殊能将之のレビュー一覧

  • 美濃牛

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    ネタバレ

    700頁を超える大長編。クライマックスで登場する美濃牛の正体は何だったのか。天瀬の幻聴?亀恩洞の迷宮と窓音の中の迷宮の対比が印象的であった。

    前半は様々な人物の視点からなる群像劇で、キャラ同士の掛け合いも楽しめる。気に入ったのは藍下と出羽のコンビ。
    クライマックスで美濃牛が現れたのが面白かった。それも天瀬の前だけに。美濃牛ではなく窓音を選んだ天瀬。果たしてそれは天瀬の意思だったのだろうか。
    窓音の底知れぬ存在感は美濃牛をも凌ぐかもしれない。

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    2014年05月08日
  • 美濃牛

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    ネタバレ

    殊能さんの著書は思い出深いハサミ男に続き2作目。読みごたえのある長編だが、登場人物が個性豊かで楽しく読めた。序盤の親子の対比がよかった。何よりも引用の数が半端じゃない。すごくいろいろなものを読み漁っていたんだなと感心した。ご冥福をお祈りします。

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    2013年05月26日
  • ハサミ男

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    夢中で読んで、騙された(笑)途中、ハサミ男が誰だか分からなくなって読み返したり、とにかく読み落としがないように気をつけたにも関わらず。。。時間を置いて、再読しよう。

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    2026年09月20日
  • ハサミ男

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    似たような叙述トリックを以前読んだことがあったため、大きな衝撃は無かった。

    が、他にも散りばめられた伏線が大なり小なり多数あり、「そっちもか!」と答え合わせが楽しかった。
    終わり方もかなり好き。

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    2026年09月14日
  • ハサミ男

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    もしかしてジェノサイダー翔の元ネタなのか…?

    サイコパス殺人鬼の視点で語られる淡々とした文章が魅力的、と評すると猟奇的なイメージが浮かぶ。
    しかしドライなユーモアやもう一人の人格である「医師」とのやり取りはどこかチャーミングである。

    それこそ作品全体に通ずる安易にラベル付けをする事の危うさというテーマに繋がっている気がして好きだった。

    【以下ネタバレ】
    ---------------------
    ハサミ男の正体についてはかなり序盤で見当をつける事が出来たのだが、真犯人には驚いた。

    ただし、あまりに偶然に偶然が重なりすぎている真相であることと、犯人のドジっぷりは推理小説として甘いなと思わ

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    2026年09月13日
  • ハサミ男

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    ネタバレ

    心地よい読みやすさだった。
    真犯人が判明する時にわかる叙述トリックも良かったし、含ませる終わり方も自分好み。
    それでも星5じゃ無いのは、ハサミ男自身にもっとストーリーの厚みが欲しかったから。

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    2026年09月12日
  • キマイラの新しい城

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    石動シリーズ4作目にして最後の作品。
    まずはシリーズの順に読むことをおすすめする。その方がより作品を楽しめる。

    本作は750年前の騎士の亡霊が取り憑いて、自分の殺人事件の謎を解けというところからはじまる。しかしここまで石動シリーズを読んできた人ならば、途中で始まる逃走劇や大立ち回りにもついていけることだろう。

    わりとはじめのあたりで密室殺人に対する一つの解を示したが、それでは成仏(クリスチャンの亡霊なので正しい表現ではないけど)できなかった。
    後半で改めてその事件に対する解が示される。そして亡霊憑きは治る。しかしやっぱりこの霊は天に召されることも地獄に落ちることもない。
    アントニオだけが捉

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    2026年09月10日
  • ハサミ男

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    ネタバレ

    「ハサミ男」という題名と主人公の一人称、性的接触が無いという一文から物語の序盤で「ハサミ男=女」じゃないか、これがどんでん返し要素?という予想はしていたのだけれど、読み進めると「ほな違うか〜」「あー二重人格ね〜」「あれ?」「え?」「い…入れ替わってる…!?」と混乱。ハサミ男の掌で見事にコロコロされてたわけです。「殺戮に至る病」のように再読でまた違う味が楽しめる作品ですな。毎週せっせと自殺に励むハサミ男とユニークな医者のキャラにクスッと笑え、勿論シリアスな内容だけどそこまで難しく感じずに500ページ読み進める事が出来た。
    ハサミ男はまた現れるのだろうか。いや、あの終わり方は絶対…ね。磯部くんの断

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    2026年09月09日
  • 鏡の中は日曜日

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    ネタバレ

    前作『黒い仏』はミステリーのふりをしつつ、バカミスとも評されるほどの急展開で読者を明後日どころか別次元にぶん投げるという荒技を披露してくれたが、本作はちゃんと最後まで本格ミステリーとなっている。
    二つの時間軸で進められる物語は、だいたい叙述トリックがあったりするという個人的統計があるのだけれど、やっぱりこの作品も叙述が一つのキモであることは間違いない。「あーそういうことね」となる部分だけでも、しっかりとミステリーを楽しむことができる。
    文庫版では、続編というか後日譚に位置付く『樒/榁』も収録されており、二人の名探偵の活躍を楽しむことができる。

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    2026年09月08日
  • ハサミ男

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    クライマックスでの衝撃の連続に圧倒された。
    序盤〜中盤で若干の読みにくさや??という箇所もあったが、終盤に向けての助走と思えば納得。
    読み直さないと理解しきれない複雑さ。

