大河原遁のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
21年、全71巻完結。
スーツの基本的知識から始まり、着方や心構えを漫画を通じて知ることができた名作。
衣食住と言うように、着るものは生きていく以上必須と言われるが、実際は食住衣の順で重要度が下がる。それだけに、生存のためだけでなく、生き方と大きく関わるのが衣装である、というメッセージがこめられた作品であった。
日本人にとってスーツが他国からの借り物である以上、イタリアという異国を舞台にある種のファンタジーとして語られるとしっくり来るところが、日本編になっていきなり現実に引き寄せられた違和感は拭えなかった。しかし、衣装/スーツの技術的な点もさることながら、スーツを着て/格好をつけて生きる -
購入済み
ありがとうございました
中国で日本語を教えて、ちょうど21年になりました。連載期間と同じですね。この作品から、人生を生きる覚悟とマナーを学び、仕事を続けることができました。本当にありがとうございました。
-
ネタバレ 無料版購入済み
段々と
コメディになりつつあるようにかんじる。相棒ができてから、仕事を受けるの早いし。偏屈に断っていたら話が進まないからそれはそれでいいけど。
-
ネタバレ 無料版購入済み
色々なことが
スーツを仕立てるのにもドラマがあるのだなと、楽しめました。読み切りなので楽ですし、次の話に繋がっても丁度よいボリュームです。肩肘張らず入ってくる程度の蘊蓄も面白いです。
-
無料版購入済み
ケメ子ちゃんの成長♡笑
織部さんのお客様に寄り添う力はさすがです!
が、女子高生'sの成長もすごいなー。何になりたいんだろう笑
人は見た目が9割ってほんとなんだって感じです。
最初の印象が悪くても2度目で挽回できると思わせてくれる織部さんすごい。 -
無料版購入済み
目から鱗
スーツにも色々な作法があるんだなと感心しました。簡単に外に出られなくなりました笑
なにがマナー違反かわからないものですね〜。
生涯で1着くらいはオーダーメイドのものが欲しくなりました。 -
無料版購入済み
新しい世界
あまりスーツに触れてこなかった人生なので、始まりのお話などが出て来て新鮮でした。
ここまで、服装で人生が変わるかと言ったら、あまりそうは思えないですが、見た目は大事なんだな〜と。
衣装で、気持ちが変わるのはよくわかります!共感です。 -
Posted by ブクログ
仕立て屋物語シリーズ日本編、6巻では前半にやや変則的な仕立てが続き、後半で典型的な「男の勝負所を盛り立てる仕立て」が描かれている。
特徴的なのはやはり前半だろう。
スマートウォッチをどう取り入れるかを問われて「そりゃ無理ですねえ」(P.18)と身も蓋も無い返答をした order#31「学研の科学」に、ネット経由で砲丸投げ選手の仕立てを行う難事に取り組んだ order#32「ポパイのホウレン草」、映像業界を支えた裏方(大道具)のご隠居の花道を飾るためにボトムスだけ仕立てた order#33「土曜8時の生放送」。
#32ではナポリ仕立ての発注の今時事情などにも触れて、仕立て物語としてより -
購入済み
いつも楽しく読ませて頂いてます
斬新な小ネタが盛り込まれ新たな発見がありとても楽しいです。最後はエレナ嬢の登場で本作を読んだだけで文化人になった様な気になれます♡
-
Posted by ブクログ
スジ子、タラ子、カズ子のお酒のつまみ的三羽烏が登場する5巻である。
その中でもスジ子は文壇バーから紳士服のフィッター店にヘッドハンディングされたキャラで(※上述三名は元同僚の関係)、フィッターである松任谷次郎と共に新キャラとして物語に新たな色を加えている。
テーマ的には小物の扱いというか、生地(フランネル等)やワンポイント的小物(スワールトゥの靴や思い出の野球バットを再利用したボタンなど)でエピソードが取り揃えられた巻である。
ただ、それ以上に大きいのが
「本来は邪道なはずの特急仕事を正面から邪道だと言ってくれるキャラの登場」
だろう。
そんな彼、フィッター&コーディネーター -
Posted by ブクログ
仕立て屋物のシリーズ四期四巻は、サマースーツ系のネタを中心に描かれている。
正規の仕立てが難しい立場のキャラも含まれた一連の仕立ては、全体的にバラエティに富んだ内容に思える。そんな巻である。
七分袖やベルトレス、あるいは今時風のラインでのオーバーサイズのチノパンやシーチング生地(シーツに用いられるコットン生地)の上着など、フォーマルからはやや邪道な仕立てが目立っている。
それだけに、(仕立ての物語にこう言っては何だが)何が何でもスーツに押し込んでしまう物語的な窮屈さからは免れている部分もあるだろう。
依頼人もガーデニングプランナー、中年ユーチューバー、リサイクルショップの買い付け担 -
購入済み
丸くなったなあ
初期の1話からずっと読んでいるが、絵も登場人物も、最初に比べてずいぶんと丸くなった感じですね。悪い意味ではなく、良い意味で。
この作品で、スーツの奥深さを少し勉強出来ました。スーツは無理でも、シャツだけでも一度仕立ててみたいと思った作品。 -
Posted by ブクログ
ネタバレイタリアから日本に居を移しての仕立て屋物語も三巻目。順調に刊行を重ねている印象である。
今回は掛け値なしに面白かった。先に述べておくが、文句なしに星五つで評価している。
物語構成は本領に立ち返ったというか、「急場しのぎのお客に覚悟を問い、覚悟を決めたお客が特急料金をかき集めて天王山に挑む」という物語が基本となっている。
これまでもそうした物語で無かったわけではないので、こうした評価の分かれがどこに由来しているのかは読み手側で分析すべきなのだが、その辺はちょっと判然としない。
おそらくは、お台場仕立てを扱った「#15 お台場の大砲」のような、互いに敬意を払うような内容と、織部自身が不 -
Posted by ブクログ
ネタバレ早々に第3部フィオリ・ディ・ジラソーレを終了し、始まった第4部下町テーラー編は日本を舞台にした物語である。
折り返しのコメントに「十五年も勿体ぶった、本格的な日本編」とあるように、いよいよ日本人に焦点を当てた仕立て物語が描かれていくようであり、これまでとは異なる視点で物語を見ていくことができるシリーズとなりそうだ。
今回、前巻で設えられた物語的経緯に一つ区切りを付けて日本編を本格的に始めようとしているが、この一巻からしてすでに日本編を描く気風のようなものが見えている。
これからの物語にも期待しつつ、まずは星五つで評価したい。
物語構造は変化していないのだが、なんと言っても身近さがま -
Posted by ブクログ
ジラソーレの総務アンナの支店長就任か、にまつわる形で展開された「ハートウォーミング・チェック」編。依頼のほとんどはスコットランドでの発掘事業にかかわった形のもので、あちらの各種チェック柄をクラシックでどう活かすかが問われている。
今回で一つの区切り、テコ入れのために次なるシリーズへと移行する本作は、ここではジラソーレ社と因縁のある大学時代の先輩ゾーエ・シャッカルーガとの対決の緒戦を描いたところでクローズされている。次なるシリーズはジラソーレにスポットを当てるようなので、この因縁がメインになってくるのだろう。
今回はシリーズ全体への評価も加味して星五つで評価している。楽しくまとめ読みさせ