羽海野チカのレビュー一覧
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いじめや、家庭の問題など、10代には重すぎる問題に苦しめられてきたひなちゃんを見守る我々にとって、最終話に見せた嬉し涙には泣かされたのではないでしょうか。学校が楽しい。生きるのが楽しい。それだけでどれだけ幸せなのでしょう。心があたたかくなりました。
前半の釣り編で、島田さんの本音が交わされたのが面白い。恋愛感情より、タイトルへの妄執が優ってしまう。プロ棋士ってこういう生き物なんだろうなと納得しました。
私自身が今そういう境遇にいるからなのでしょうけれど、この作品に出ている人は、自分の好きなことを突き詰めて研究している姿にグッときます。ピーナッツの甘煮一つにしても、相当な研究の上にあるんです -
Posted by ブクログ
ドン底から這いあがってきた神宮寺。名人への挑戦権をかけての、A級リーグ戦の開幕です。見るからに曲者ばかりのA級リーグ。神宮寺含めて10名が1年かけて、戦います。ここから先が、灼熱の時代なのか。
その先に待つ、名人戦はどれほどの熱量なのか。
神宮寺の緒戦は、3期連続で名人へ挑戦している黒田棋士。
高速の寄せ「神速流」で追い詰められる神宮寺。泥沼流は、その速さで吹き飛ばされてしまってる状況。どう打開する?それとも、過酷なリーグ戦黒星発進?
小説家の先生がすこぶるマッドな人格なんだけど、それを上回る名人は、やはりとんでもないや。ただ『名人は鬼神に非ず、棋神なり』のフレーズを生み出した先生はさす