【感想・ネタバレ】鏡の中は日曜日のレビュー

あらすじ

梵貝荘(ぼんばいそう)と呼ばれる法螺貝(ほらがい)様の異形の館。マラルメを研究する館の主・瑞門龍司郎(ずいもんりゅうしろう)が主催する「火曜会」の夜、奇妙な殺人事件が発生する。事件は、名探偵の活躍により解決するが、年を経た後、再調査が現代の名探偵・石動戯作に持ち込まれる。時間を超え交錯する謎。まさに完璧な本格ミステリ。続編「樒(しきみ)/榁(むろ)」を同時収録。(講談社文庫)

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感情タグBEST3

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またしても騙された。
ひっくり返される連続で混乱しそうだけれど、笑ってしまうほど、ことごとく騙された。
騙されるって楽しいと、つくづく思わされる。

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2024年03月31日

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ネタバレ

冒頭に館の図面、登場人物一覧はあるものの、これまた変わった幕開けだな~って思ってたらまさかの出来事!?衝撃を受けつつも読み進めページを行ったり来たりして、真相に辿り着く。こんなに翻弄されるとは。。。でも、悪くない。

文庫同時収録の短篇「樒/榁」の在り方も面白かった。

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2023年01月16日

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ネタバレ

石動戯作が当たり前のように推理を外して真相に辿り着くのがクスッとなる。
読む手が止まらないし、パロディが散りばめられていたりして楽しい。
水城が魅力的で名探偵然としてるし、鮎井の押し付けがましい理想も面白かった。

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2022年11月01日

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ネタバレ

どんでん返しされると思い色々想像しながら読んでいたけど、石動の件は予想つかなかった。
水城に関してはハサミ男のデジャヴを少し感じたけど、とてもいいキャラクターで、格好いい。
何回も読み直したくなる。 

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2021年08月22日

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殊能さんの最高傑作。

名探偵とは何かを考えさせる事で、新本格ミステリの終わりと推理小説の新しい時代を教えてくれた本です。

ジメジメした趣向だけ凝ったレトリックは消えさって、新しい水面へとこき出していく。それが分かる本。

ただし単発で読まずに、石動が出てくる黒い仏と美濃牛をきちんと読んでから読んだ方がより感動的に思えると思います。

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2021年07月14日

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『黒い仏』はあまりにアレだったわけだが、こちらはいい意味で普通。端正な本格ミステリといえる。ユーモアも楽しめるし、ミステリとしても表題作のとある部分には驚かされた。人によっていろいろな楽しみ方が出来るのではないだろうか。表題作は作者の優しさも感じられる傑作。「樒/榁」も楽しめた。

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2021年04月11日

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ネタバレ

マラルメの話はフランス文化に疎い私には少し難しかった。
殊能将之作品を読むのはハサミ男に続いて2作目。
叙述トリックで男女の認識をカモフラージュするのは、お手の物って感じましたね。
あとは石動探偵の本物と偽物の行動を並行して描写したり、鎌倉の浄明寺と金沢の静明寺を誤認させたりと、最後の怒涛の種明かしにはページをめくるてが止まりませんでした。
個人的には最初のおねしょの描写をあそこまで詩的に表現していたのに笑ってしまいました。

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2023年01月25日

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「どんでん返し」っていうネタバレは見てたので身構えて読んでたけど、予想の斜め上をいかれて気持ちよく騙された感じ!
劇中劇のほうは正直アンフェアなマニアック知識見立て殺人だなと思ったけど、本筋のほうは出題パートで提示されたヒントだけで結末へたどり着けるかな……いや自分がたどり着けなかったから断言できないや……

同シリーズの『黒い仏』が色々ヤバいって噂(良い意味でだよ!)を聞いてたからこれもそうなのかなって思って読んだけど、これはすっきり綺麗にまとまってる印象でした。

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2022年10月29日

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久々にページを捲る手が止まらないような面白い話!第一章から徐々に引き込まれていき、その思い込みのまま読むものだから、気持ちよく騙される。石動が出てきた時点でトンデモをよそうしたものの、全く方向性の違う話でした。殊能将之さんが早逝してしまったのが、本当に惜しい。

