アーナルデュル・インドリダソンのレビュー一覧

  • 湿地

    Posted by ブクログ

    初めはなかなか進まなかったけれど…
    気がつけば引き込まれていった。
    雨のシーンなど情景が目に浮かぶ。
    ただ悲しい。

    0
    2023年11月23日
  • 湿地

    Posted by ブクログ

    昔のアイスランドの伝承文学〝サーガ″(子牛のなめし革に簡潔に書かれたもの)を目指しているそうで、とにかく無駄のない文章で書かれており、一気読みで読み進められます。
    作者曰く、「犯罪小説は〝人間の条件″を描く文学、即ち、ある人物が自分や周りの人々の人生を良くしようとしていた事、ないしはしなかったことを描く文学であり、常に自作ではそれを心がけている」とのことで、降り注ぐ雨の中、暗く重苦しい感情を持つ登場人物の生き様が綴られていく。
    必ず、次作を手に取りたくなるシリーズである。

    0
    2023年10月04日
  • 緑衣の女

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     家族を持つ前に二の足を踏む男。家族を持ちたかったが、それが叶わず身を投げる女。家族になったが、それを自分で壊してしまった主人公。作者が〝子供を大切にし、愛すること。それだけが親の責務である。“と訳者に力を込めて語ったという、その親の責務が果たせず、家族を粉々に打ち砕き破壊し尽くす父親。人骨発見を機として、それぞれの家族が交差しながら、重いテーマであるドメティック・バイオレンスが、言葉を尽くして書き切られていく。女性に対しての暴力の描写がリアルで、同じ女性として、読み手を辛くさせる。
     今日もどこかに、身を守るために敵を屍にして穴に埋めざるを得ない状況にいる人が、心の中で握ったナイフに力を込め

    0
    2023年09月21日
  • 湿地

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2013年版このミス海外編4位。
    暗いアイスランドの空(想像です)のような静かな警察小説。但し展開は早く読みやすい。
    妻に去られ娘は麻薬中毒というベテランの刑事が部下とともに殺人事件の真相を追っていく。
    殺された老人は、レイプで訴えられた過去があった・・・というところから展開していく話で、女性にはつらい部分もあるかもしれない。
    過去が明らかになっていくことにより、悲劇が起きたという真相は、痛ましく悲しい。

    0
    2023年07月18日
  • 湿地

    Posted by ブクログ

    悪意は後に誰かに災いを引き起こす。
    悪い人間はそんなことは1ミリも感じないからどうにもならない。持って生まれたものか…その一族の因果なのか…どこかでおとしまえをつけないとね。
    正義はどこまで光を信じぬけるかだ!

    ぜひ〜

    0
    2023年04月24日
  • 緑衣の女

    Posted by ブクログ

    ミステリーですが、驚きの結末! 的なミステリーではありません。暗く陰鬱な雰囲気が全編を覆っています。しかし先が気になって読んでしまう。上手いと思った。しかし。DVには反吐しかでないね。皆死刑でいいと思う。

    0
    2023年02月25日
  • 湿地

    Posted by ブクログ

    面白いねェ。
    寒くてジメジメした湿地で展開される人間模様。
    犯人の心情を思うと切なすぎる。
    逃げた花嫁の話は要らないかも

    0
    2023年02月24日
  • 声

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    エーレンデュル捜査官シリーズの第三弾。

    ホテルの小部屋に住み込んでいたドアマンが殺された。
    ひっそりと暮らしていた男は、
    子供のころ天使のような声、
    ボーイ・ソプラノの持ち主だったことがわかる。
    2枚だけ作成されたレコードが残っていたが、
    そのレコードが動機なのか?

    どうも物足りなさを感じているのは、
    なんだかもっと強烈な北欧ミステリーを読んだことがあるせいかもしれない、
    という気がしてきた。
    凄惨な殺人現場とか、苛烈な暴力性や、
    刑事を含む関係者の破滅的な生活や人生とか。
    それらを読みたい訳ではないのだが。

    でも、誰にも打ち解けず孤独に暮らしていたかに見えた被害者に、
    急に友人らしき人

    0
    2022年12月03日
  • 緑衣の女

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    エーレンデュル捜査官シリーズの第二弾。

    子供の誕生日会が騒々しく盛り上がる最中、
    人骨が発見される。
    人骨は古いもので、発掘部隊がゆっくりと骨を取り出していく。
    遺体は近くのサマーハウスに住んでいた家族の誰かなのか、
    フィアンセを残して行方不明となった女性なのか。

    いわゆるコールドケース、
    過去の事件を掘り起していく筋立ては好きだし、
    過去と現在を行ったり来たりする構成にもついていけるのだが、
    何か入れ込めない。

    妊娠中のエーレンデュルの娘とはせっかく心が通じたと思ったのに、
    また家を出て行ってしまい、
    発見した時には胎盤剥離で胎児を失い彼女自身も意識不明となったり、
    そのせいで離婚した

