【感想・ネタバレ】鋼殻のレギオス3 センチメンタル・ヴォイスのレビュー

あらすじ

槍殻都市クレンダンでレイフォンの帰りを待つリーリンの前に現れた銀髪の青年。「レイフォンに関わることだよ。君に災難が降りかかろうとしている」 一方、レイフォンたち十七小隊は偵察隊を命じられ廃都市に赴くが、同道する第五小隊・ゴルネオはなぜかレイフォンに敵意を向ける。レイフォンの過去に何があったのか。それを支える存在となるのは――。

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汚染された物質に覆われた、荒廃した世界。
自律型移動都市(レギオス)に暮らす人々を描いたSF学園ファンタジー。

終末SFらしい、どこか乾いた雰囲気。
汚染された世界の謎に徐々に迫っていくストーリー。
「剄(けい)」や「錬金鋼(ダイト)」といったガジェットを用いた迫力の戦闘シーンなど、厨二心をくすぐられる要素が満載です。

また、登場キャラクターたちが大変に魅力的。
武芸者として秀でた力を持ちながら、過去にとらわれ葛藤する主人公。
彼を取り巻く「第十七小隊」のメンバーや「学園都市ツェルニ」の面々が織りなす人間模様は、時にイライラ、時にニヤニヤ。
学園モノ好きもきっと満足!の欲張りな作品。おすすめです。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

3巻は舞台がツェルニになったり、グレンダンになったり結構めまぐるしい気もしますが、レイフォンの過去がかなりはっきりしてきました。最初のほうのレイフォンの武芸への苦悩がわかりづらかったですが、ここでようやく何に悩んでいたのかがはっきりしました。そういう点で面白く読めました。

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2009年11月12日

Posted by ブクログ

レイフォンが過去に犯した事件に連なるツェルニとグレンダンの話。

レイフォンの過去を知るグレンダン出身の武芸者ゴルネオの出現に揺れながらもレイフォンは過去の事件をニーナに打ち明ける。
ニーナの言葉が迷いを断ち切りまた一つレイフォンは強くなっていく。

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2013年08月02日

Posted by ブクログ

今回も、セオリー通りの展開で安心して読める。
1・2巻と比べればややアプローチが変わり、面白かった。
リーリンもやっと人となりが分かるように描かれたし
メイシェンやニーナ、フェリの気持ちも
随分とストレートに描かれてきているように思う。

以降ネタバレ。



フェリは随分とはっきり
レイフォンへの気持ちを出すようになっている。
個人的には、遠慮して出せないメイシェンの方に肩入れしたくなる。
リーリンも所謂遠距離恋愛な訳で、その点ではやはり肩入れしたくなる。
女子としては、先に好きだったのは自分なのに、
傍にいられないうちに別の人に取られるというのは
かなり許せないシチュエーションだろうから。

ただやはり私は一番ニーナが真っ直ぐで好きだ。
責任感があって、真っ直ぐ過ぎて
恋愛や人付き合いの面では不器用だ。
彼女が後半、レイを助けようと一人戻るシーンは
とてもよかったと思う。

レイフォンが追放された理由が
彼の過去を知る人物の登場で少しずつ明かされる展開も
また良いだろう。

なんだかんだ言って、
隊のチームワークが良くなってきているのも
読んでいて微笑ましい点でもある。

この先、ナルキも本当に隊に誘われるのだろうか。
彼女も好きなキャラクターなので、
今回は陰が薄かった分次巻以降には期待したい。

レイフォンを殺そうとする『悪役』にも、
過去をきちんと与えてそれなりの事情があることで
ただの悪役に貶めないのは、
読者にとって親切でもあり
幅広い年齢層が読むラノベとしても良い設定だろう。

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2010年01月26日

Posted by ブクログ

天剣授受者だったレイフォンと、天剣授受者としてさらには武芸家としてやってはならない罪を犯したレイフォンを許せないゴルネオとの因果。兄弟子を再起不能にしたレイフォンを殺したいほど憎んでいてもそれを抑え、ただ「償ってもらいたい」という感情に押しとどめているゴルネオは立派だと思う。私がもし大切な人を傷つけられ、あまつさえ植物状態の再起不能状態にまでされたら、その原因となったモノを、たとえそれが自分や自分の親族であっても迷わず殺してしまうと思う。鋼殻のレギオスはフィクションであり、ゴルネオももちろん実在の人物ではないが、こういうところはしっかりと見習いたいと思う。

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2009年11月11日

Posted by ブクログ

第五小隊長のゴルネオとレイフォンの過去の因縁.グレンダンでの事件ともリンクし,徐々に物語が動いてきた感じ.

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

今回は主人公レイフォンを中心としたツェルニでの事件と、レイフォンの幼なじみリーリンを中心としたグレンダンでの事件が同時進行する。
二つの地域で同時に物語が語られるが、特に読みにくいということもなく普通に楽しめた。
このあたり、地力のある作者ってのは安定しているのかもしれない。
ところでこの物語、女性キャラクターが多い割には主人公からみての年下キャラが一切出てこない。
主人公が15歳なので、最も若い女性キャラでも15歳が下限。
見た目的には小学生に近いという設定のキャラも17歳だし、指し絵的にどう見ても子供、というキャラでも20歳だったりする。
昨今の主流ライトノベルと比較すると、根本的に「萌え」が足りない。
まあ何でもかんでも萌え萌えで甘ったるくすればOKというわけでもないし、この糖分不足の物語にわずかに加えられるシュガーがほんのりした甘さを強調してくるのも確かなわけだが・・・。
正直、やっぱりちょっと甘みが足りないなー、なんて思ったりしちゃうわけで。( ゚д゚)
評価的に★3になってるのも、その当たりが若干響いている。
物語的には十分楽しめる。(ちなみに[楽しめる]は[面白い]のいっこ下)
楽しめるんだが、もうひとつ、プラスアルファ、魅力を感じる要素がどこかもうひとつ加われば「楽しめる」から「面白い」にグレードアップするんだが・・・。
フェリの肩車はなかなか良かった。ああいうイベントが増えてくると、楽しくなってくるかもしれない。
何事も、バランスだが。

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2013年02月14日

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