雨木シュウスケのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本編がやっと進むのかと楽しみにしていたのですが、残念ながらまた短編でございます
今回はヴァティに照準を合わせた短編ですね
本編では一応敵という事ですし、あまりレイフォンたちとは接点がないせいでそれほど日常の様子が描かれることのない彼女ですが
今回はほんと主人公差し置いての出番でございました。とは言えど、ヴァティ視点というよりは、周りから見たヴァティの方が印象的かな?
あと個人的にはナルキにちょっと驚きました
へぇぇぇ、という感じ
次はようやく本編という事で、どうなるのか楽しみにしております
残念ながら本編になると、ツェルニ側の面々の出番は期待できないのですがね
シャーニッド…かなり頑張って -
Posted by ブクログ
フェリかわいいよフェリ
どちらかと言えばレイフォンよりも周囲の人間にスポットが当たっていた巻でした
特にレイフォンの圧倒的な強さを前に苦悩するニーナの描写に力が入っていましたね
一人で勝利をもぎ取る事も強さだけど
自分一人ではできない場合もあると認める事もまた強さなのではないか
それをレイフォンとニーナが悟るエピソードだったと思います
最後の戦闘でニーナに指示を仰ぐレイフォンという図式は圧巻でした
朴念仁のレイフォンを巡るニーナ・フェリ・メイシェンという図式が早くも出来上がってますね
ここにリーリンがどう絡んでくるか
手紙の行方も含め、今後が楽しみです -
Posted by ブクログ
毎度のことながら、えらいところで終わっているんですが……(汗)。これで、次までどれくらい待たされるんですかね。カリアンさまが、次回以降暗躍しそうな感じです。だって、一緒にいたのってハイア……だよね……。
リーリンとは決定的な溝ができて、他に生きる目的も見出せていないレイフォンが、早く立ち直ってカッコいい所を見せてくれるといいのですが。生徒会長戦に絡む諸々は、短編とかで補完なのかしら? 本誌とか読んでいないから、その辺りがわからないんだけど。それが今回のメインになるのかと思いきや、ラストであっさり片付けられていたので、その辺は気になるのだけど。
とりあえず、続きが気になるんじゃー!! というこ -
Posted by ブクログ
知人から「設定がしっかりしてるYO」と薦められて読んでみた一冊
確かに細かい所まで入念に作りこんであって読み応え充分でした
世界観然り細かいアイテム然り
ただ、そうした設定以上に個人的に目を引いたのは
絶妙のキャラクター配置
一度は剣を捨てたレイフォンにもう一度自分から剣を持たせる為に
各キャラが退路をふさぎ、尻を叩き、先導していく
計算された役割をそれぞれこなしつつ
でもそれぞれ魅力的に仕上がっている様はまさにお見事
これがプロの仕事って奴ですね
最近の
「とりあえず萌やしとけ。中身? 空っぽでいいじゃん」
という風潮ゆえかかなり硬派な印象を受けました
その意味 -
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Posted by ブクログ
レイフォンは本当は刀を使いたいのだろうというのは1~8巻まで読んでいて薄々感じていた。幼い頃から恩人に習い、必死な思いで修得したモノを使いたいと思うのは人間の心理だ。なかにはその技、もしくは流派にトラウマができ、二度とその技を使いたくないというのとは違い、レイフォンは養父のデルクやサイハーデンの流派が好きだからこそ、間違った道に進む自分がそれを使うことは自分が許さない。打ち込めるものが無い私に実感はないが、理屈としてはよくわかる。もし私にもレイフォンにとっての仲間のような大切なものがあり、そしてみなが苦しい思いをしていたら、同じようなことをしていたかもしれない。
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Posted by ブクログ
私はハイアのように捨てられることなく育てられた。人から見ればそれは普通のことだし、ハイアのような捨て子から見れば幸福なことなのだろう。しかし私は幼い頃から家が、親が嫌いである。人から見れば贅沢な悩みかもしれないが、父親が仕事すら面倒くさがり、母親は自身の価値観を子や夫に押し付けていた。私が高校三年生になってすぐ離婚したが、逆によくそれまで保ったなと言いたくなるほど、険悪な場面が多々あった。それを17年も見ていたら、誰でもそこにいたくなくなる。
ハイアが心休まる「帰るべき場所」を求める気持ちはわかるが、過去の経験上、家が心休まる場所というのは共感できない。