橘もものレビュー一覧
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Posted by ブクログ
アニメ放送と合わせて「ダ・ヴィンチ」誌上で連載されていた小説版。
原因不明の病気が蔓延したクィン・ザザ号。緊急避難のために寄港したネーベル市での出来事を描きます。
ヴァナベルとラスヴェットの二人が中心になって物語は進みます。
自分自身がこの場所にいる意味と意義を、理解できているようで確信はできていない二人。龍捕りの船に蔓延した病気を治す過程で、自分自身と家族と見つめ合うことができたラスヴェットは、己の意義を見出すことができました。
ヴァナベルが見い出すのは、この出来事の時系列がいつかはわからないですが、もうちょっと先か。ちょうど最新刊ですね、2022.2時点の。
判明した病気の原因が、にや -
Posted by ブクログ
産まれる前から心臓に疾患があることがわかった母親の話が考えさせられた。
産まれても子供は長く生きられない。
それでも出産して治療を始めるのか、中絶するのか...
お腹の中にいる赤ちゃんにどうしてほしいか聞けない。
何が正しい選択なのかわからない。
いっそ医師に選択を委ねてしまいたい気持ちが手に取るようにわかる。
この夫婦は最後に弔うために出産することを選ぶのだけど、
勇気と愛情にあふれて、でもやがて訪れるであろう悲しみもあって、胸がつまりそうだった。
たくさんのママのように、"普通に"、"健康な"赤ちゃんを授かることがいかに奇跡的なことなのか。
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Posted by ブクログ
最近の流行りは働く女性の活躍もの。本作も悩み,迷いながらも頑張る主人公がとても素敵でした。タイトルに惹かれ手に取った一冊でしたが読後は忍者部分ではなく,人としての生き様を丁寧に描いていたところに共感しました。そして巻末の参考文献欄を見て真面目で熱心な作家さんなんだろうなぁとニンマリ。次巻がでたらまた読みたいと思います。
あらすじ(背表紙より)
OLの陽菜子には秘密がある。実は代々続く忍者の里の頭領娘だが、忍者の生き方に嫌気がさして里を抜けだしたのだ。ある日、会社の上司・和泉沢が重要書類を紛失してしまう。話を聞くと、どうやら盗まれた可能性が。会社のためにこっそり忍術を使い、書類を取り戻そうと奔走