あらすじ
「ニーナは現在、行方不明だ」冷たく、つらい現実を、銀髪の生徒会長が告げる。その瞬間、レイフォンは言葉にできない複雑な思いにかられた。その間にも、夥しい数の汚染獣がツェルニに向かって、愚直なまでの一直線で向かってくる。誰かが言った。ふさわしい使い手を持たない名剣は、錆びたナイフとなんら変わらない――と。一方、意を決してグレンダンを発ったリーリンは途中で立ち寄った学園都市・マイアスで奇妙な事件に巻き込まれる。そこで彼女が出会ったのは――。
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汚染された物質に覆われた、荒廃した世界。
自律型移動都市(レギオス)に暮らす人々を描いたSF学園ファンタジー。
終末SFらしい、どこか乾いた雰囲気。
汚染された世界の謎に徐々に迫っていくストーリー。
「剄(けい)」や「錬金鋼(ダイト)」といったガジェットを用いた迫力の戦闘シーンなど、厨二心をくすぐられる要素が満載です。
また、登場キャラクターたちが大変に魅力的。
武芸者として秀でた力を持ちながら、過去にとらわれ葛藤する主人公。
彼を取り巻く「第十七小隊」のメンバーや「学園都市ツェルニ」の面々が織りなす人間模様は、時にイライラ、時にニヤニヤ。
学園モノ好きもきっと満足!の欲張りな作品。おすすめです。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
誰かを目指し、誰かの後を追いかけるのは決して悪いことではない。しかし、自分の行く先や進みたい、進むべき道が見つからないからといって、頼れる人の背を追うことしかしないのは、ただの思考の怠慢であるようにも感じられる。
人のほとんどの行動には理由がある。「孤独が嫌だから人と接する」「クビになりたくない」もしくは「今の職が好きだから仕事に励む」など、行動理由は無数にある。暇つぶしにすら「退屈な時間を無駄に消費するのが嫌だから」などの理由が存在する。レイフォンが闇試合に出ていたのも「園のためのお金を稼ぐため」という理由があった。しかし、レイフォンがニーナの背について行くのにははっきりとした理由が無い。そこに理由を持てるようになれば、レイフォンはもう少し良い生き方を見つけられるのだはないだろうかと、私は考えた。
Posted by ブクログ
☆3.5
理由を持たないレイフォンにカリアンが諭す話。
誰かに理由を渡して依存するのは理解できるがそれでは進めないのもまた事実。だから最後にニーナが戻ってきたのは惜しかったね。
いろんな人と関わっていって理由をみつけていければ最良だろうけどレイフォンのウジウジは未だ治らず。
Posted by ブクログ
汚染された世界で生きるために戦う学生武芸者たちの話。
6巻。
今回からなんとなく新章だそうで。
1冊ぐらい読み飛ばしたかと心配になった。
学園都市編から、他都市も絡むようになってくるということの様子。
しかし、きっちり付いて行こうと思うと、短編がわかっていないと唐突な気になる構成は、いかがなものかと思う。
本編を読んでいないといまいちわからない短編、というならともかく。
後でで良いので、本編のみで完結するように、謎めいたところは拾っていってほしいものだ。
Posted by ブクログ
一応第二部、とのことなので展開が変わる。
構成も上手い人だとは思うのだけれど、個人的な好みで言えば
回りくどい部分とチープなところがあまり好きではない。
学園モノだった分にはそれもまた面白かったのだが
こうなってくるとちょっとどうだろうと思ってしまう。
また、メディアミックスや番外編は結構だが
話が広がりすぎる上に、それを見ていないと本編が分かりづらくなる
というやり方には疑問を感じる。
以下ネタバレ。
廃貴族まではついて行けたが
突然ニーナの立場が隊長とは全く違うところへ飛んでしまい
故郷が云々という話まで出てくる。
これはまだしも、リーリンが単にレイフォンに会いに来る
という以上の絡み方をしてきそうなのが個人的には気に入らない。
実は普通の女の子がキーポイントでした
というのはありがちで、それ自体は別に構わないのだが
ニーナ、リーリン、フェリ、メイがレイフォンに好意を寄せている
という展開を作っておいてこれはどうなのだろう。
と思うのは、自分が女であり、ニーナに肩入れをしているせいか。
レイフォンがニーナを心配するのは
大切な人だからではなく、依存している相手だから。
これは女としてはかなりショックだと思う。
メイのような系統の子なら素直にショックだと泣き喚くだろうが
ニーナみたいなタイプの人は
それが出来ない分辛いだろう。
ファンタジー部分は面白いのだけれど
少々恋愛模様の部分が飽きてきたし
ファンタジー部分も『学園都市』から広がりすぎているように感じる。
唯一、
ツェルニが暴走しており、汚染獣の群れに突っ込んでいる。
そんな状況での会長の演説はちょっと感動した。
あまりに絶望的な状況、というのがわかってはいても
どうもレイフォンがスーパーヒーローなだけに
どうせ大丈夫だろう、という感じで感情移入が出来ないのだが
それでも、武闘科の生徒を誇りが誇りを持てるよう
送り出すことがせめてもの一般科の生徒の務めというのは
とても納得がいくものだった。
Posted by ブクログ
第2部開始ちっく。
いろいろ複雑に絡み合って、文庫で順番に読んでても話が繋がらない罠。
本命は決まりなのかな?
リーリンとフェリがお気に入りv
Posted by ブクログ
鋼殻のレギオス、第2部に突入。第1部ノサブタイは声系だったけど、2部は色系かそれとも音楽系か。ドラゴンマガジン読んでない人置いてきぼりなのはちょっとどーか。あとリーリンの重要度上昇、メイシェン元気? て感じ。