    0
    2022年11月21日
  • 声

    Posted by ブクログ

    最初から引き込まれたし、最後少し泣いてしまった。
    真犯人が見つかるまでに、関わる人たちの背景が少しづつ明らかになっていくのだけど、恥ずかしい性癖が知られてしまっただけの人もいて気の毒(笑)だった。

    0
    2022年08月24日
  • 緑衣の女

    Posted by ブクログ

    前作に引き続き陰鬱なアイスランドの曇り空の下で展開される物語のイメージだけど、全然嫌いじゃないし、むしろ好き。
    DVの描写はキツかったけど、おそらくこれは最後には……?みたいな推理も読みながらできるし、エーレンデュルの過去にも触れていて、一度も飽きなかった。

    0
    2022年07月13日
  • 声

    Posted by ブクログ

    海外ミステリーって面白いかどうかは置いといても、まずは読みやすくないと、と思うのですが、この作家の作品は読みやすくていいです。シリーズ第3作目。ホテルの地下で、少年時代、スター歌手だった男性が殺害される事件が発生。謎が面白いわけでもなく、トリックがすごいわけでもないのでわミステリーとしては可もなく不可もなくというところでしたが、むしろ主人公の刑事をはじめとした周囲の人を巡る家族について問いかける作品でした。全体として落ち着いた作品のためか、なんか寂しくて暗い印象なのが残念なところです。

    0
    2022年07月07日
  • 湿地

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    久しぶりに寝る時間を削って読みたい本を読んだ。
    主役エーレンデュルはシリーズぽくなってるようなので、この次も読みたい。
    馴染みのないアイスランドが舞台なのも自分にとっては新鮮で良い。、

    追記
    確かホルベルクの悪友グレータル?の内臓が無かったと思うのだけど、その理由を読み飛ばしてしまった気がする。誰か教えてください。

    0
    2022年06月27日
  • 湿地

    Posted by ブクログ

    前から気になっていた作家。舞台はアイスランド。著者の名前からしてそうですが、なかなか耳慣れない名前や地名がたくさん登場。特に意外性がある作品ではありませんが、動機が特徴的な作品でした。全体的に読みやすくて分かりやすいストーリーで楽しく読めました。所々で挟まれる主人公と娘との関係がストーリーにアクセントを効かせていて良かったです。

    0
    2022年05月11日
  • 厳寒の町

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    人種差別が原因なのか?そうではないのか?という殺人事件を主軸に話が進みます。

    ただ所々に、気になる小さなサイドストーリーたちを挟んできて、且つ、いづれもはっきりとは結論が分からず終わります。

    ので、どちらかと言うとサイドストーリーの方が気になります。笑

    0
    2022年05月07日
  • 湿地

    Posted by ブクログ

    友人に勧められました
    晴日が少ないアイスランドらしく、暗く重い物語が展開されます
    真実の追及に遺伝子がかかわってくるところはこの国ならでわです

    0
    2022年03月30日
  • 湖の男

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    続けて読みどっぷりアイスランドに嵌まった。アーナルデュル・インドリダソンの三冊目。この本のテーマは社会主義国とそこの若者達という感じ。旧ソ連の影が色濃く差す東ドイツに留学した学生たちの重い青春記とも。
    東ドイツのライプツィヒ、ベルリンの壁崩壊以前の大学生たちの若さが痛々しく、先頃発見された殺害されたが遺骨の捜査と交互してストーリーは展開してゆく。

    お馴染みになった刑事たち、二作目からここまでまた月日が経ったようでそれぞれの身辺少しずつ変化している。
    情けないオヤジのエーレンデュルは相変わらず娘、息子と関係は築けてない…。

    翻訳者の解説によると、北欧ではこのシリーズ15作目まで出版されてると

    0
    2022年02月13日
  • 湿地

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    さらっとおもしろい。

    数ページごとに新事実や場面転換があって
    映画のようなスピード感があるのがいい。

    これは家族の物語のような気がした。
    ひとつの家族が破滅していくさまを解き明かし行くうちに
    ある家族が再生されていくところがいいなあと思った。

    0
    2022年01月28日
  • 緑衣の女

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    家族の件など、個人的な苦悩を抱えながらも、捜査官として事件の真相を黙々と追い求めるエーレンデュルの静かな力強さが良い。捜査の進展と並行してある家族の物語が語られますが、描写こそ淡々としているのに、その悲惨さがひしひしと伝わってきて、読んでいてしんどいのだけど目が離せなかった。

    ただ捜査していた2つの可能性のうち、片方の√が終盤で割とあっさり無関係とわかってフェードアウトしたのは少し拍子抜け。あと『湿地』のときも思ったけど、締めのラストシーンだけがなんだか妙にメロドラマっぽい。あのラストも、今作を読めば決して安易な結末でない(むしろ人間そんなに簡単には生まれ変われないよ、という事を残酷な形で突

    0
    2022年01月07日
  • 緑衣の女

    Posted by ブクログ

    読後感は、ミステリとかクライム・ノヴェルよりも、ディケンズやデュマに近い気がしました。物語の締め方が上手いですね。あと、一文一文が割と短くて簡潔で、読みやすかったです。

    0
    2022年01月19日