大河原遁のレビュー一覧

  • 王様の仕立て屋~サルト・フィニート~ 9

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     日本編を順調に消化し、物語はフィレンツェへ、ジラソーレ社の内紛へと舞台を移そうとしている。
     物語の内容もなかなか粒揃いで、若禿に悩む旧友のために骨折りをし、柔道家のために常在戦場の仕立てをしてやりとなかなか充実した内容である。そう、こういう内容が日本編で読みたかったのだ。
     ジラソーレ社の内紛を絡めてくる流れも一冊として大変納まりが良い。社長がオチ要員に使われているのは不憫であり、笑えるところであるが、彼女もまた傑物である。物語の締めにはまた関わってくることだろう。

     なかなか良い一冊だった。ここ、という特別な部分がないために星四つ半と評価しているが、良い巻だったと思っている。

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    2015年11月11日
  • 王様の仕立て屋~サルト・フィニート~ 8

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     日本編である。が、日本に強く関わってくるような物語は前半に集中し、後半は痴話喧嘩の類である。
     物語はよく整理されていて、らしいというか、さすがの手前である。だが、せっかくの日本だというのに、身内の話で展開するというのは、少し物語に狭さを感じるのも正直なところだ。
     というわけで、今回は星四つで評価している。面白くないわけでは決してないのだが、やはり少しもったいなさを感じる次第である。

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    2015年11月05日
  • 王様の仕立て屋~サルト・フィニート~ 3

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     三巻である。物語的には、これまでの登場人物を上手く使いながら回している感じだろうか。特にひまわりの人々は使い勝手がよいのか、この巻では多く物語られている。
     ただ、気になるのは、日本的なネタがところどころで挿入されているところだろう。イタリアという世界観や文脈にそぐわないため、どうにも違和感がぬぐえない。
     今回も安定して面白く、星四つで評価しているが、こうしたネタが続くと少し評価に悩むかもしれない。

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    2015年10月07日
  • 王様の仕立て屋~サルト・フィニート~ 2

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     因果応報を描いたような、服飾をめぐる物語の二巻である。靴磨きのマルコが物語に加わり、その幅は広がってきているところだろうか。
     物語としてはきちんとした定型があり、そのために語れる部分は少ない。マルコの登場回などは非常に気持ちのいい物語であるが、おおむねどの回にもそうした楽しみが提供されているのだ。
     その意味で、星四つという評価はこれからも変わらない気がする。だが、程よい物語である。

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    2015年10月07日
  • 王様の仕立て屋~サルト・フィニート~ 1

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     イタリアはナポリで暮らす、名の知れた日本人仕立て屋オリベ・ユウの物語である。
     仕立てを題材に人情噺を物語っているが、斜に構えている風な主人公像は、今の感覚で見てみるとやや鼻につくところもある。この辺は致し方ないところもあるだろう。
     物語としてはシンプルなものが多いが、割合楽しませていただいた。星四つと評価しておく。

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    2015年10月07日
  • 王様の仕立て屋~サルト・フィニート~ 3

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    新キャラ続々登場。
    カルロ坊ちゃん&ニコラ爺さん&イザベッラが印象的です。
    逆に靴職人(に転向する)ヴィレッダの初期の印象はよくなかったなぁ、と再確認しました。

    カルロさんは、回を重ねるごとに頼もしくなっていくのが見ていて楽しいです。

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    2015年08月07日
  • 王様の仕立て屋~サルトリア・ナポレターナ~ 10

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    ネタバレ

    油虫先生の影響力凄いなぁw

    これだけ的確に嫌われてる・厄介者扱いされてるキャラって、そうはいませんよねぇ。出てくるだけで確実に波乱が起こる、ある意味便利なキャラですw そしてラウラちん不憫(苦笑)。

    それにしてもデニムをフォーマルというか、ナポリ仕立てとは…変化球にしても落差が凄い。服音痴の人間でも、そりゃさすがに別物だと気づくレベルですが…。
    ともあれ、色々面白くは読みました。…基本、ジーンズ野郎ですけれど参考にしようとは思いませんが…w

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    2015年08月01日
  • 王様の仕立て屋~サルト・フィニート~ 1

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    これまた旦那アーカイブより。白黒の絵ではファッション性がいまいち分からないけれど、服飾うんちく漫画として面白い。

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    2015年06月20日
  • 王様の仕立て屋~サルトリア・ナポレターナ~ 9

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    ネタバレ

    ウールのバルマカーン そういうのもあるのか!

    原作じゃなくドラマ版準拠のようなので、この言い回しはありませんでしたけれども(よく似てます)。ファンとしてはちょっと言ってみたかったw

    しかしコートねぇ。屋外を移動する仕事をしてないのでほとんど意識していませんが、確かに着こなしている人はかっこよく見えますね。
    個人的にはいつかトレンチコートが似合うようになればいいな、ととってつけたように思うのでしたw


    ところでFカップのツンデレ。最近見かけないと思ってたら、そういやぁ…w イタメシ食って号泣とかいったいどんな食事してたんだよ、とw

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    2015年03月29日
  • 王様の仕立て屋~サルトリア・ナポレターナ~ 6

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    パウエル親方争奪戦。通販を便利に使ってる身としては反省しきりですけど、靴とブラでは同意ー。

    巻末モームのお言葉はマジそう思います。イギリス朝食最高!

