羽海野チカのレビュー一覧
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ネタバレ前回零とひなちゃんの仲が進展したこともあってか、
今回は2人の関係はノータッチ。
特にひなちゃんは全然出てこない。
代わりに二階堂との仲が進展(?)。
零くんが少しずつ幸せになっていくのが見られて、
ホッとします。
今回は島田さんをクローズアップ。
島田さんは以前も過去について描写がありましたが、
30代後半という年齢なら、
仕事も出会いも今後まだまだ希望を持てそうなのに、
既に40代後半〜50代くらいの雰囲気。
将棋の世界では、一般に30代後半は既に絶頂期を過ぎているのでしょうか(宗谷さんは例外?)。
零と島田さんが親しくなったのは比較的最近なので、
島田さんも二階 -
Posted by ブクログ
ネタバレ二海堂のエピソードは、
いつも明るく振舞っているだけに、時折描かれる内面に
読んでいてひりひりする。
泣くのは怖くない。
俺が怖いのは泣いた後そのまま立ちあがれなくなること。
泣くことが辛くない訳はないのに、とても強く前向きで恰好良いのだ。
しつこいわんぱくなんてほんと最悪、
しつこい汚れみたいなもんで落ちないという言い草が面白かった。
強くなるには、ライバルが必要。
でもそのライバルが強すぎたら。
到底勝てないと打ちひしがれて立ち止まってしまってもおかしくない。
それを月と太陽にたとえられていたのが秀逸だった。
結果に腐らなければ、結局どちらも輝くのだ。
大人で味方になってくれるの花 -
Posted by ブクログ
ネタバレ将棋の真剣勝負の描写が美しくもひりひりする。
敗着の駒から手を離す時指の表面を引きはがすような感覚があった
のような表現が本当に秀逸だ。
感想戦で手を見る零ちゃんに、そういうものだよ、と言う宗谷名人。
何も言わないのにわかりあえている2人。
静かで明るくて何もこわくない所にいた というのが
真剣勝負で敵同士だけれどこれ以上無い理解者同士でもあることがよく分かる。
台風という日常から少しはみ出した最中の出来事でもあり
対戦した相手、しかも自分より格上の人と行動をともにするまるで夢を見ているようなエピソードがとても好きだ。
僕のあとを静かに神様がついて来る
現実感が無かった。でも不思議な高揚