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2022年08月07日

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ネタバレ

異様な構造を持つ館で起きた、特異な動機の殺人事件を名探偵が解明した。これを14年後、別の「名探偵」が再調査することになる……。コアになる14年前の事件だけで充分楽しい。ただミステリとしては若干アンフェア(予め読者に提示されていない、一般的でない知識に基づく推理)なので、凝った構成の中にはめ込まれたのかも知れない。14年後の物語は冒頭から、如何にも色々仕掛けてますぜ、みたいな展開が全開で、読者はみんな地雷回避に大汗をかくんじゃないか。それでも大方は踏んづけてしまいそうだが(迂生は見事にしてやられました)。

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2021年12月09日

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石動戯作を探偵としたシリーズ第三弾。今作は前作の「黒い仏」のような感じではなく割とまっとうにミステリしている。といってもやっぱり単純なミステリではないのだが…。収録されている「鏡の中は日曜日」では石動戯作は探偵役でありながら狂言回し的な役割でもあり、水城というもう一人の名探偵の方が目立っていたともいえるだろう。物語の根幹となるトリックについては所々に違和感はあったものの気付けず。

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2021年02月25日

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ハサミ男でずいぶん驚かされたから、本作にも同様の期待をもって臨んだもの。メタフィクション的な構造になっているけど、それも上手く使ってどんでん返される。柱となる物語自体が、いまひとつ面白みに欠けるから、その点がどうしても弱いと思えてしまう。かなりの数のミステリ作品に対し、同様に抱く感慨ではあるんだけれど。

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2020年10月27日

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面白かった!
次の『キマイラの新しい城』を先に読んでしまって、本作の重要なネタバレを知った状態で読むことになったけどそれでも楽しめた。
相変わらずエッ?!と思わせる展開。

でももしこれから読む人がいるなら、絶対キマイラの新しい城より先にこちらを読むのをおすすめする。

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2019年06月22日

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過去に書かれた小説と現在を交互に書き出し、殺人事件の再検証を行うというものだが、すっかり騙された。呆け状態の人間をうまく噛ませたなぁと驚愕。

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2018年08月25日

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ネタバレ

殊能将之面白いなぁ。
読みやすいし。
ハサミ男の時は気付けたのに今回は気付かぬまま来てしまったな。

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2018年06月08日

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久々に本格推理(?)を読みました。
で、しっかり騙されました。

本格推理好きな人ならニヤッとできる、パロディ的要素が多めな話。仕掛けがいっぱい。
殊能将之さんの小説を読むのはこれが初めてなんですけど、サービス精神すごいですね。
しかもものすごくおもしろい。

「おまけ」とされた2話がまた、やるなあという感じ。
本を読んで“楽しい”って感覚も久々でした。

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2018年01月17日

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ネタバレ

私は石動戯作を殺したことを後悔していない、という帯がかかっていたので、ドキドキしながら読んだ作品。最後のどんでん返しは見抜けなかった。石動が推理した程度ぐらいは、考えていたけれど。でも、この結末はちょっとデジャビュ感がある。
過去の作品と比べちょっと物足りない気がするのが残念。ぶっ飛び感が少ないというだけで、これはこれでよい作品とは思う。樒と榁は、おまけみたいな話。読者サービスってところかな。

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2016年03月18日

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2015年10冊目。
何となく某名作とかぶるなーとか思わないこともなかったけど、これはこれで楽しめた。読んだことがあるようなトリックのはずなのに、結局騙されるんだ、あたしはw

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2016年02月04日

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ネタバレ

私は石動戯作を殺したことを後悔していない
という帯がかかっていたもので、終始 気が気ではなかった。
アルツハイマーを患う主格、石動のバイブルである探偵小説、実際に起こった過去の事件が交錯する複雑なつくりで目がはなせない。
そして最後の種明かしは、石動が尊敬してやまない探偵の正体。
夫を愛する妻の気持ちが胸にくる、
めずらしく人情味あるほのぼのした幕引き。

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2015年11月24日

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第一章、ぼく、ユキ、お父さん、石動戯作のやりとり。
アルツハイマーのぼく、介護する心優しいユキ、怖いお父さん、14年前の事件を再調査し始めた石動戯作。
石動戯作は、ぼくに殺された。

