R・D・ウィングフィールドのレビュー一覧

  • フロスト日和

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    ネタバレ

    出色のモジュラー型警察小説シリーズ第2弾。

    肌寒い秋の地方都市デントンでは、連続婦女暴行魔が悪行の限りを尽くし、公衆便所には浮浪者の死体が小便の海に浮かぶ。富豪の娘は失踪し、遊興地区の強盗傷害も起こっててんやわんや。ぼんくらと誹られながらも、名物警部フロストの不眠不休の奮戦は続く。

    フロストが数多の事件を抱えながら、相棒の若手刑事を連れ回して繰り広げるドタバタは鉄板の面白さ。行き当たりばったりな推理は外れまくり、思うようには進まないところがこのシリーズのミソ。悪態をつきながらも捜査は続けるフロストがいい。

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    2025年01月19日
  • クリスマスのフロスト

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    ネタバレ

    異色の警部フロストが奮闘する警察小説シリーズ、のっけから絶好調の第1弾。

    ロンドンから70マイルの田舎町デントン。もうクリスマスだというのに市には難問が続発。
    8歳の少女の失踪、深夜銀行の扉をこじ開けようとする男、殺人事件を仄めかす霊媒師…。相次ぐ難事件を前に、不屈の仕事中毒にして下品極まるフロスト警部が登場!

    不眠不休のフロストが新米刑事を引き連れ東奔西走。名探偵ではないので直感と勢いで突き進み、結構しくじる。ストーリー構成はしっかりしつつ、肩の力は抜けきっているところがいい。読みだしたら病みつき!

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    2025年01月09日
  • クリスマスのフロスト

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    再読しました。フロストに自分を重ねてしまいます。
    なんやかやと、直感に頼んで、行動してしまうところ、自分でも困ってしまうところです。でも、なんとかしたい、フロストは事件を解決したい気持ちが、強すぎるのでしょう。
    複数の事件が同時に進んでいき、最後にちゃんと解決されるところが、いいです。
    マレット、グレイヴなども良いです。人間関係も、中間管理職の大変さが描かれています。
    次作も再読しよう。

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    2024年11月02日
  • 冬のフロスト 下

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    ネタバレ

    今回のバディは、スケベでドジなモーガン。
    いくらなんでも、こんな刑事はいないよなあ。
    でも、それを言えば、そもそも主人公のフロストみたいな警部自体がありえないのだけれど。

    今回も、いつものフロストや、同僚達、マレットなどのデントン署の面々に会えて、嬉しくてにんまりしてしまった。

    いままでの作品同様、何件もの事件が同時多発し、どう解決していくのか、期待しながら読んだ。
    リズが拉致されてしまった事件はちょっとショックだった。リズは本当に堕胎したのか?(と思うけど)退院早々に、こんな目に遭ってしまったが、もっとリズの活躍ぶりを見たかった!

    最後の終わり方は、エラリー・クイーンの小説のようでかっ

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    2023年12月03日
  • フロスト気質 下

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    あー、フロスト気質読み終わってしまった。
    上下巻合わせて、900ページという長さにも関わらず、もう読んじゃったという寂しさすら感じる。
    とにかく、クセになる。

    これで、フロストシリーズを読めるのも、あと2作になっちゃった!
    寂し過ぎるので、すぐには読まないでおこう。
    でも、読みたくなっちゃうだろあなぁ。

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    2023年07月14日
  • フロスト日和

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    ネタバレ

    娘(10代)行方不明→森の中で婦女暴行→被害者が30才越えのストリッパーとわかる→議員の息子、ストリップ劇場に強盗→議員息子、強盗の間に恋人に自分の車乗らせてアリバイ工作→議員息子の恋人、轢き逃げ→轢き逃げばれたくないので2人で口裏合わせて車盗まれたことにする→嘘(恋人の轢き逃げを隠したこと)がばれて逮捕されそうになるけど親の力(死んだ警官の遺族に金銭的支援すると約束)でなかったことにする→劇場強盗翌日に議員息子の口座に大金入金(劇場オーナーからの借金を返済するために書いた小切手が不渡にならないようにするため)されたことがわかる→強盗の罪認めさせて逮捕

