橘もものレビュー一覧
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普通な日常を求めて忍者の里を抜け出した陽菜子は、同じ里の出身で同居人の穂乃香に半ば監視されながらもOL生活を満喫するために日々を過ごす。そんなある日、憎めない上司で同期の和泉沢に会社存続を左右する話が舞い込み、陽菜子は忘れかけていた術を使って普通な日常を守ろうと奮起する。
2時間ドラマを観たかのような短い作品でしたが、どうやらシリーズ化しているようですね。それぞれのキャラクターが映えていて、すんなりとイメージが湧いてくる読みやすさでした。
福田和代さんの『梟』シリーズがシリアスかつアクション要素が多めと比するなら、本作はコメディと恋愛要素が多めの印象でしたので、お茶の間のお供に良いかと思い -
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ネタバレ私は手帳(母子手帳)を抱きしめる。私は愛されていた。たとえほんの一瞬でも、ちゃんとお母さんに、世界の誰より愛されていたんだ。その証があれば生きていける、と思った。どんなに辛いことがあっても、未来へ進める。そしていつか、誰かを愛することも。
あの小さな手帳には、大きくて深い愛が溢れていた。だけどその純粋な愛は、ずっと続くとは限らない。
妊娠したら、毎日幸せいっぱいなんだろうって思ってたんです。
不安を抱えるのが妊娠するということ。
「 病気も怪我もするけど、手当てしながらニコニコ暮らしていく。健康ってそういうことなんじゃないかな。困ったときはお医者さんに頼ればいいの。そのために病院があるん -
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シリーズ2作目
和泉沢は水素エネルギーの開発部署に異動、陽菜子の上司は森川になる
そして、IMEに上海からの提携話が来ているが、実はその陰には他の人物の思惑がていて……
会長と面識のある大河内や、里から抜けたた者である柳などの新キャラも登場
彼らも加わってそれぞれの思惑もより複雑に絡み合う展開に
本編もいいんだけど、巻末の穂乃香視点の短編も良かった
里で同じ時期に生まれたが、出自や家庭環境の違いによる複雑な感情
自分の能力、成り上がる手段、そして自分の気持ち
本編では陽菜子に協力的に見えるけど、昔からの本心ではもっと複雑な想いが見え隠れ -
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忍者の生き方に嫌気が指して里から出たくノ一が、OLをしながらも会社間の陰謀に巻き込まれるお話
忍びの里の頭領の娘として生まれながら、忍者としての在り方に嫌気がさし、里から抜けて暮らす陽菜子
里では落ちこぼれのような評価だが、自らの容姿を変貌させる変身術だけは特筆される能力を持つ
会長の理念に共感して就職した商社のOLのとして働いている中、職場の上司で会長の孫の和泉沢から重要書類を紛失したと相談を受ける
どうやら書類はライバル会社に盗まれたと悟った陽菜子は、こっそり忍術を使って取り返そうとするが、実はその背後には様々な陰謀があって、望まずとも巻き込まれていく事になる
タイトルのイメージと -
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ネタバレ三角は幼い頃から良くないものが見えていた。目を逸らして生きていた彼の前に、冷川が現れ、自分と一緒にいれば怖くないと囁く。言葉につられる様に彼の元で働くようになるが、自分が見ていたのはその世界の上澄みでしかない事を知る。
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原作は漫画だっただろうか。それが映画化してノベライズ化した、というなんとも複雑な変遷を経たこちらの一冊。
映画も漫画もまだ見てないが、興味がある一作なのでまずは小説から。
幽霊が見えるが祓えない書店員、三角と浮世離れした祓える男、冷川の二人が契約のもと奇妙な事件を解決していくというストーリー。
ホラー小説やホラー映画は好んで視聴したり、読んだりするが、何もできな