羽海野チカのレビュー一覧
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ネタバレ零ちゃんもなんだかんだでクラスメートに馴染んできたみたいで微笑ましい。
ひなちゃんもつぐみちゃんだけじゃなく友達がいて嬉しい。
素敵なシチュエーションできちんと告白も出来たし。
確かに物語の流れ的に、零ちゃんとあかりさんなのかと
読んでいる側も思うことがあった。
ひなちゃんがそう思うのも無理はないし、
保護した猫のような気持ちで大事に思っていた零くんを
男の人として見るというのは難しくて
もっともっと大事な存在だっただろう。
ふたりの気持ちをちゃんと伝え合うことが出来てほっとした。
あづさ1号も面白い。
零くんの『敵』がいろんな人がいる描写が良いし
電車や水での戦況の表現が秀逸。
真っ黒い部 -
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ネタバレ羽海野先生の描く動物はみんな可愛い。
マニーちゃんも可愛いし、ドラフト会議が開かれて
貰えず悔しくても嫉妬に繋がる訳でもなく
ちょっとずつ町全体が明るくなるこの町の人たちも素敵。
誰かの事を特別に思うと天国と地獄が
いっぺんにやってくるって面白い言い方だな。
幸せを誰かにねだれない彼女たちというのも
切ない表現。
確かにゴールがどこかすら分かりはしないのだ。
釣具屋さんに2人で寄るシーンも好き。
丁寧なお店の描写が良い。
零くんの思惑なんかばればれな大人ぶりも
人が良いふたりだからこそつい仲良くなっちゃうのも
好きなところだ。
島田さんの鳥の例え話も良かった。
才能には種類があるから、本人 -
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ネタバレハチクロでも、
恋敵になる人たちはどの人も個性的で魅力的で
最後にはぐちゃんが選んだ人はちょっと意外なような
でもしっくりきた。
ライオンでも、林田先生も島田さんもどちらも素敵で
どちらもあかりさんに似合うと思ってしまう。
いつかあかりさんもこの二人のどちらか、
それともまた他の人を選ぶ時が描かれるのだろうか。
先生は同い年の島田さんを尊敬していて身近にも感じていて
そんな人がライバルになるなんて思っても見なかっただろう。
ちょっと気の毒だが、確かに自分が預かり知らないところで物語が始まってしまうよりはマシだ。
あかりさんのことは先生も助けたのに、
腕に痣が残っているのを見てしまうと何故か
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ネタバレおじいちゃんの言うとおり、零くんは大人相手に
一歩も引かずここまで来たわけだから
確かにただの妻子捨男なんて敵ではないかもしれない。
結束してるつもりで出口のないルールに取り込まれ
いつの間にか父親を中心に動かされる怖さ。
だからこそ他人が加わって常識に引き戻されるのも大事だ。
将棋の一戦をこんなに面白く描けるの、笑ってしまう。
単にギャグではなく人間像の奥行きも見えてくる。
そして捨男に対して零くんが将棋に喩えて
「あなたは短期展望しかない」
「詰んでからが長くて汚い」
とはっきり言うところが良いし、
カッコウという地雷を踏まれてキレるのも
感情的にならず詰めていくのも恰好良い。
「これ -
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ネタバレ人のことを勝手に品定めして
勝手に見繕おうとしている零くんがおかしいのに
先生の勘違い突っ走りぶりのオチが笑える。
あかりさん達を本当に薩摩に招待したのか。
気分転換になっていたらいいな。
雷堂さんの気まずさを肝練りのイメージ画像で表現していて面白い。
戦いの描写を将棋としてきっちり描きつつ
知識のない人にも画面で伝えてくれる。
奥さんも優しい人だな。
自分より雷堂さんを幸せにしてくれる人なら
身を引くが、そうではないから別れないという愛の深さ。
滑川さんは実際にいたら怖すぎるけれど
キャラクターとしては愛らしい。
陽のイメージの強いビアガーデンなのに
一緒に行くとどんな雰囲気になるのか気 -
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ネタバレ「何をしたのか解らせる」のは大事だが、
本人が「理解するまい」と決めているのを
手をかけて手厚く構ってやるのは可笑しい
という意見も尤もだと思う。
その人のせいでHRが増え授業が減り
宿題が増え、なのに加害者とその親が被害者面で
学校に文句を言うのが凄い。
あかりさん、かき揚げをナチュラルに差し入れて
しかも汗びっしょりでやってくるのが色っぽくて
先生が固まってしまうのも分かる。
ひなちゃんが楽しそうな零くんを見て
高校への漠然とした不安が消え、
しかも具体的な目標も見つけられたのが嬉しくなった。
おじいちゃんもひなちゃんを子供扱いして
「子供はそんな事考えなくてもいい」とは思わない
と -
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ネタバレ零くんが幸田家に挨拶に行く話は印象的。
けじめで挨拶に来ただけでもう来るつもりもなく、
タロウと会えるのも最後だと零くんは思っているのだろう。
後ろめたいままではなくて、まぁもういいか
と思えるようになったなら、やり直した甲斐はある。
3分先は光、
いっこいっこやるしかないと人から貰ったものを大事に
前を向けるようになったのがとても良い。
脇役の棋士の読み切りはどれも本当に素敵で
短くてもぐっと引き込まれる。
深海で得体の知らない生き物を見る、静かで怖く
深い描き方にぞくっとした。
生ぬるい雨の匂いという表現も好き。
父親を家にあげなければ良いのにと思ってしまうが。
零ちゃんが早めに着 -
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3月のライオンは全巻軒並み素晴らしいですが、この15巻はまあ本当に傑作でした。何かに必死になって頑張ってる人には絶っ対に刺さる1冊だと思います。
15巻の始まりのエピソードは、前巻に引き続いて文化祭のフィナーレイベントが描かれますが、これがもう超激甘テイストで、零とひなのこれまでを見てきた読者には軽傷で済んだとしてもキュン死でしょう。
そして獅子王戦。田中七段の弟子で、初登場の野火止あづさ六段が零の対戦相手として描かれますが、これまた多分に漏れず魅力的なキャラクターで、羽海野先生の懐の深さを改めて感じました。
見た目はいかにも真面目な陰キャで、唇を噛み締めながら延々と脳内対話を繰り広げる、 -