    婦女暴行の犯人捕まえるためねずみ取り作

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    2023年06月25日
  • フロスト日和

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    クリスマスのフロストに続いて2作目。
    700ページを超える長さだが、全く飽きることなく、読むことができた。
    長編だと、途中で残りのページの厚さを見ては、まだこんなにあるのか、、、と辟易することがある。
    だが、本作の場合は、まだまだこんなにフロストの世界を堪能できる!と思えるのだ。
    たくさんの事件が、矢継ぎ早に発生し、フロストはその都度、場当たり的に対応していく。普通これだけの事件が並列的に描かれたら、読者の頭はこんがらがるのではないかと思うが、それは、大丈夫。
    いろんな事実が、絡んでいたり、偶然など、ご都合主義的と感じざるをえない部分もあるが、それを承知でも、充分楽しめた。

    ちなみに、前回フ

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    2023年06月11日
  • フロスト日和

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    イギリスの作家「R・D・ウィングフィールド」の長篇ミステリ作品『フロスト日和(原題:A Touch of Frost)』を読みました。

    『東西ミステリーベスト100』で海外篇の65位として紹介されていた作品、、、

    『クリスマスのフロスト』に続き、「R・D・ウィングフィールド」作品です。

    -----story-------------
    肌寒い秋の季節。
    デントンの町では連続婦女暴行魔が跳梁し、公衆便所には浮浪者の死体が転がる。
    なに、これはまだ序の口で……。
    皆から無能とそしられながら、名物警部「フロスト」の不眠不休の奮戦と、推理の乱れ撃ちはつづく。
    中間管理職に、春の日和は訪れるのだろう

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    2023年02月15日
  • クリスマスのフロスト

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    イギリスの作家「R・D・ウィングフィールド」の長篇ミステリ作品『クリスマスのフロスト(原題:Frost at Christmas)』を読みました。

    『東西ミステリーベスト100』で海外篇の43位として紹介されていた作品、、、

    「オリヴァー・ハリス」、「ジム・ケリー」、「P・D・ジェイムズ」に続き、イギリスのミステリ作品です。

    -----story-------------
    ここ田舎町のデントンでは、もうクリスマスだというのに大小さまざまな難問が持ちあがる。
    日曜学校からの帰途、突然姿を消した少女、銀行の玄関を深夜金梃でこじ開けようとする謎の人物。
    続発する難事件を前に、不屈の仕事中毒にし

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    2023年02月15日
  • フロスト気質 下

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    フロストは裏切らない。 マレットのしつこい嫌味も今回助っ人として戻って来たキャシデの自己中で自分勝手性格も、勢いが増している。フロストのだらしなさやお下劣で下品なジョークも健在だ。しかも上下巻なので長い!全てが盛り盛り。ゲップが出る程盛りだくさんである。でも…なんだろう…フロストの人間性や心根の温かさが根底に流れていて…やっぱりフロストは面白い。

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    2023年01月27日
  • フロスト気質 下

    購入済み

    中盤まで読み進めた段階で、フロストシリーズってこんな感じだったっけ?と少し違和感があった。
    シリーズを続けて読んでいるわけではなく、思い出したように続巻を読んでいるので記憶違いしているかもしれないが、こんなに事件が絡まりながら進むようなシリーズという印象がない。これまでも1作品内で複数の事件は発生していたが、それらの関連性は薄く、もっと淡白なストーリー構成だったような。
    それが、本作はいろんな事件や登場人物たちが複雑に絡まりながら話が進んでいく。

    しかし、だから今回はストーリーが面白い。これまでは、フロストのキャラで読んでいたような感じだったのが、本作はストーリーにも引っ張られて読ん

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    2022年08月18日
  • フロスト気質 下

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    ネタバレ

    フロスト警部シリーズの4作目。

    今回も同時並行で様々な事件が舞い込む。
    ゴミ山に放置された死体に少女誘拐事件、老人ばかりを狙う強盗、腐乱死体などなど。
    相変わらずデントン市って治安が悪い笑

    起きてる事件は凄惨なものが多い中、フロスト警部の捜査が面白おかしく描かれる。ここまで笑いながら読める海外ミステリもそうそうない。
    日本語訳の秀逸さではトップでなかろうか。