第二章、現在の話と過去の話が交互に進む。
現在、石動戯作が梵貝荘の登場人物に話を聞いていく。
過去、梵貝荘で事件が起き、水城優臣が事件を解く。

第三章、全ての真相。
ここは完全なネタバレになるのでノーコメントで。

上手く作られてる!あっさり騙された!!
第三章は読む手が止められなかった。
第三章、2ページ目の一行目を読んで、えっ?何?どうして?ってなった。あれ?勘違いしてたかな?と。
先が気になって仕方なかった。

おまけも楽しめました(^_^)
水城優臣さん、うちもファンになった!
他の作品も小説化しないかなー。

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2018年01月30日

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ネタバレ

14年前に解決されたはずの梵貝荘殺人事件を再調査するよう依頼された石動探偵、しかし調査中に…
そして冒頭のアルツハイマーと思われる青年の回想は誰のものなのか。
作者の傑作「ハサミ男」の事を忘れて、またすっかり騙されました

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2025年11月29日

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ネタバレ

流石の叙述トリック作品。
現代と過去の場面展開が多いが総じて読みやすい作品でした。
殊能先生の別の有名作も読んでいたのに気づけなかったのが悔しい、、、、、

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2025年04月05日

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謎が深まってわくわくしながら読み進めたのに、犯行動機がなんかなぁ〜ってなってしまった。
石動が出てくる話は個人的に読みやすくておもしろかった

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2024年12月27日

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年代が行ったり来たりするので頭がごちゃごちゃになってしまった(それも狙い?)。
まあまあだったかな。

続編の樒/むろ(木編に室)の方が面白かった。

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2024年03月18日

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梵貝荘で起こった殺人事件を名探偵が解決し、年を経て、現在の探偵が再調査をするストーリー。
時間を前後するなど、非常に精密に物語が構成されている印象。
場所と登場人物の名前がよく見るものではないため、はじめからスラスラ読む、とはいきません。

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2023年01月03日

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【時間を超え交錯する謎 まさに完璧な本格ミステリ】

梵貝荘(ぼんばいそう)と呼ばれる法螺貝(ほらがい)様の異形の館で起きた殺人事件。事件は、名探偵の活躍により解決するが、年を経た後、再調査が現代の名探偵・石動戯作に持ち込まれる。
石動戯作シリーズ3作目。
[鏡の中は日曜日][樒(しきみ)/榁(むろ)]収録


[鏡の中は日曜日]
過去の実際に起きた事件、過去の事件を描いた小説の中の事件、現在石動が再調査している事件が出てくるため整理しながら読まないと内容がつかみにくい。
痴呆症の登場人物の視点や、詩の引用など読みづらい部分があるものの、物語のラストにかけてのどんでん返しは面白く騙された。
こういう手法もあるんだなと発見できた作品だった。

[樒(しきみ)/榁(むろ)]
[鏡の中は日曜日]に出てくる名探偵が活躍する短編。こちらの方が読みやすかった。旅行が好きなひとにもおすすめ。


こんな人におすすめ
・どんでん返しが好きなひと
・本格ミステリーが好きなひと
・綾辻行人が好きなひと
・トラベルミステリーが好きなひと
・館ミステリーが好きなひと






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2022年05月18日

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ハサミ男の時もそうだったけどなんだか複雑すぎてよくわからなかった。名探偵の正体はわかったけど、龍司郎と誠伸と一体どっちがアルツハイマーなの?同時収録の樒と榁は読みやすく遊び心が溢れていて楽しめた。

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2020年06月03日

Posted by ブクログ

叙述トリックを狙いすぎている感じを受けた。
読み終えてスッキリした感じはしない。

樒/榁でこのもやもや感を吹っ飛ばしてくれるのかと思って読み進めたが、読み終えて全く別の作品だとわかる。
色々と残念だ。

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2019年07月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今回も騙されました。探偵が殺されるとは思ってもみなかったです。けど、前に読んだ「ハサミ男」でも同じような騙され方をしたので、他の作品も同じネタなのかなと思ってしまう。。

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2018年04月15日

Posted by ブクログ

うーん、水城の件はたしかにえー、と思ったが、それ以外はなんというか若干ドキドキが少なかったかな。好みかもね。

後半の鮎井が書いた小説の章や、その後の石動の章がそんなに意味があったかというと謎かな…惰性的な感じ。

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2017年04月15日

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