アーナルデュル・インドリダソンのレビュー一覧

  • 黒い空

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    凄く好きなシリーズだが、今回は3番手のオーリ
    が主人公。このシリーズのエーレンデュルがいないのに作品を作るのが私にはあり得ない。彼を好きな人には良い作品かもだが、私には刺さらなかった。 

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    2025年10月25日
  • 湿地

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    とにかく切ない。アイスランドの小説を初めて読んだけど、小さな島国ならではの悲しい家族にまつわる話。割とストーリーがとんとん進むので読みやすくあっさり終えてしまった。

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    2025年10月25日
  • 緑衣の女

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    住宅建設現場で死後100年弱の人骨が発掘されたが、その人骨の身元を調査するうちに、大昔の家庭内暴力事件が浮かび上がってきた…というアイスランドの警察小説。
    前作に引き続き、主人公はレイキャヴィク警察のエーレンデュル捜査官だが、エーレンデュルの娘は妊娠しているのにドラッグ中毒で昏睡しているし、離婚した元妻がブチ切れて怒鳴りちらしてくるし、サイドストーリーとしてはなかなかの受難続きなのに、メインストーリーである人骨にまつわる家庭内暴力事件もかなり悲惨。
    読みやすいが、このシリーズが今後もこの陰鬱路線を続けていくなら、追いかけるのを躊躇してしまいそう。

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    2025年10月24日
  • 湿地

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    書評七福神から。たまたま手元にあったので。犯人捜しの手がかりがどえらい変化球。でも”湿地”ってそんなに重要なモチーフたり得ているのかしら、とか思ったりして。

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    2025年09月03日
  • 黒い空

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    ネタバレ

    アンドレスの復讐劇、スウィンガーパーティー絡みの殺人、銀行を巡る犯罪という3つの事件が複雑に絡み合い、時系列も入り組んでいて理解するのが大変。しかも登場人物の名前が覚えにくく、私にとってはかなり手強い一冊だった。著者はアイスランド出身でダガー賞受賞歴もあるとのこと。もし名前がもっと覚えやすければ、さらに楽しめた気がする。簡単には犯罪の全貌がつかめない構成はさすが!

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    2025年08月31日
  • 黒い空

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    シリーズ8作目だが、今回もエーレンデュルは不在。前回と同じ感じで、今回はシグルデュル=オーリ主役のスピンオフ的作品。いつもの作品に比べてやや暗い印象は薄く、シグルデュル=オーリの人生および人格形成から、さらには少しずつ変化が起こっている様子が描かれている。
    これはこれで面白くないわけではなかったが、やっぱり主役不在はさみしい。次作はエーレンデュル戻ってくるのか?期待。

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    2025年07月25日
  • 湿地

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    ネタバレ

    アパートで見つかった老齢の男の死体。突発的な犯行の様子は、殺人事件の少ない典型的なアイルランドの殺人。だがそこには「おれはあいつ」という、犯人が残したと思われるメッセージがあった。
    調べを進めると、殺されたホルベルクは過去に女性をレイプしていたことがわかった。さらに、ホルベルクにレイプされた女性コルブルンはその事件の結果妊娠し、娘を産んでいたことも発覚する。だが、その娘は4歳で脳腫瘍のため死んでしまった。
    エーレンデュルたち警察は、死んだ娘の病気はホルベルクからの遺伝性の疾患なのではないかということと、ホルベルクにレイプされ、子どもを産んだ女性が他にもいたのではないかと睨む。
    時を同じくして、

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    2025年06月15日
  • 悪い男

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    ストーリーは面白かった。
    たまに直訳!みたいなところあって不自然だったけど。地名と人名が全く頭に入らず苦戦した。
    ルースルンドの本の方が読みやすいのは、やっぱり訳者の技量なのかしら?
    まぁ地名人名はどうにもならないけれど。

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    2025年04月23日
  • 印

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    エーレンデュル捜査官の6作目。

    死後の世界に救いと安穏、赦しを求める女性が自殺する。果たして自殺の理由はなんだったのか。
    そして、関係者が老い、誰もが心の中に留まり続ける感情の残滓を消化し、納得し、理由づけ作業を終えようとする30年前の失踪事件をエーレンデュルが追いかける。

    ハードボイルドとは少し違う、でも淡々と渋くエーレンデュルが事件を捜査するシリーズ。

    今回は、エーレンデュル1人で静かに捜査を続けるので盛り上がりに少し欠けたか?
    しかし、今作はエーレンデュルを含め周囲の人物の激しい感情の起伏が少ない。
    そのため今までのシリーズよりも優しい穏やかな空気感とアイスランドの厳しい寒さ、そし

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    2024年12月30日
  • 湿地

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    エーレンデュルシリーズ。湿地にあるアパートにて老人が殺された。典型的なアイスランドの殺人だが残されたメッセージが様相を変える。被害者の過去がわかるにつれて陰鬱な真相が明らかになる。
    オーソドックスな警察小説。丁寧に話が進むが最後の最後まで薄暗く陰惨な雰囲気が続く。ブルーになりたいときにはこれを読めばいい

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    2024年08月06日
  • 悪い男

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    アパートで喉を切られた死体が発見される。レイプドラッグが口に詰められており、その時、部屋にいた親子が逮捕されるのだが、、、。北欧ミステリーらしい残酷な事件。今回はエリンボルクが主役たが期待を裏切らず、読み応えがある。
    次作はシグルデュル=オーリが主役とのこと。エーレンデュルの行方が気になる。

