橘もものレビュー一覧
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Posted by ブクログ
忍者の生き方に嫌気が指して里から出たくノ一が、OLをしながらも会社間の陰謀に巻き込まれるお話
忍びの里の頭領の娘として生まれながら、忍者としての在り方に嫌気がさし、里から抜けて暮らす陽菜子
里では落ちこぼれのような評価だが、自らの容姿を変貌させる変身術だけは特筆される能力を持つ
会長の理念に共感して就職した商社のOLのとして働いている中、職場の上司で会長の孫の和泉沢から重要書類を紛失したと相談を受ける
どうやら書類はライバル会社に盗まれたと悟った陽菜子は、こっそり忍術を使って取り返そうとするが、実はその背後には様々な陰謀があって、望まずとも巻き込まれていく事になる
タイトルのイメージとしては、OLが忍術を仕事に利用するコメディストーリーを思い浮かべたけど、実際は企業間や忍者同士の陰謀が交錯する
忍者として生きる事も、抜けた者として忍術一切を断つ気概も、新たな主を求める決意も足りない陽菜子
忍術を捨て、主を持たないのに、何のために再び忍術に手を出してまで何を守ろうとするのか?
経営者一族の御曹司で30過ぎにもかかわらず語尾に「もん」を使うような能天気な和泉沢
それでいて人を見る目はありそうな雰囲気も
誰を信じ、何を求めるのか?というのが明確なところがとても眩しい
まぁ、フィクションだから許されるくらいの善人かな
向坂は登場したあたりや陽菜子に詰めるあたりで、「ツンデレ」の称号を与えたんだけど
その後の穂乃香の言葉でそれすらも手段の一つという解釈を与えられる
でもまぁ、結局はツンデレというかツンツンの奥底には陽菜子への想いはあると思うよ
ビジュアル的に、映像化に向いているように思える
陽菜子は元が地味顔で変幻自在な女優さんということで黒木華が適任か?w -
Posted by ブクログ
ネタバレ三角は幼い頃から良くないものが見えていた。目を逸らして生きていた彼の前に、冷川が現れ、自分と一緒にいれば怖くないと囁く。言葉につられる様に彼の元で働くようになるが、自分が見ていたのはその世界の上澄みでしかない事を知る。
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原作は漫画だっただろうか。それが映画化してノベライズ化した、というなんとも複雑な変遷を経たこちらの一冊。
映画も漫画もまだ見てないが、興味がある一作なのでまずは小説から。
幽霊が見えるが祓えない書店員、三角と浮世離れした祓える男、冷川の二人が契約のもと奇妙な事件を解決していくというストーリー。
ホラー小説やホラー映画は好んで視聴したり、読んだりするが、何もできない無力な人間が怪異に脅かされる話を多く見てきたため、祓える人間が出てきてある程度怪異に対して優位に立つのは新鮮。
登場する登場人物のかなりキャラクターが立っていたり、シリアスな雰囲気でありながらかなりストーリーが快活に動くのでエンタメホラー映画という位置づけになるのだろうか?陰鬱なシーンはあったが、怖いというよりは、何となく少しだけわくわくするような感じだった。
読み始めは、奇妙な凸凹な二人が片方に振り回されながら(主に三角が)進んでいくバディものだと思ったが、どうにも雰囲気が違う。
和気あいあいとするわけでもなく、かといって腐れ縁で付き合うようなバディものにある少し殺伐とした雰囲気があるわけでもなく、謎の距離感を保って進行していく。冷川の方が急に三角に距離を詰めたりして、なんとも関係がちぐはぐ。
この関係のちぐはぐさが起こる原因の大多数は冷川にあるわけだが、この冷川がなかなかの曲者だ。
浮世離れしていて飄々としているというのが一番近い表現かもしれないが、なんだかそれも違う気がする。打算的で自分の利益を優先し、他人を顧みない発言を多用し、なんだこの野郎と思う瞬間もあったりしたが、同様に自分の事も顧みない危うさも感じさせる。
とにかく、心を介して感情が発露されていないと感じ、人形に無理やり心を作ったらこんな風なのかな?
この変な感じは読んでもらわないと分からない気がする。とにかく表現に困るのだ。
そのため、この作品もバディものと表記するのは違う。
そんな二人が、様々な事件に巻き込まれながら、呪いを振りまく女子高生の影を追う。そして、少しずつ関係を近づけつつ、最後は一筋の闇に導かれるように、これまで起きた事件たちの大元に至るわけだが、この大元こそが冷川が現在の冷川たる存在になった原因。
冷川がなぜこうなったのかという過去話はかなり胸糞悪いので読んでいてしんどい。
冷川の子ども時代の無邪気さと、彼が知らずに引き金を引いた惨事とのミスマッチが本当にしんどい。
こんな壮絶な過去があればそうなるわと納得。彼もまた被害者だったのだ。
三角の助けもあり、過去を一部清算できた冷川は少しだけ人間味を取り戻せたのかもしれない。あんまりすぐは変わってなかったけど。
最後はさわやかな終わり方をしていたが、一つ納得いかなかったのが、すべての原因となった黒幕の正体が知れなかったこと。
(漫画の結末が同じような流れになる場合に限るが)映画では漫画に配慮して明確な表現を避けたのか、映画のテーマがオカルトではなく、三角と冷川の成長を見るという方面の様なので、そこまで重視されなかったのかは分からないが、うやむやのまま終わったのはちょっと残念だったかなぁ。
漫画を読めばこの続きが分かるのか、どうなのかちょっと気になるので、漫画も読んでみようかと思っている。 -
Posted by ブクログ
アニメ放送と合わせて「ダ・ヴィンチ」誌上で連載されていた小説版。
原因不明の病気が蔓延したクィン・ザザ号。緊急避難のために寄港したネーベル市での出来事を描きます。
ヴァナベルとラスヴェットの二人が中心になって物語は進みます。
自分自身がこの場所にいる意味と意義を、理解できているようで確信はできていない二人。龍捕りの船に蔓延した病気を治す過程で、自分自身と家族と見つめ合うことができたラスヴェットは、己の意義を見出すことができました。
ヴァナベルが見い出すのは、この出来事の時系列がいつかはわからないですが、もうちょっと先か。ちょうど最新刊ですね、2022.2時点の。
判明した病気の原因が、にやにやしてしまうものでいいですね。なんというか、ほろ苦い思い出になるやつです。
クィン・ザザの面々は、職人気質を感じる点もあるけれど、常に青春真っ只中という印象なので、こういうのはいいです。
あれだよ。修学旅行先の有料チャンネルどうする?みたいな男子のちょっとした冒険の感じ。そこに無邪気に絡んでくるタキタが、ほんと迷惑。いやいや、あんた空気読んでちょーだい、って感じですね。好奇心はタキタの魅力ではあるのですが、今ここではないよなぁ、というね。 -
Posted by ブクログ
産まれる前から心臓に疾患があることがわかった母親の話が考えさせられた。
産まれても子供は長く生きられない。
それでも出産して治療を始めるのか、中絶するのか...
お腹の中にいる赤ちゃんにどうしてほしいか聞けない。
何が正しい選択なのかわからない。
いっそ医師に選択を委ねてしまいたい気持ちが手に取るようにわかる。
この夫婦は最後に弔うために出産することを選ぶのだけど、
勇気と愛情にあふれて、でもやがて訪れるであろう悲しみもあって、胸がつまりそうだった。
たくさんのママのように、"普通に"、"健康な"赤ちゃんを授かることがいかに奇跡的なことなのか。
当たり前なようで実はそうではないこと、たくさんの女性や男性、子供たちに知ってほしい。