    相変わらずのセクハラ親父でどうしようもないけど、魅力たっぷりなフロスト警部シリーズも残すところ2作。ゆっくりと楽しみたい。

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    2022年07月21日
  • 夜のフロスト

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    フロスト警部シリーズ3冊目。お下劣で事務処理大嫌い、そしてお高く留まった権威も大嫌い、何より、悪い奴らが大嫌い。犯罪捜査からは絶対に逃げないワーカホリック。そして、心には寂しさも抱えている、実はとっても暖かい人、フロスト。
    流感が流行り人員が足りない中で起きる連続殺人。最後、息もつかせぬ展開。750ページの長編ですが、あっという間に読みました。

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    2022年07月13日
  • 冬のフロスト 上

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    今回の相棒はウェールズの芋にいちゃん。非常にどんくさく女に目がなくしくじったり遊んでサボってばかり。

    終盤今までのシリーズの中にはなかった展開。どうなるフロスト警部。

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    2022年06月19日
  • フロスト気質 下

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    フロスの毎度はずれる直感をそのまま丁寧に書いているので、捜査が空振りに終わっている時間が長い。その試行錯誤いいのかもしれないが。
    すべての事件がテーマで結ばれ一貫している。これだけ長い小説の色々な事件がすべてまとまっているのは見事という他ない。
    次は「冬のフロスト」を読む。

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    2022年06月11日
  • フロスト気質 上

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    久しぶりのフロスト警部。翻訳が素晴らしいということに気がついた。
    相変わらず次々と事件が起きる。そして恵まれない社会の底辺に近い人々が多く出てくるが湿っぽくならず生き生きと描かれている。
    こんなに長いのに細々した印象がなく楽しく読める。面白い。

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    2022年06月01日
  • クリスマスのフロスト

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    どうしてもフロスト警部を昔の刑事コロンボの外見を想像しながら読んでしまう。言葉の汚さとダメっぷりはコロンボとは比較にならないが、そこがまた最高に面白い。

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    2022年03月18日
  • 夜のフロスト

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    ネタバレ

    久しぶりに読んだフロスト警部、これは3作目
    1作目、2作目を読んだのが昔すぎて、どんな話だったか1ミリも覚えてないんだけど、なんかむちゃくちゃおもしろかったことだけはしっかり覚えてた。

    で、やっぱりおもしろい!
    良質な海外の連ドラを見てるみたい。テンポが良くてどんどんのめり込む。幸せな時間でした。

    人手不足の警察署。大小合わせてひっきりなしに飛び込んでくる事件の数々。ほぼノンストップで働き続ける警部をはじめとした警察署の面々。海外の小説の場合、私なかなか名前が頭に入らないことが多いんですけど、皆さんキャラが立ってて顔はもちろん、それぞれの声まで脳内で再生される。忙しい警察署内の音も、空気も

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    2022年01月16日
  • フロスト日和

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    少し甘いが☆五つ!

    なんとも人情味溢れるフロスト。憎めないキャラですね。自分もこういう人間になりたいと思うが、ここまで懐深くはなれないですね。

    物語の方は、これでもかというくらい盛りだくさんに突発的にいろんなことが起こるが、どれも見事に回収される。
    フロストじゃなければ、後味悪くなりかねないが、その人柄が事件に救いをもたらしている。

    それにしても、イギリスの警官ってこんなに忙しいんですか。ブラック企業なんてもんじゃないですね。志がなければ務まりませんね。

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    2021年12月26日
  • フロスト日和

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    下品な冗談と口の悪さとヨレヨレのスーツに薄汚れたコート、とどめは垢じみたえび茶色のマフラー、
    それが主人公のフロスト警部。新しい事が入ればその前の事は忘れるし、時間にだらしなく書類仕事も全くダメ。でも何故か署員には人気がある。私も一作目よりこの二作目が更にフロストを好きになった。 事件が多発的に複数次々に起こり、どれもこれも中途半端な感じだが、最後には回収され収まる所に収まる。700頁程あるにも関わらず、最後まで飽きさせず読者を引っ張っていく力量は見事としか言いようがない。

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    2021年11月14日