R・D・ウィングフィールドのレビュー一覧
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クリスマスが近いということで読んだ本。
私は皆さんにお詫びしなければなりません。
今から20年以上も前にこれほどの傑作が刊行されていたにも関わらず、今日までご紹介することをできませんでした。(だってさっき読み終えたんだもん!)
自らの不明を恥じております。書店員として失格です!
読んでいないのに知ったかぶって、ああ、フロストね、いいよね、あれ、なんて顔もできなくもないのです。それなりの読書修行も積んだつもりです。
が!しかし、この作品だけはごまかせません!
にやりと不敵な笑みを浮かべることは、この本を読み終えないとできないのです。
一体どんな主人公な -
Posted by ブクログ
何年ぶりか、というほど待ったフロスト警部シリーズ第4弾(かな)。
作者のウィングフィールド氏はすでにこの世を去っているので、あと2作あるという作品でこのシリーズは強制的に終わってしまうのが悲しい。
けれど、フロストにはたくさん、早く会いたいので、早く翻訳してほしい。
相変わらず、下品、お下劣、不潔、がさつ、セクハラ満載な男、フロスト警部。けれどどこか憎めない。そんな彼に今回もさまざまな事件が怒涛のごとく押し寄せる。幼い子供が誘拐、殺害されるという事件を皮切りに、若い娘が誘拐されるわ、ちんけな犯罪者が汚水の中から死体で見つかるわ、それはもうえらいことになっている。
そしてやっぱり相変わらずデ -
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「クリスマスのフロスト」「フロスト日和」に続くフロスト警部シリーズ第3弾。過去2作はそれぞれ「週間文春」、「このミステリーがすごい」のランキングで1位を獲得した作品である。
不屈の仕事中毒(プライベートの時間が描かれたことがない)、下品きわまる田舎町デントンの名物警部フロスト。
次々と降りかかる事件、ついでに掘り出してくる事件、などいくつもの事件が同時進行して、それをあっちへいったりこっちへいったり、ひっくりかえしながら最後にはきっちり解決するフロスト警部。
口を開けば下品なオヤジギャグの連発、気を抜いてる奴には浣腸攻撃、上司の命令もおかまいなし。上司や清潔感溢れ野心をみなぎらせた部下 -
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やっと読み終わりました。750ページは若干骨が折れました。
フロストシリーズ第3作目。
よれよれの服装で、頭もさえず、下品な冗談を時と場所構わず連発し、常に煙草をふかしているフロスト警部。彼は一方で驚異のワーカホリック。とにかく現場と関係者の聞き込みが命。
デントン署は、インフルの影響で署員は半分しか出勤してない状況。でも、そこに起こるのは老女連続殺人、少女失踪殺害、放火殺人、そして闇ポルノ…。
これらの事件に対する彼の捜査手法は、「勘」と「思い込み」と「運」。自白を引き出すためにはハッタリも厭わない。1週間ぶっ通しで仮眠のみで捜査を続けるフロスト。署員も巻き込み大騒動です。
最後は全部の事件 -
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(上巻より続く)
後半も、
史上最低の部下、芋にいちゃんの活躍もあり、
フロスト警部の暴走もあり、
大混乱。
しかもここまで来て?というタイミングで、
新しい事件が発生したり、
かなりハードな展開もあり、
最後まで気が抜けない。
既刊のフロスト警部シリーズはこれが最後。
場所をわきまえない、お下品極まりない警部の冗談にも、
多くの警察署員同様、
苦笑して流せるようになったのに、
かなり淋しい。
もちろん、それでもたまにみぞおちを殴られたように、
笑いの爆弾を撃ち込まれることもあるが。
ほんとに可笑しい。
まだ未訳の作品があることが唯一の望み。
早く、出版してほしい。 -
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フロストを読むのは実に久しぶり。何を隠そう17年ぶりにこのシリーズの中二作をすっ飛ばして最新翻訳作品に卑しくも手を伸ばしてしまったのだ。そしてこのシリーズの凄みに、まるで今初めて出会ったばかりのように、ぼくは改めて驚愕するのだ。そしてこのシリーズへの評価を新たにする。そしてその手応えの確かさに酔い痴れる。
このシリーズ、いちいち分厚い翻訳小説である。この厚みと丁寧な翻訳の手仕事こそが、フロストシリーズの翻訳を難航させているのだろうなあ。何しろ、この作品だって、イギリスで刊行されて14年目にして日本にその翻訳の成果が披露されるわけだから。今時の14年と言えば決して短くはなかろう。携帯電話だ -
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フロストを読むのは実に久しぶり。何を隠そう17年ぶりにこのシリーズの中二作をすっ飛ばして最新翻訳作品に卑しくも手を伸ばしてしまったのだ。そしてこのシリーズの凄みに、まるで今初めて出会ったばかりのように、ぼくは改めて驚愕するのだ。そしてこのシリーズへの評価を新たにする。そしてその手応えの確かさに酔い痴れる。
このシリーズ、いちいち分厚い翻訳小説である。この厚みと丁寧な翻訳の手仕事こそが、フロストシリーズの翻訳を難航させているのだろうなあ。何しろ、この作品だって、イギリスで刊行されて14年目にして日本にその翻訳の成果が披露されるわけだから。今時の14年と言えば決して短くはなかろう。携帯電話だ -
Posted by ブクログ
フロスト警部シリーズ第5作、下巻。
面白かったです!
人員不足のさなかに次から次へと起きる事件は、硬軟取り混ぜた種類の雑多さがにぎやかで、テンポよく描かれるために事件のひどさはいつまでも残りはしない。
深刻な事態の中で睡眠不足になりつつも、とんでもないジョークを飛ばして皆をあきれさせるフロスト警部。
これぐらいタフじゃないと、警官なんてやってられないかも?
何しろ陣頭指揮をとれるのはフロスト警部ぐらい。
気が合わないマレット署長は、捜査の失敗をフロストを左遷させる機会ととらえるのだが‥そうは問屋がおろさない?
どう転ぶかわからない展開で読ませます。
ふとした機会に見せるフロスト警部の心配り