アーナルデュル・インドリダソンのレビュー一覧
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住宅建設現場で死後100年弱の人骨が発掘されたが、その人骨の身元を調査するうちに、大昔の家庭内暴力事件が浮かび上がってきた…というアイスランドの警察小説。
前作に引き続き、主人公はレイキャヴィク警察のエーレンデュル捜査官だが、エーレンデュルの娘は妊娠しているのにドラッグ中毒で昏睡しているし、離婚した元妻がブチ切れて怒鳴りちらしてくるし、サイドストーリーとしてはなかなかの受難続きなのに、メインストーリーである人骨にまつわる家庭内暴力事件もかなり悲惨。
読みやすいが、このシリーズが今後もこの陰鬱路線を続けていくなら、追いかけるのを躊躇してしまいそう。 -
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ネタバレアパートで見つかった老齢の男の死体。突発的な犯行の様子は、殺人事件の少ない典型的なアイルランドの殺人。だがそこには「おれはあいつ」という、犯人が残したと思われるメッセージがあった。
調べを進めると、殺されたホルベルクは過去に女性をレイプしていたことがわかった。さらに、ホルベルクにレイプされた女性コルブルンはその事件の結果妊娠し、娘を産んでいたことも発覚する。だが、その娘は4歳で脳腫瘍のため死んでしまった。
エーレンデュルたち警察は、死んだ娘の病気はホルベルクからの遺伝性の疾患なのではないかということと、ホルベルクにレイプされ、子どもを産んだ女性が他にもいたのではないかと睨む。
時を同じくして、 -
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エーレンデュル捜査官の6作目。
死後の世界に救いと安穏、赦しを求める女性が自殺する。果たして自殺の理由はなんだったのか。
そして、関係者が老い、誰もが心の中に留まり続ける感情の残滓を消化し、納得し、理由づけ作業を終えようとする30年前の失踪事件をエーレンデュルが追いかける。
ハードボイルドとは少し違う、でも淡々と渋くエーレンデュルが事件を捜査するシリーズ。
今回は、エーレンデュル1人で静かに捜査を続けるので盛り上がりに少し欠けたか?
しかし、今作はエーレンデュルを含め周囲の人物の激しい感情の起伏が少ない。
そのため今までのシリーズよりも優しい穏やかな空気感とアイスランドの厳しい寒さ、そし -
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アイスランド・レイキャビク警察のエーレンデュル捜査官シリーズ第七作。
と言っても、今回はエーレンデュルは休暇のため不在(長すぎるし連絡も取れなくてこっちも気になる)。
ということで、今回はこれまで脇役だったエリンボルク捜査官(女性)が主人公となる。
このシリーズは被害者が気分が悪くなるような『悪い男』であることが多いのだが、この作品もそうだった。
レイプドラッグと言われる薬品を女性に飲ませて強姦するレイピストが、自ら使っていたレイプドラッグを口に詰め込まれて殺されていた。
全く同情出来ない被害者なので、自業自得な最期については寧ろ良かったと思ってしまうのだが、警察としてはそうはいかない。
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作家、舞台共にアイスランド。
人口わずか30万人とはいえ、気骨が感じられる国と映る。
ヨナソンから食いつき、インドリダソンも邦訳は完読。
思い込みかもしれないが、独特の癖も含めて、他の国や作家のが読めないほど お気に入り。
いつの間にかエーレンデュル捜査官シリーズという看板がついていたんだ・・ただし、今作は主役が休暇中で不在(弟探しの旅に出ているのか??)オーリが助っ人で登場しているのは嬉しい。
だが女性かちゅ役の国、主役留守とはいえ、女性捜査官エーレンデュルがじっくり、丹念な捜査をものにしている。
相変わらずの天気が背景となって作品の情念世界の暗さを表現している・・暗い、湿っている、そし -
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ネタバレエーレンデュル捜査官シリーズの第四弾。
水位の下がった湖から遺体が発見される。
ロシア製の機械にくくりつけられていた遺体は、
婚約者の前から姿を消した農業機械のセールスマンなのか。
冷戦時代に東ドイツに留学した男のモノローグが重ねられていく。
国土は日本の三分の一ぐらい、人口は約35万人
日本のはるか北に位置するアイスランドがどういう国なのか
今一つ掴めていないが、
スパイ活動がありましたか、と聞いて回るとはどういうことなのだろうか。
みんながみんなを知っている国、と解説にあったが、
知り合いばかりの小さな国では、
裏切り者はいないということなのか。
ライプツィヒへの留学生たちに起こった -
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ネタバレこのミス海外編2013年度3位。
アイスランドの作家が書いた刑事ものの推理小説。不良娘を持つシングルファーザー刑事が主役。不規則な生活で身辺が荒れ放題、海外の刑事もので良く見るような設定。ボクはサッカーが好きでW杯2018ロシア大会でのアイスランドの活躍とバイキング・クロップスが記憶に新しく、そこを舞台にした小説は過去に記憶がなく興味深く読めた。
ただ、全体の流れがあまりスムーズでなく読み進めるのが少ししんどかった。そんなに長くない小説なんだけど全体的に冗長な感じがあり、事件が進展するところはご都合主義的な部分があってうまく興味がつながっていかない感じでした。