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    2024年07月08日
  • 悪い男

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    アイスランド・レイキャビク警察のエーレンデュル捜査官シリーズ第七作。
    と言っても、今回はエーレンデュルは休暇のため不在(長すぎるし連絡も取れなくてこっちも気になる)。
    ということで、今回はこれまで脇役だったエリンボルク捜査官(女性)が主人公となる。

    このシリーズは被害者が気分が悪くなるような『悪い男』であることが多いのだが、この作品もそうだった。
    レイプドラッグと言われる薬品を女性に飲ませて強姦するレイピストが、自ら使っていたレイプドラッグを口に詰め込まれて殺されていた。
    全く同情出来ない被害者なので、自業自得な最期については寧ろ良かったと思ってしまうのだが、警察としてはそうはいかない。

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    2024年04月14日
  • 緑衣の女

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    ネタバレ

    たしかに人気作家なだけあり、巧みな構成と筆力を感じる。
    死体がまず見つかって、現在と過去の話が交互に織り混ざって進むが、死体は誰なのか、わかりそうでわからない。誰かわかった後も、誰が殺したのか、どうしてそうなったのか、種明かしは焦らされて、先が気になってしまう。

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    2024年04月01日
  • 悪い男

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    作家、舞台共にアイスランド。
    人口わずか30万人とはいえ、気骨が感じられる国と映る。
    ヨナソンから食いつき、インドリダソンも邦訳は完読。
    思い込みかもしれないが、独特の癖も含めて、他の国や作家のが読めないほど お気に入り。

    いつの間にかエーレンデュル捜査官シリーズという看板がついていたんだ・・ただし、今作は主役が休暇中で不在(弟探しの旅に出ているのか??)オーリが助っ人で登場しているのは嬉しい。

    だが女性かちゅ役の国、主役留守とはいえ、女性捜査官エーレンデュルがじっくり、丹念な捜査をものにしている。
    相変わらずの天気が背景となって作品の情念世界の暗さを表現している・・暗い、湿っている、そし

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    2024年03月08日
  • 印

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    <エーレンデュル捜査官>シリーズ邦訳第六作目。降霊術士の元に通う女性が自殺死体で発見されるというオカルトチックな筋書きだが、従来通りエーレンデュルが丹念な聞き込みを繰り返すことで、事の真相が明るみに出ていく。今作では彼の家族問題に改善の兆しが見え、娘のエヴァが彼の弟に言及する場面が印象的だ。毎度、謎が解けても全くスッキリしないシリーズだが、自身に課された贖罪かの如く【居なくなってしまった】人々の行方を追い続ける彼が行方不明者の家族にかける言葉に救われた。しかし、この調子だと本来の業務に絶対支障出ますよね?

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    2024年01月13日
  • 声

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    時に罵り合い、時に掴み掛かり、、、それぞれの家族の複雑な関係が、暗く、悲しく明かされていく。
    子牛のなめし革に簡潔に書かれたという、アイスランドの伝承文学〝サーガ”を意識しているという作者らしく、一切の無駄がなく、究極まで削り落とされた文章である。
    伏線回収は?と思うような意味のない登場人物、エピソードの類いがなく、そこがまた読みやすく、シリーズ作品の次が読みたくなる理由である。

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    2023年10月28日
  • 湖の男

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    ネタバレ

    エーレンデュル捜査官シリーズの第四弾。

    水位の下がった湖から遺体が発見される。
    ロシア製の機械にくくりつけられていた遺体は、
    婚約者の前から姿を消した農業機械のセールスマンなのか。
    冷戦時代に東ドイツに留学した男のモノローグが重ねられていく。

    国土は日本の三分の一ぐらい、人口は約35万人
    日本のはるか北に位置するアイスランドがどういう国なのか
    今一つ掴めていないが、
    スパイ活動がありましたか、と聞いて回るとはどういうことなのだろうか。
    みんながみんなを知っている国、と解説にあったが、
    知り合いばかりの小さな国では、
    裏切り者はいないということなのか。

    ライプツィヒへの留学生たちに起こった

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    2022年12月17日
  • 湿地

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    ネタバレ

    このミス海外編2013年度3位。
    アイスランドの作家が書いた刑事ものの推理小説。不良娘を持つシングルファーザー刑事が主役。不規則な生活で身辺が荒れ放題、海外の刑事もので良く見るような設定。ボクはサッカーが好きでW杯2018ロシア大会でのアイスランドの活躍とバイキング・クロップスが記憶に新しく、そこを舞台にした小説は過去に記憶がなく興味深く読めた。
    ただ、全体の流れがあまりスムーズでなく読み進めるのが少ししんどかった。そんなに長くない小説なんだけど全体的に冗長な感じがあり、事件が進展するところはご都合主義的な部分があってうまく興味がつながっていかない感じでした。

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    2022年10月22日
  • 声

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    言いたいことは分かった
    主人公のトラウマや、娘の葛藤、被害者の試練と哀愁など、書き方はうまい
    まわりの同僚たちも個性がはっきり出ていてまとまりがよい
    でもどうも、感情移入しきれないまま終わってしまった
    相性かな、作者や訳者との

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    2022年08月04日
  • 厳寒の町

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    エーデンデュルシリーズ

    毎回、下劣でイライラさせる人物が出てくるけど、先が気になる展開で読み始めたら止まらない。
    日本では3作目「湿地」からの刊行されているけど、ぜひ1作目から読んでみたい…

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    2022年07月04日