雨木シュウスケのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
大地が汚染され、生身で生活することが不可能になった時代。人々は自律移動する巨大な都市(レギオス)の上で生活していた。
レギオスには様々なタイプが存在する。物語の舞台となるのは、学生のみで構成された学園都市、ツェルニ。
わけあり主人公のレイフォンがそこへ新入生として入学するところから、物語は始まる。とそんなお話。
以前から気になっていたライトノベルの金字塔のひとつ?
アニメ化もされた人気タイトルだが、読むのは今回が初めてとなる。
さすがに、人気のある長編ライトノベルらしく、地の文が骨太でしっかりしていて安定感がある。
そこらの木っ端ライトノベルが根の細い草だとするなら、こちらはどっしりと太い根を -
Posted by ブクログ
王道のファンタジーだと思うんだけど、時々文体に引っかかる。口の悪い言い方をするとクサい文体だと思う。悪いわけじゃなく好みの問題で、俺はあまり好きになれない。こういうのを中二病と言うんだろうか、読んでいて何故か恥ずかしくなる文体だった。
多分これは主人公の恋愛面の中二病的描写と戦闘面の中二病的描写に乖離があるからなのではないかと思った。戦闘面の描写は中二病的に描かれるからこそ燃える部分もあるのだけど、こと恋愛面だと優柔不断な主人公がモテていることに説得力が無くて、そこに作者の荒唐無稽な妄想を見せられているような恥ずかしさを感じるのかもしれない。作者は戦闘を描きたくて、恋愛要素は編集側の要望だった -
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Posted by ブクログ
ネタバレ個人的には恋愛とか萌え要素とかは必用ないので
あまり恋だの愛だのうじうじやられると好きではない。
それに、最初はそうでもなかったメイが非常に嫌いなので
ひとつの片思いが決着したのは良かったし
振られた後の対応でちょっとメイのことは見直した。
ナルキが好きなのに数巻前から急激に影が薄くなって残念。
フェリは好きだけどそこまでではないので、正直特には…
どちらかというと、宣言してしまうのは恩着せがましく感じる。
クララと二人がかりとはいえ、ニーナがレイフォンと互角に戦うシーンは
かなり胸熱の展開だった。
しかも、勝たせるとはちょっと意外だった。
ただ、純粋にニーナの力ではないのでちょっと気に -
Posted by ブクログ
ネタバレ今回はニーナがメイン。
舞台は基本学校なものの、学園生活の描写は比重が少なく
三人娘たちも名前はそれなりに出てくるが影が薄い。
ナルキが好きなのだけれど、すっかり脇役に戻ってしまった。
その分、恋愛もののぐだぐだした記述も少なく
個人的には面白く読めた。
ニーナが何か隠している、と気付いた時に
何か話せない理由、人質がとられているとか脅されているとか
そうした可能性にくらいもっと早く気付いてやれよ、と思ってしまった。
一冊まるまるかけてやっとか、という。
相変わらずレイフォンは鈍いというかなんというか。
ヴァティのやり方も回りくどく感じるのだが
学園が平穏であることに観察の意義があるというの