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    2014年03月24日
  • 王様の仕立て屋~サルト・フィニート~ 1

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    紳士服版「美味しんぼ」w
    織部さんのキャラも初期の山岡さん並みにやさぐれています。(そして、だんだんと丸くなるのも一緒w)

    1巻では高齢な有名指揮者に肩の軽い・よくまわる燕尾服を作った話が好きですね。織部さんの偏屈ぶりと技がさえてます。
    そして巨匠の指揮するアニソンオーケストラが聴きたいw

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    2014年02月28日
  • 王様の仕立て屋~サルト・フィニート~ 1

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    服飾系の、いわゆる蘊蓄漫画。

    イタリアの裏町に住む日本人の仕立て屋が、亡くなった師匠譲りの技術を駆使して一癖も二癖もある仕事をこなしていく話。
    いつまでたっても感動的なまでに線の稚拙さが抜けない(何と三十巻を越しても変わらなかった)絵柄はどうかと思うが、キャラクターが立っているのと基本的にハッピーエンドの内容で(この絵で繊細なエレガンテを語るかと突っ込みたくなる蘊蓄部分の説得力以外は)あまり気にならない。

    読後感はかなり良いので、疲れているときのお勧め。

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    2013年11月17日
  • 王様の仕立て屋~サルトリア・ナポレターナ~ 4

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    この巻から再び引っ越して、隔週のGJに。やっぱりこっちのペースの方が向いている。安定の面白さ。一度、週刊の方に出張してくれんかな。ファンが増えるぞ。

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    2013年08月01日
  • 王様の仕立て屋~サルトリア・ナポレターナ~ 4

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    新シリーズ「7人のスーツ嫌い」編。
    スーツ嫌いというより、スーツの着こなしが苦手といった印象でした。
    スーツ以外の薀蓄も豊富で安定して面白いです。

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    2013年07月20日
  • 王様の仕立て屋~サルトリア・ナポレターナ~ 3

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    ネタバレ

    第二シーズンの第三巻、ナポリ仕立て屋の新旧派閥の対立から発した騒動もいよいよ佳境になります。
    王室の縁の貴族からの依頼やら中国の介入等々と何時も通り色々ありますが、一番のツボは世界観が違いすぎる新キャラの登場(スタンドとか波紋とか使えそう)
    あまりにも濃すぎて大笑いしました。

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    2013年04月04日
  • 王様の仕立て屋~サルトリア・ナポレターナ~ 3

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    ネタバレ

    人生を変える後押しをする仕立ての漫画 新シリーズ3冊め

    ナポリ新旧対立が、ヨーロッパ服飾界全体の問題に広がり、中国も介入したところでおおよその膿が出きって、本分に立ち返ってよしというところか。
    互助会としては、結局腕を上げ、評判を上げて今後も買ってもらえるようにしないと仕方がないところで、それをうまくヒトを流してまとめた感じ。
    そして、新人育成はここに来てのジョジョリスペクトか。
    集英社で良かったのだろうなあ、というところ。
    それでここまでの流れには一区切りできて、次がまた楽しみです。

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    2013年03月25日
  • 王様の仕立て屋~サルトリア・ナポレターナ~ 3

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    技術職はどこでも後継者問題ですね…ミラノではラウラの行ってた学校があったわけだが、ナポリでもやっと技術の伝承を公開保存で動き出した、という。しかし、まあマンガなのでちゃんと解決してるけど、この不景気に未来のためのお金を出してくれっていうのは、やっぱりよっぽどのものを見せないと難しいよね。

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    2013年03月24日
  • 王様の仕立て屋~サルトリア・ナポレターナ~ 2

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    ネタバレ

    まさかの新キャラ登場。ユウより凄い人ってのがどうもモヤモヤしたが、最新号では見事にキャラが立っていて面白い。
    つか、伯爵の「それはよかった。ではすぐに息の根を止めてあげよう」に噴いた。

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    2012年10月26日
  • 王様の仕立て屋~サルトリア・ナポレターナ~ 2

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    若い人の技術職離れは共通の悩み。技術は好きでも職となると食べていかなならん。手仕事は時間制限があるから、時間にお金をだしてくれる人がいないと成り立たない。
    余暇も大事。インプットがないとアウトプットしようにも枯渇する。

    漫画がこの世から無くなったら死ぬるな私。

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    2012年10月19日
  • 王様の仕立て屋~サルト・フィニート~ 25

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    巻数を重ねる毎に。読み進める毎に。
    徐々に、徐々に細かい用語や着こなしの基本のようなものが、刷り込まれる。
    普段からあまり服に興味がなくとも、こういった所から入っていけるのは、非常に価値があるのではないか。

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    2012年08月14日