大河原遁のレビュー一覧

  • 王様の仕立て屋~サルト・フィニート~ 11

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     ジラソーレ社とペッツオーリ社の提携話がひと段落ついた前回から引き続き、その後始末をさらりと書いて11巻は始められている。舞台はまたナポリへと移っている。
     一つ一つ質が高く、読ませるエピソードが詰まった、安定した面白さである。最後の二編などはやや説教じみた色合いが強いが、元からこの作品はそうしたカラーであるから、これは別段おかしなことでもないだろう。
     既存のキャラを上手く使って幅広くネタを取り扱っているところはさすがの一言。ボタンや腕時計のような小物の話かと思いきや、最後に「ナポリ仕立てとはなんたるものや」と描く手並みなどもお見事である。

     今回は星五つで評価したい。しかし、本当に安定し

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    2016年02月03日
  • 王様の仕立て屋~サルト・フィニート~ 7

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     ラウラの成長編とでも言うべきか。悠が日本へと旅立つ仕込みを入れている七巻である。
     物語の質はやはり高い。一つ一つがきちんと描かれていて、気持ちよく読めるのだ。人間を描いていると言い換えてもいいだろう。
     今回も楽しく読ませていただいた。星五つと評価したい。

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    2015年10月21日
  • 王様の仕立て屋~サルト・フィニート~ 6

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     既出のキャラでエピソードを回している印象だが、どのエピソードも質の高さが目立つ。良い内容だった。
     特に悠の過去話は、挟むタイミングも内容も適切であり、お見事の一言である。ここまで描いていてこそ、彼がナポリに縛られている理由への言及も意味を成す
     一冊の読み応えもあって、星五つという評価は揺るがないだろう。良い一冊だった。

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    2015年10月21日
  • 王様の仕立て屋~サルト・フィニート~ 5

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     今回はイギリス編。靴について重点を置いているように見えるが、内容的にはいつものように仕立ての話である。
     その中で異色なのが最後に収録されている「至福のピッツァ」だ。タイトルの通りナポリピッツァの話が描かれていて、テレビ出演が決まった寂れた店の大将のために腕の刺青の隠れる長袖シャツを仕立てる話だが、そうした仕立ての話と同時に物語もきちんと描かれている。バランスがよい一作だった。

     先の巻からグッと内容の濃いエピソードが増えてきている印象がある。今回も星五つで評価したい。

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    2015年10月17日
  • 王様の仕立て屋~サルト・フィニート~ 4

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     今回はミラノ編が収録されている。ここではラウラが登場。悠との対決に破れナポリへと単身来たる流れで物語は展開している。
     最後に置かれた「アジアの旅人」からはロンドン編が始まるような予兆が描かれているが、何よりこの間に挟まれている「最後の夢」が良かった。服への思い入れと、仕立てと、そこから導き出され描かれた物語は大変魅力的だった。

     キャラを増やしつつも、それでいて旧来のキャラをおざなりに扱うことがないバランスと、扱っているエピソードの質などから、今回は星五つと評価した。
     巻を重ねて濃くなるところは大変好ましい傾向だ。これから読み進めるシリーズへの期待を大きくしておこうと思う。

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    2015年10月17日
  • 王様の仕立て屋~サルト・フィニート~ 1

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    久々に再読。
    「美味しんぼ」的な1話完結ウンチク漫画だけど,
    テーマになっているのは主として服(しかもほぼスーツ。)。
    この作品のいいところは,ほぼ全エピソードで,
    主人公の織部悠が完璧超人であるということ。
    こいつは,だいたいの問題が服で解決してしまうし,
    どんな無茶な注文だってこなしてしまう。
    ある種の予定調和ではあるんだけど,それでいい。
    常にハッピーエンドで終わるし,読むと少しだけほっこりできるし,
    寝る前とかにお布団で読むと凄くグッスリ眠れる。
    ある種の癒し漫画だと思う。

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    2014年02月01日
  • 王様の仕立て屋~サルトリア・ナポレターナ~ 1

    購入済み

    超正統派王道的人情物語

    自分のスタイルとは何か。
    エレガンテとは何を意味するのか。
    誰だってシンデレラみたいに変身したい時がある。
    そんな時、この漫画を読んでみてください。
    彼が掛けてくれる魔法はとっておきですよ?
    ちょっと困った人たちに囲まれつつも、
    依頼された以上は、期待以上の成果を残してくれるそんな主人公。

    確固たる自分を持っていても、イマイチ周りへのアピールができてない。
    頼れる自分を出していても、なにかパッとしない。
    そんな人たちへ個人的にオススメします。
    漫画だと思っていても、意外とネタになりますよ。

