【感想・ネタバレ】鋼殻のレギオス9 ブルー・マズルカのレビュー

あらすじ

「わたしたちのことを忘れないで」再会したリーリンが、レイフォンに渡そうとしているもの。それは、レイフォンの育ての親であり武芸の師でもある、デルクが託した錬金鋼だった。しかし、デルクの「許し」の証ともいえるそれを、レイフォンは拒説する。思い悩むリーリンだが、レイフォンもまた、行き場のない思いを抱えていた。その頃、ツェルニにはまたもや非常事態宣言が発令されようとしていた。都市戦が行われる中、ひそかにツェルニに潜伏中のサヴァリスは、うろんな男と接触する。そして、さまざまな思惑がツェルニに集い、動き出す――。恋も物語も、かつてない劇的展開へ!

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汚染された物質に覆われた、荒廃した世界。
自律型移動都市(レギオス)に暮らす人々を描いたSF学園ファンタジー。

終末SFらしい、どこか乾いた雰囲気。
汚染された世界の謎に徐々に迫っていくストーリー。
「剄(けい)」や「錬金鋼(ダイト)」といったガジェットを用いた迫力の戦闘シーンなど、厨二心をくすぐられる要素が満載です。

また、登場キャラクターたちが大変に魅力的。
武芸者として秀でた力を持ちながら、過去にとらわれ葛藤する主人公。
彼を取り巻く「第十七小隊」のメンバーや「学園都市ツェルニ」の面々が織りなす人間模様は、時にイライラ、時にニヤニヤ。
学園モノ好きもきっと満足!の欲張りな作品。おすすめです。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

レイフォンは本当は刀を使いたいのだろうというのは1~8巻まで読んでいて薄々感じていた。幼い頃から恩人に習い、必死な思いで修得したモノを使いたいと思うのは人間の心理だ。なかにはその技、もしくは流派にトラウマができ、二度とその技を使いたくないというのとは違い、レイフォンは養父のデルクやサイハーデンの流派が好きだからこそ、間違った道に進む自分がそれを使うことは自分が許さない。打ち込めるものが無い私に実感はないが、理屈としてはよくわかる。もし私にもレイフォンにとっての仲間のような大切なものがあり、そしてみなが苦しい思いをしていたら、同じようなことをしていたかもしれない。

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2010年01月25日

Posted by ブクログ

2008/06/20
狼面衆辺りの繋がりをイマイチ覚えてなくてピントこなかったけど、今回キーとなる新キャラ登場と、外伝(イグナシス覚醒等)の設定も出てきて、そろそろメイン筋的な部分に触れ始めるのかな?と次回が楽しみな所。そういえば四角関係はほぼ触れられず…短編で書いてたのかな?短編集に期待しておくか

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2009年10月07日

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