R・D・ウィングフィールドのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ久しぶりに読んだフロスト警部、これは3作目
1作目、2作目を読んだのが昔すぎて、どんな話だったか1ミリも覚えてないんだけど、なんかむちゃくちゃおもしろかったことだけはしっかり覚えてた。
で、やっぱりおもしろい!
良質な海外の連ドラを見てるみたい。テンポが良くてどんどんのめり込む。幸せな時間でした。
人手不足の警察署。大小合わせてひっきりなしに飛び込んでくる事件の数々。ほぼノンストップで働き続ける警部をはじめとした警察署の面々。海外の小説の場合、私なかなか名前が頭に入らないことが多いんですけど、皆さんキャラが立ってて顔はもちろん、それぞれの声まで脳内で再生される。忙しい警察署内の音も、空気も、生き生きと目の前に広がっていく。
すごいなあ…
時代もあるのかもしれないけれど、フロスト警部の捜査はなかなかコンプラ何それ?状態でハラハラするものの、ギリギリの駆け引きの中でこういう解決の仕方ってあるのかもなあ…リアルで。 -
Posted by ブクログ
ネタバレシリーズ一作目『クリスマスのフロスト』で負傷したフロスト警部がどうなったか、というような細かな描写はなく、相変わらずのマレット署長のもと、アレン警部にも冷たい視線を浴びせられながら、行き当たりばったりの捜査を続けています。
フロスト警部の相棒は、警察庁の甥から、よその署から飛ばされてきた巡査(元警部)に。
あまりにいい加減なフロストの性格や行動に、相棒のウェブスターはイライラさせられっぱなしです。
公衆便所で死んでいた浮浪者、突如行方不明になった少女、けちな骨董屋を襲った武装強盗と、警察官の射殺事件。
今作でもフロスト警部のもとには様々な事件が持ち込まれ、いつもの通り残業手当の申請書や犯罪統計の書類は期限を過ぎても提出できず‥‥
順当な、マニュアル通りの捜査を行うアレン警部が辿る推理とはことなり、全く関係なさそうな事件に「勘」で首を突っ込みながら、それぞれの事件を解決に導くフロスト警部は、刑事コロンボのように(一見そうは見えなくても)名刑事なのだろうと思います。
こういった、いわゆる「はみ出し系」の刑事が魅力的なのは、結果を残す「優秀さ」がある一方で情に厚く、弱者の辛さをきちんとわかっているようで、人間的にも「隙」があるというところにあるのだろうと思います。
読者にもあるであろう「短所」を誇張した、ひょっとすると自分よりも「ダメ人間」であるように見えるフロスト警部に、読者は親しみを感じるのだと思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ1984年に発表された作品ですから、社会状況(スマホやネットなど、現代社会では当たり前になった道具はない)も異なりますし、捜査方法も未熟な部分がありますから、「警察小説」としてミステリの要素のみに注目すると、やや物足りない部分があるかもしれません。
しかし、この作品の一番の魅力は、なによりも主人公「フロスト警部」のダメ人間っぷりです。
上司(署長)の指示には全く従わず、事務処理能力は皆無、指示される捜査方針よりも自らの直感を優先させ、その場を逃れるためのウソを平気でつき、下品な冗談や無駄口がとめられない。しかも、「自分なりの生き様を貫く」という強い意志があるわけでもなく、行き当たりばったりにふわふわと漂流するような捜査の過程で、ひょんなところから手掛かりをつかみ取って事件の本質に迫ってゆきます。
少女の失踪事件や銀行の押し込み強盗など複数の事件を同時に処理しなければならなくなったフロスト警部が、ぼやきながらもひたすらに仕事に打ち込む姿に(そして彼の独特のキャラクターの魅力に)読者は惹きつけられるのかもしれません。
主人公以外の登場人物もそれぞれ「キャラが立っている」ので、映像化(TVドラマ化)されたというのも納得です。
ミステリ好きな方、特に刑事モノのドラマなどが好きな方には是非お勧めしたい作品です。 -
Posted by ブクログ
自分にとってイギリスの正統派ミステリはなじみが薄いが、この作品は別格で世界を代表する警察小説の金字塔だと勝手に思っている。
