あらすじ
学園都市ツェルニに迫る大いなる危機……それは、電子精霊を悪に染めようとする邪悪な意思だった。それに気付いてしまったフェリは1人、立ち向かおうとするが……!? 「魔慈狩少女フェリ」の真実の物語が明かされる!
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汚染された物質に覆われた、荒廃した世界。
自律型移動都市(レギオス)に暮らす人々を描いたSF学園ファンタジー。
終末SFらしい、どこか乾いた雰囲気。
汚染された世界の謎に徐々に迫っていくストーリー。
「剄(けい)」や「錬金鋼(ダイト)」といったガジェットを用いた迫力の戦闘シーンなど、厨二心をくすぐられる要素が満載です。
また、登場キャラクターたちが大変に魅力的。
武芸者として秀でた力を持ちながら、過去にとらわれ葛藤する主人公。
彼を取り巻く「第十七小隊」のメンバーや「学園都市ツェルニ」の面々が織りなす人間模様は、時にイライラ、時にニヤニヤ。
学園モノ好きもきっと満足!の欲張りな作品。おすすめです。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
短編集。雑誌掲載済みのものを
フェリの解析中にデルボネと共に自分の記憶を紐解いていく
という体裁を取っており、
一応その後には解析終了という本編の進展もあると言えばあるのだが
これは人によって好き好きが分かれるのではないだろうか。
自分は短編だと知らず、本編の続きを期待して手に取ったので
回想が始まってしまい非常にがっかりしたし
その中身も随分と薄く感じた。
フェリの記憶という割には、フェリ視点のものだけではないところも
雑誌掲載の短編を別巻ではなく本編に織り込む為に
無理矢理記憶を解析とこじつけているような印象。
学園生活のエピソードの寄せ集めといった感じで
本編の緊迫感から一呼吸おくというよりは
台無しと感じてしまった。
学園祭のような学生時代の大きなイベントの話は
学生が学園生活の傍ら戦闘に巻き込まれるこの手の話ならば
本編に組み込むべきではないのだろうか。
某学園化け物退治モノのラノベでは
学園祭や修学旅行中のエピソードも本編に収められており
折角のイベントなのだから学生らしく、
と戦いを休止し日常生活を送る違和感も覚えつつ
イベントに勤しむ心理面なども描かれていたが
それが学園モノの醍醐味ではないかと思う。
全体的にギャグ要素というか、シリアスでは無い話が
短編なせいもあるのか軽いノリで描かれていて
魔磁狩少女だの朝チュンだの
性格が変わる魔法の飲み物でレイフォンが軟派男になるだの
ちょっと読んでいて恥ずかしいというか、同人誌を読んでいる気分になった。
朝チュンなんて言葉はみんな知っているものなのか??
自分は知らなくて検索してやっとわかったが
そうした俗語というかネット用語みたいなものが
普通に市場に流通しているプロの書いた本に何の注釈もなく書かれているのもどうかと思うのが正直なところ。
それと1点、フェリが飛ぶシーンは
確かにそれが映画になったら美しかろうと思ったのだが
本文では鳥の様と表現されていたフェリの翼、
イラストではどう見ても虫の羽のようで気になってしまった。
イラスト自体はとても美しかったのだが。
初期のレギオスが好きで、風呂敷を広げ過ぎだろうと思っている自分としては
本編を早く進めて欲しいと思っているので
今回のようなとってつけた感じで短い本編に挟んでの短編集は
あまり楽しめなかった。
Posted by ブクログ
短編集。そういえば、連載している雑誌はまだでてたんだよなぁ。
隔月化する前あたりから読まなくなったなぁ。
で、学園祭の話。
少し時系列が混乱するけど、一応、同じ時間帯に発生した複数の事柄を書いている様子。
でも、最後のオマケの劇中劇が一番面白いというのはどうなんだろ。