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    2013年07月25日
  • 王様の仕立て屋~サルトリア・ナポレターナ~ 1

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    イタリアで仕立て屋をやっている日本人が主人公の物語。
    雰囲気はこち亀+美味しんぼに似ている。

    服で物事を解決。服に関する物語。魅力的なキャラクターたち。
    起承転結がはっきりとしており、シリアスとボケが使い分けられている。

    楽しく装飾のことが学べる。

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    2012年10月29日
  • 王様の仕立て屋~サルト・フィニート~ 1

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    紳士服の仕立て屋の話です。スーツは制服と違って、その人の「人となり」が現れるものだと思うので、TPOや自分に相応しい一着を選べる「大人」になりたいですね。

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    2012年09月18日
  • 王様の仕立て屋~サルト・フィニート~ 1

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    文句なしにハマりました。本当におもしろいです。
    性別柄、職業柄”スーツ”という物にまるで縁がなく、
    また同時に興味もなかったのですが、
    スーツとはこんなにも奥深い物だったんですね……。
    私も来てみたくなりました。
    イタリアとイギリスの事が本当にたくさん出てくるので勉強になります。

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    2011年10月26日
  • 王様の仕立て屋~サルト・フィニート~ 31

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    30巻過ぎてなお、マンネリ化せず。セルジュ修行編完全収録のこの巻はここ数巻の中でも出色の出来。蘊蓄を適度に交えつつ、エピソードキャラと一人、また一人と登場してくる準レギュラーキャラが巧妙に絡みストーリーを編むことによってじわじわ高まる期待感。そして、それを裏切らない結末の落としどころが絶妙すぎてもう……( ´ ▽ ` )

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    2011年07月28日
  • 王様の仕立て屋~サルト・フィニート~ 30

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    親が娘に掛ける想いとそれに真摯に応える男のかっこ良さに感動。

    29巻から続く腕時計編の後半2巻目。ネタバレはあまりしたくないんですが、最後の課題にさしかかってからの親父さんの腹の括り方からハッピーエンドのくだりは震えたね。すっげー!そしてオリベの時計ほしいー!!
    なかなか全巻集めづらい巻数になってきましたが、29巻と30巻だけでもなかなかにオススメ。

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    2011年04月18日
  • 王様の仕立て屋~サルト・フィニート~ 30

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    前巻に続いて時計ということで、正直難しくてよくわからなかったです。
    が、時計の技術的なところはおいといて、全体の流れとしておもしろかった。
    さて、次は時計関係の本を読もうかな。

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    2011年04月08日
  • 王様の仕立て屋~サルト・フィニート~ 28

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    シチリア・マフィア編。変わっていかなければならないのは辛いけど大切やな。かっこのいい装いを俺もしてみたいな。

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    2010年11月06日
  • 王様の仕立て屋~サルト・フィニート~ 19

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    order114「孔明の罠」がよかった。
    プロの悩みは常にお客様にどのように過ごして頂くのが良いのか考えることだというのがわかるエピソード。
    「仕事に見覚えがある」ってよく出るけどそこに辿りつくのにはどうすればいいのだろうか?

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    2010年08月12日
  • 王様の仕立て屋~サルト・フィニート~ 27

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    きちんと考えられた服っていうのはかっこよく見えるものなんだろうなー
    order161「月の裏側」を読んでていつか挑戦してみたくなった。

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    2010年07月02日
  • 王様の仕立て屋~サルト・フィニート~ 26

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    紳士服地編 全6編。相変わらず悠の引き出しは多い。あまり困らないかわりに周りの人が困っているのをきちんと助けれるのはすごいな。

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    2010年09月17日
  • 王様の仕立て屋~サルト・フィニート~ 22

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    薀蓄の深さは変わらず。待望の日本編。この国にも、すたれていく伝統的な、あるいは発展を極める見事な職人芸があることを痛感させてくれる。噛み砕いて読ませてくれるあたりが嬉しい。そして、ペッツォリーニはいかにしてスランプを脱するのか?

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    2009年10月04日
  • 王様の仕立て屋~サルト・フィニート~ 1

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    服は好きだけど、クラシックに興味を向けさせてくれた運命の一冊。前編に渡って香る江戸っ子な雰囲気に、満載な豆知識が自分の知識欲をそそる。30,40代になったらいいスーツを着ようと思った。

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    2009年10月04日
  • 王様の仕立て屋~サルト・フィニート~ 1

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    紳士服×オーダーメイドの奥深い世界を探検。

    こういう専業×人情ものは大抵外れ無く好きですが、これも私的大当たり。

    お正月読書。借り物。

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    2009年10月04日