主人公のフロスト警部は風采が上がらない、行き当たりばったりのいい加減なオヤジ。
更にセクハラたっぷりの下品なトークの連発となれば、ユーモアを通り越して引いてしまう場面も多い。
しかし、知らないうちにこの人物の魅力にぐいぐい引き込まれてしまうのが不思議だ。
気づいたときには上下巻1000頁を一気に読まされてしまうのだ。
本国イギリスでは1984年の『クリスマスのフロスト』からシリーズが始まり、現在2008年に発表された『A Killing Frost』までが出ている。
シリーズは『A Killing Frost』で完結となる。その理由は著者のウィングフィールドが2007年に亡くなっているからだ。邦訳は2020年以降となるという情報もあり、いつの日か原書版のペーパーバックに挑戦してみようかとひそかに思っている。
ともあれ、パワフルで、下品で、やさしくて、人情味があって…そして哀愁が漂うフロスト警部。
猛烈に忙しい主人公の魅力に、どっぷりとはまらせてもらった。 -
Posted by ブクログ
自分にとってイギリスの正統派ミステリはなじみが薄いが、この作品は別格で世界を代表する警察小説の金字塔だと勝手に思っている。
主人公のフロスト警部は風采が上がらない、行き当たりばったりのいい加減なオヤジ。
更にセクハラたっぷりの下品なトークの連発となれば、ユーモアを通り越して引いてしまう場面も多い。
しかし、知らないうちにこの人物の魅力にぐいぐい引き込まれてしまうのが不思議だ。
気づいたときには上下巻1000頁を一気に読まされてしまうのだ。
本国イギリスでは1984年の『クリスマスのフロスト』からシリーズが始まり、現在2008年に発表された『A Killing Frost』までが出ている。
シリーズは『A Killing Frost』で完結となる。その理由は著者のウィングフィールドが2007年に亡くなっているからだ。邦訳は2020年以降となるという情報もあり、いつの日か原書版のペーパーバックに挑戦してみようかとひそかに思っている。
ともあれ、パワフルで、下品で、やさしくて、人情味があって…そして哀愁が漂うフロスト警部。
猛烈に忙しい主人公の魅力に、どっぷりとはまらせてもらった。 -
Posted by ブクログ
このミス海外編2014年版3位。フロスト警部シリーズ5作目。このシリーズめっちゃ好きだわ。とても長いのだけど全編ユーモアに溢れており、フロストの発言の9割ぐらいは冗談ばかりだし地の文も笑わせる。ずっと面白いコントを見続けてるようで無尽蔵のネタが圧巻。次々に発生する事件と行き当たりバッタリで失敗ばかりの捜査もスピード感が溢れていて、どこをとっても無駄で退屈な部分がなく一気読みした。何年かぶりかで本に夢中になって電車乗り過ごした。後半は物語もクライマックスになって読んでいて鳥肌が立つぐらい興奮して話しに没頭した。感動するところもあり、最高のエンタテーメントでした。
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Posted by ブクログ
2018年の12月に読んだようです。
「ああ、もうすぐフロストシリーズを読破してしまう」と思ったら涙が止まらないのに、読むのも止まらない。
そんな葛藤にココロを千々に乱されながら、でもフロストを読む快楽があるから目が回りそうな労働をなんとか乗り切れる、そんな切なく寒い季節に読んでいました。
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「冬のフロスト」(上・下)R.D.ウィングフィールド、芹澤恵訳。創元推理文庫。原書は1999年。
相変わらず「全て忘れてしまっているけれど、最高に面白かった」というだけなのですが、
たしかこの作品から、フロストの部下としてとんでもない若い刑事が配置されていたはず。
その若い刑事というのが、実に感動的に無能。それも厄介なのは、一見まじめだし、キレイゴトだし、普通だし。
やる気もモラルもありそうで、それなりのプライドもあって、なのに、無能。
