大河原遁のレビュー一覧
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イタリア・ナポリで伝説の職人仕込みの技を使うのは異国の男…
舞い込むのはよそでは断られるような奇妙なものばかり。
しかし、その技は客を十二分に満足させる“幸服”。
連載当初というのもあるのか、日本ではそう意識もされないような…本場で要求されるスーツとは、みたいなものに迫るテーマが多いですね。
しかしそれがおもしろい!知る喜びを実感できる作品です。
これ読んでるとスーツをフルオーダーしてもらいたくなります…めったに着ぃへんし、お金はないんやけどね(笑)
●裸の王様
●親父の背中
●呪の燕尾服
●三十年目のシンデレラ
●得点王の脚(前・後編) の6話を収録。
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購入済み
終結があっさりしすぎ?
バージョンアップしつつの大長編としては完結があっさりしすぎ。とくにツインテールとの決着は未解決が残念。基本、一話完結の蘊蓄マンガなのでやむないかもしれないが、あと1〜二話のナポリ帰省編があってもよかった。ま、でも披露された蘊蓄は映画、ドラマ、ニュースをみるときのネタになってます。
キャストのその後をスピンオフ風に紹介して欲しいな。 -
無料版購入済み
面白いです
冒頭の話のクールビズについては考えさせられます。クールビズの難しさ、クラシックな着方をしておじさんのようになってしまうこと等々、リアルに課題に感じていることについて、答えてもらった感じです。
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無料版購入済み
日本での活躍も面白い
日本での活躍を描く本シリーズも面白く拝読いたしました。スーツスタイルの持つ効果を考えさせられ、自分の装いを見直す機会になります。
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購入済み
中華の蘊蓄はお好きですか?
どこかで聞き覚えのあるあんなメニュー、こんなメニュー、果たしてその起源は?
仕立屋話と同じくやや説教じみたところもご愛敬。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ二巻ではコスプレの仕立てを手掛けるアマチュア女子高生・大島依都が登場。物語に華を添える存在が増えている。
針生親方が現場復帰をしないことで織部の代行業は継続することになった次第だが、今回からは本腰を入れて、基礎を固めるような内容が描かれている。
長期連載に付き、どうしてもネタ被りしてくる部分があるのではあるが、初期の連載を知らない読者にも改めて基礎知識を披露するようなニュアンスがあるようだ。
例えば服装自由の会社の今時社長の窮地を手助けする「order #8 柳生の活人剣」では、上から下までTPOに即したコーディネイト法が説かれている。
あるいは「order #10 さんしょのピリ -
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ネタバレおそらくはフィオリ・ディ・ジラソーレの章が終了となる7巻である。
シリーズとしては現行のまま進むのかもしれないが、この間の最後に収録されている特別編「維新の鋏」から日本編が開始しており、ジラソーレに焦点を合わせた物語シリーズから外れるのは間違いない。
作者自身が扉で「抜本的テコ入れ、リメイクレベルのリニューアルです」と述べているのだから、変化は免れ得ないだろう。
この巻もまた安定した面白さを提供してくれている。それぞれのシチュエーションに合わせ、農学者に、ゴルフの席に、日本人版画家にと見事な手並みで仕立てを行う短編集だ。
だが、それが個人的に星四つ程度と評価している面も否めない。
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Posted by ブクログ
仕立て屋第三シーズンの六巻目では、これまで仕立てをしたことのない様々な層の依頼に応える、実に本作らしい内容が収録されている。
この辺、相変わらず「ジラソーレがメインのシリーズだったのでは……?」という疑問は残るが、やはり本領となる内容では充実した物語を組むなあという印象である。
一方で初期に多く見られたような、服飾版美味○んぼ的な説教臭さはこの巻ではほとんど見られず、圭角が取れてきている部分はあるだろう。
今回も楽しく読ませていただいた。星四つ半相当と評価している。
どうにも内容のないレビューで申し訳ないが、この作品シリーズについては(ここでの仕立てを実用するのでない以上は)おおむ -
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紳士服を題材に取り扱ったこのシリーズ第三シーズンの五巻となる本巻でシリーズ累計50冊目を達成されたとのこと。足掛け15年もの長期連載は見事な物である。
それはさておき、本巻はやや着こなし術的な要素の強い内容で取りまとまっている。order#29では撥水生地のスーツを扱い、30、31で着こなし術を題材にしてジャケットとボトムスをそれぞれ用いた三種の着こなしを紹介している。
この辺はさすがに、長期連載ゆえの題材選びの難しさを感じるところである。33での船医向けの着こなしや34のサマーセーターなど、限定的なシチュでの仕立て・着こなしが題材にならざるを得ない。
短編それぞれの物語は、マンネリ