を「やめられない」とする -
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ミステリー小説とはなんぞやと改めて問いたくなるくらい、物語の解決パートに向かい始めたあたりから怒涛の???が頭に浮かぶ。
そりゃあこれを推理小説として期待して読んでいたらブチギレるかもしれない。でもそもそもミステリーって「謎」っていうだけで、そういう意味では思いっきり謎である。
観光列車に乗っていたと思っていたのに、だんだんとその景色が怪しくなり始め、気づいたら急展開のローラーコースターだった。そんでもって最後は元の位置に戻ってくるんじゃなくって、銀河鉄道よろしく空中へ飛び立ち、そのまま読者を放り投げておしまい!って感じの小説。
そういう意味では、この感じで続編を読んでみたかった自分がいる。 -
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ネタバレ購入してからずいぶん長いこと本棚の栄養にしてしまっていたけれど、ようやく読み終えた。
名探偵石動戯作の活躍するシリーズの始まりということで、文庫本にして700ページを超える文量の物語をすいすい読み切ることができるのか不安であったけれど、気づけばあっという間に読み終えてしまった。
岐阜県の山近くにある集落の中で起こる連続殺人事件。首なしの死体、牛の角で貫かれる死体など、小さな集落と反比例するかのようなスケールの事件に加え、どんな病気も治るという奇跡の泉にまつわる人々の思惑も加わって、そして最後に出てくる「美濃牛」。
事件は解決されたはずだが、美濃牛の亡霊はまだ取り憑いている。 -
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ネタバレ叙述トリックに見事に騙されてしまった。
初めから犯人が分かる(正式には本当のハサミ男が)タイプの倒叙ものか。と思い、タイトルや作中の報道からして日高と信じて疑わなかった。
完全ノーマークだったもう1人の第一発見者、安永知夏が本当のハサミ男だったとは。
そりゃ日高の目撃情報も出てこないわけだ。
ただ事前評価が物凄く高かったからもう一つなにか壮絶なラストがあるんじゃ無いかと勘繰ってしまったせいで少し物足りなさを感じてしまった。
知夏が自殺しようとしていた理由はなんだったのだろう。父親を厄介そうにしていたので家庭環境の問題か、それで二重人格?の博士まで出てきているのか。
最後少女の名前を聞いてる