アーナルデュル・インドリダソンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読み終わってレビューを読んで、あ、シリーズ物だったんだ、と知る。
以前読んだ翻訳ミステリー大賞がかなり良かったので、引き続き購入。
鎌谷悠希の「少年ノート」という漫画をふいに思い出した。
最終話まで読んでいないのだけど、音の描き方が素晴らしくて、芸術だなーと思わせる作品です。
その中に登場するボーイソプラノ達を、この小説のグドロイグルに重ね合わせた。
グドロイグルの声が持つ稀有な美しさ。
けれど、それは父親の管理下だからこそ発揮され、変声期を迎えたことで貶められ、果ては家族としての居場所を失ってしまう。
そんなグドロイグルの死を追う警察官エーレンデュルにも、家族としての居場所を求める娘エヴ -
Posted by ブクログ
孤独な生活を送っていたドアマンがホテルの地下室で惨殺される。
かつて男は、美しい歌声で人々を魅了したことがあった。だが、避けて通ることのできない変声のため、スポットライトを浴びた初舞台で、一瞬にして「ただの少年」へと変わったのだった。厳しく指導し息子に期待を懸けていた父親。失望と嘲笑、果ての転落。以降の人生はもはや「余生」に過ぎなかった。人々との関係を絶ち、人畜無害となっていた男を殺害した動機とは何か。レイキャヴィク警察の捜査官エーレンデュルは、私生活でのトラブルを抱えつつも、濁りきった事件の底に沈殿する鍵を求めて、再び水中深くへと潜り込んでいく。
インドリダソン翻訳第三弾。「家族」を主題と