あらすじ
「地獄が始まるわよ」天剣を従えた女王は、歌うような声で宣言する――。サヴァリスを追うレイフォンの背後に、槍殻都市グレンダンが迫る! レイフォンの前に立ちふさがる、女王・アルシェイラ。一方、ツェルニではフェリが1人、レイフォンのサポートを続ける中、リーリンの身に異変が――。そして、空からは無数の汚染獣が出現し、逃げ場をなくしたツェルニ。やがて目覚める漆黒の少女と、「守護獣計画」とは……?
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汚染された物質に覆われた、荒廃した世界。
自律型移動都市(レギオス)に暮らす人々を描いたSF学園ファンタジー。
終末SFらしい、どこか乾いた雰囲気。
汚染された世界の謎に徐々に迫っていくストーリー。
「剄(けい)」や「錬金鋼(ダイト)」といったガジェットを用いた迫力の戦闘シーンなど、厨二心をくすぐられる要素が満載です。
また、登場キャラクターたちが大変に魅力的。
武芸者として秀でた力を持ちながら、過去にとらわれ葛藤する主人公。
彼を取り巻く「第十七小隊」のメンバーや「学園都市ツェルニ」の面々が織りなす人間模様は、時にイライラ、時にニヤニヤ。
学園モノ好きもきっと満足!の欲張りな作品。おすすめです。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
アルシェイラ女王はもっとレイフォンに説明をするべきだと思う。簡単には説明するわけにはいかないというのもあるのだろうが、自分勝手に解釈している部分も絶対にある。天剣授受者であったといってもレイフォンは私よりも年下だ。しかも目的のためには自分が汚れるのを全く厭わないという真っすぐで厄介な性格をしている。リーリン自身が望んでいるとはいえ、納得させるよう少しは行動すべきだと思う。
ちょっと真面目に考えてしまう内容だった。
Posted by ブクログ
私にとっては【好きなキャラが理不尽にひどい目に遭ってる】巻でした。
いやひどい目に遭うのはいいんですが、愛を感じられないのがなんとも。
個人的にはリーリンに対する印象が余り良くない、というのもあります。
【この娘は私の身分に驚かない、この娘は特別なんだ】というありきたりの王子様パターンはもううんざり。
実は偉い人です! って言われた時に大したリアクションをしないのは別にリーリンだけの特別じゃないし、リーリンは他の人同様女王に【絶対服従】という一線を画してるのに特別扱いってのは納得が行かない。
勿論その点はアルシェイラが知り得ないことであるので、アルシェイラが勘違いするのは仕方がないんですが。
【私が女王様だと知ってもリーリンは変わらないで接してくれた、嬉しい!】ならまだ友情フラグとして理解出来たなぁって……。
ヒロインを顧みない主人公も嫌ですが、主人公を顧みない正ヒロインも同じく嫌な気分になるものです。
Posted by ブクログ
久しぶりの本編です。
最初はこれまでの話を忘れていて、思い出すのに時間がかかり、話が繋がらなかった。
やっとこれまでの複線が、交わって、繋がりだしました。
これからを期待。
Posted by ブクログ
短編寄せ集めの巻と比較すれば面白い。
勢いもあるし、この先の展開も期待できる。
ただ、外伝ありきの内容になっているのが残念。
あとがきによれば、外伝を読んでいなくとも楽しめるように書いた、
とのことだが、とてもそうとは思えない。
さっぱり意味が通じず、つまらないと読み飛ばした箇所がたくさんあったにしても
こんなに読み飛ばしたっけ? と思ったら
自分が悪いわけではなかったようだ。
差し当たり本編以外のものを読む気はないのだが
すっかりレイフォンが主人公の座から追いやられているような。
レイフォンの葛藤も正直飽きてきた。
まだ悩んでいたのか、という感じ。
そこで感情移入が出来ないせいか、ラスト付近のレイフォンの焦りに
いまいち共感できない。
確かにニーナを心配するのはわかるけれど
自分の意思で動いているリーリンはどうなのだろう?
取り敢えず次巻に期待。
余談だが
守るという約束が守れないくらいならここで死ぬ
という覚悟は確かになるほど立派なのだが
絶対に勝てない相手に立ち向かい命を捨てるのと
一旦引いて策を練り直して確実に助けだし守るのと
どっちが正しいことだろう
などとふと思ってしまった。