衝撃的なまでにフロストの足を引っ張る。引っ張られるフロストが、罵倒しつつ、罵倒仕切らない。
呆然と立ちすくみながら、どこか愛がある。
思い起こせば足を引っ張って罵られ落ち込んだ季節もあって。
そんな季節なんかなかったふりができる歳ごろに、そういう部下がやってきて。
いやこれが、泣けます。晴れ渡りすぎた青空のような眩しすぎるような爆笑とともに、泣けます。 -
Posted by ブクログ
2018年春くらいからこっち、常に3~5くらいの案件をかけもちしている状態が続いて、毎日3つ以上のお手玉をしている気分でした。
そんな頃にひとにすすめられてどっぷりはまったのが「フロスト警部シリーズ」。
どれも最高でした。だけど、最早、どの作品がどういう内容だったか、細部は失念。
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「フロスト気質」(上・下)R.D.ウィングフィールド、芹澤恵訳。創元推理文庫。原書は1995年。
相変わらずイギリスの架空の都市・デントンを舞台に、ベテランで小汚くてルーズで卑猥でミスの多いフロスト警部が活躍します。
どうやら「気質」は「女性の上司がやってくる」という内容だったようですが、はっきりいって覚えていません。
でも、やめられない止まらない大興奮もの、これを読んでいれば世の中の麻薬中毒の方々も、更正できるのではと思われるくらい中毒性のある読書だったことだけは覚えています。
フロスト・シリーズは常に、主人公が「複数の事件に追われる」のが特徴。あるひとつの事件に直面していると、別の事件も起こって、嫌な上司に「これもお前担当な」と。
ある意味とってもリアル(な気がします)。
そのくそったれな繁忙感が、実に肌合いとしてしっくり来ました(笑)。 -
Posted by ブクログ
フロスト警部シリーズ2作目
これでもかと大小さまざまな事件が
巻き起こり、人手不足の警察署を(そしてフロストの未解決事件の書類の山は増え)苦しめる。
主人公はおっさんで、下品で行き当たりばったりな操作をする不眠不休のハードワーカー
なかなか一つの事件に集中出来ないし
やる気もなかなか湧かないのに犯人や真実を追うことには情熱が消えない。
だけど、そのつまみ食いのような捜査が徐々にパズルのようにはまっていく感じはやっぱり面白い。
何よりフロストは人の見た目を見るのではなく「人の弱み、痛み」が見えてる人情派刑事というギャップがいい。(特大の胸と尻は別)
読んでるうちにだんだんフロストが道化の様に見え始めて、事件の謎、ヒント、登場人物を、ボールのようにジャグリングする場面が頭に浮かんだ。(たまにボールを落とすけど、たぶん蹴飛ばして隠すはず)そのくらい事件自体は他の小説にも出てくる殺人や盗みなんだけど主人公のコミカルさもあってかデフォルメされてるように錯覚してしまう。ましてやコントみたいな場面も挟んでくるので色々と登場人物たちの心情を見落としがちで、そこをすくっていくフロストの姿は一読の価値がある。
(なんでこんなことを書くのかというと電子書籍の時代に700ページ声の本を持ち歩くのに躊躇し、一年以上積読していたから…登場人物欄が数ページに分岐してるのを見て挫折しそうになるんだよなぁ…上・下巻に分かれたらさらに大変そうだけど。これからも読み続ける予定) -
Posted by ブクログ
フロスト警部シリーズ第3作。もうとにかくこのシリーズは本当に大好きで、この一冊も激賞したいのだけど、ほとんどあらすじは失念。
確か、出世のことしか考えていないような部下が出てくるのでは無かったか。そして、このシリーズの持ち味として、その部下が徐々にフロスト警部に愛情を抱き始めたり、は、全くしない。
ラストは連続殺人犯を説得しに高所に登っていくフロスト警部。そして説得するけれど、犯人は落下してしまうフロスト警部。もはや孤独と喪失感から逃げ出すように、くそったれな仕事に時間を捧げるフロスト警部。大変にわかりにくいフロスト警部の人間性を、実に生き生きとわかりやすく描き出すウィングフィールドさん。脱帽。
(読み終わってから相当に経過してから書いているので、記憶が間違っているかも知れません)