あらすじ
暑い夏を涼しく乗り切れ! 未だ定石が定まりきっていない日本のクールビズに、悠が新提案! シャツの選び方や新発想のアウターなど続々登場! また、バブル期のオーバーサイズスーツに慣れ親しんだオジサマに似合う、肩の力の抜けた年相応のファッションもご紹介!!
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Posted by ブクログ
仕立て屋物のシリーズ四期四巻は、サマースーツ系のネタを中心に描かれている。
正規の仕立てが難しい立場のキャラも含まれた一連の仕立ては、全体的にバラエティに富んだ内容に思える。そんな巻である。
七分袖やベルトレス、あるいは今時風のラインでのオーバーサイズのチノパンやシーチング生地(シーツに用いられるコットン生地)の上着など、フォーマルからはやや邪道な仕立てが目立っている。
それだけに、(仕立ての物語にこう言っては何だが)何が何でもスーツに押し込んでしまう物語的な窮屈さからは免れている部分もあるだろう。
依頼人もガーデニングプランナー、中年ユーチューバー、リサイクルショップの買い付け担当と様々で、上はバブルを忘れられない業界人の大物から、下はバイトを余儀なくされる芽の出ない声優まで。
そうした点で、一冊として読み応えのある巻だったと思う。
楽しませていただいた。今回は星五つで評価したい。