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    2026年09月06日
  • ハサミ男

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    面白かった。

    犯人自体はかなり早い段階でわかったけど、そこが面白さの主眼ではないことと、それからこれがとても大きいが、スピーディでコミカルなので楽しく読みやすい。

    ミスリードのための作為や不自然さは多少感じるし、警察側がもうひとりの遺体発見者であるハサミ男へ異常に関心が低い不自然さとか、いろいろ細かく気になるところはあるけれど、前述の通りハイスピードコメディ調なので「まあいいか」で流して楽しめる。

    何より叙述トリックがすべてではなく、その後どうするのか、警察はどういう結論に至るのかと最後まで物語として気になるものが残っているのがよかった。

    最後に主人公がハサミ男を「やめられない」とする

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    2026年09月06日
  • ハサミ男

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    ネタバレ


    日高が本当のハサミ男

    安永知夏、誰?
    あの子を殺した人

    堀之内はただただ本当に犯罪心理に興味あるおじさん
    日高の家に来たのは復讐のため?

    磯部以外の刑事が堀之内の目撃情報をあつめていた
    ただ普通にデートしてただけだったんじゃ

    いつから安永の話にすりかわってる?

    たしかに自分を蔑む安永と
    刑事から見た時に美人と書かれていると
    とても同一人物だとは思わないな

    堀之内がころしちゃったのは事実か

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    2026年09月05日
  • 黒い仏

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    ミステリー小説とはなんぞやと改めて問いたくなるくらい、物語の解決パートに向かい始めたあたりから怒涛の???が頭に浮かぶ。
    そりゃあこれを推理小説として期待して読んでいたらブチギレるかもしれない。でもそもそもミステリーって「謎」っていうだけで、そういう意味では思いっきり謎である。
    観光列車に乗っていたと思っていたのに、だんだんとその景色が怪しくなり始め、気づいたら急展開のローラーコースターだった。そんでもって最後は元の位置に戻ってくるんじゃなくって、銀河鉄道よろしく空中へ飛び立ち、そのまま読者を放り投げておしまい!って感じの小説。
    そういう意味では、この感じで続編を読んでみたかった自分がいる。

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    2026年09月04日
  • 美濃牛

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    ネタバレ

    購入してからずいぶん長いこと本棚の栄養にしてしまっていたけれど、ようやく読み終えた。
    名探偵石動戯作の活躍するシリーズの始まりということで、文庫本にして700ページを超える文量の物語をすいすい読み切ることができるのか不安であったけれど、気づけばあっという間に読み終えてしまった。

    岐阜県の山近くにある集落の中で起こる連続殺人事件。首なしの死体、牛の角で貫かれる死体など、小さな集落と反比例するかのようなスケールの事件に加え、どんな病気も治るという奇跡の泉にまつわる人々の思惑も加わって、そして最後に出てくる「美濃牛」。
    事件は解決されたはずだが、美濃牛の亡霊はまだ取り憑いている。

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    2026年09月03日
  • ハサミ男

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    ネタバレ

    叙述トリックに見事に騙されてしまった。
    初めから犯人が分かる(正式には本当のハサミ男が)タイプの倒叙ものか。と思い、タイトルや作中の報道からして日高と信じて疑わなかった。
    完全ノーマークだったもう1人の第一発見者、安永知夏が本当のハサミ男だったとは。
    そりゃ日高の目撃情報も出てこないわけだ。

    ただ事前評価が物凄く高かったからもう一つなにか壮絶なラストがあるんじゃ無いかと勘繰ってしまったせいで少し物足りなさを感じてしまった。

    知夏が自殺しようとしていた理由はなんだったのだろう。父親を厄介そうにしていたので家庭環境の問題か、それで二重人格?の博士まで出てきているのか。
    最後少女の名前を聞いてる

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    2026年08月30日
  • ハサミ男

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    ネタバレ

    ハサミ男が女かもしれないことは考えていたが、日高についての描写が進むにつれ否定していた。
    もう一人の遺体発見者がハサミ男だったことには気づけなかった。目撃情報も出てこないわけだ。

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    2026年08月30日
  • ハサミ男

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    これは、再読必至!
    今まで想像してた脳内の映像はいったいなんだったのか…一瞬思考が止まって何度もページを遡ってしまった。
    終わり方が好き。

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    2026年08月28日
  • 黒い仏

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    一部のミステリファンから伝説と称されている作品。
    賛否ありますが、少なくとも僕はこの作品を読まずに死ななくて良かったと思っています。

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    2026年08月26日
  • ハサミ男

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    予備知識ゼロのほうが良いらしいので、裏表紙の
    あらすじも見ずに読み始める。

    クロックタワーなの?シザーハンズなの?
    どきどきどきど

    っあーーーーー!!!

    なるほど、最大のトリックはなんとなくわかったけど、
    そのあと二段も三段も跳ね返る!
    文体が恐ろしく知的でイカれてる(褒めてる)
    そして犯人が魅力的...

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    2026年08月23日
  • ハサミ男

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    ネタバレ

    これが叙述トリックか!
    前半で「主人公(ハサミ男)…女じゃない?」って疑ってたのに、いつの間にか「あ、男か」って罠にハマってた。
    ストーリーはわりと淡々と、ハサミ男目線・若い刑事目線で進んでいく感じ。
    最後はゾワッと余韻を残して…。

    ハサミ男がなぜ「ハサミ男」になったのか。
    最後にチラッとパパが登場してたけど、乖離性人格障害を発症したきっかけとかそこらへんの深掘りもあったらよかったなー
    これが作中にあった「なんの意味もなく、人を殺す人間がいるとは思いたくない」って心理なんだろうか…

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    2026年08月23日