R・D・ウィングフィールドのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
待ってました〜のジャック・フロスト警部もの。
相変わらず小汚い格好の仕事中毒、どこでも下ネタを連発、上司のたばこを盗むわ、セクハラもするわの困った親父ぶり。
警察上層部が会合後に交通事故で入院という異例な事態に、かって確執のあった同僚キャシディが警部代行として派遣されてくる。
今回、フロストとコンビを組むのは、冷静な若い女性の部長刑事リズ・モード。嬢ちゃん呼ばわりに頭に来つつ、フロストの苦手な面をフォローしてくれるのでけっこう良い組み合わせかも。
捜査も時にはめちゃくちゃになるが、混乱しつつもしっかり働く。そして、インチキはお手の物なので、人情溢れる采配も。 -
Posted by ブクログ
いやぁ、面白かったー。上下巻読むのにどんどん加速されて、昨日から雑事の合間をぬうように、ちまちま読んでいたのが、今日は最後にかけてもう一気読み。読んで、満足です! しかし、何とこの後の2作はまだ翻訳されていないんだった・・・芹澤恵(訳者)さん、お願いします、創元社さん、待っています!! 原作読めって? フロスト警部の妙味は、私のしょぼい英語力より、日本語で堪能したいです。警部の直感のひらめきを翻弄する込み入った事件の数々、保身・名誉第一の俗物上司マレットに酷くたたかれ、いつにもまして迷惑な警部代行キャシディが加わり、原作タイトルどおり“ハード”な状況。しかし、その悪口雑言は衰えを知らず、実は、
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Posted by ブクログ
3冊目も見事な分厚さで、何回かの中断は避けられなかったが、最後は一気に読んでしまった。やはり、見事なフロスト警部、とはいえ、連続する事件解決への青息吐息の展開に気は抜けず、抜けるのは例のどうしようもない低俗な駄洒落を飛ばすフロストの姿。それを部下に非難された際に、『深刻に受けとめてくよくよしては、やっていけない…、因果な仕事の因果な部分をいくらかでも楽に受けとめるためだ…云々』と言う。確かにフロストの諧謔なくしてはこうも面白く読めないでしょう、そしてそのヨレヨレコートの疲れたおじさんの内に、人知れず?人間性と直感が渋く光っているのが何とも魅力で、飽きません。
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Posted by ブクログ
長いし登場人物は多くてそれだけで3ページ分あるし、かなりの本読みでないと読まないかも。でもすこぶる面白いです。長いのは、事件が本当に次から次に起こり、メインとなる誘拐殺人事件の他に、というかその捜査の行きがかり上本当に次から次へと事件が起こり、それらを混乱の中でひとつずつ解決したりドジを踏んだりしてゆくから。読み終えて思い出すだけで、ケチな窃盗、傷害、ゆすり、誘拐脅迫、殺人が2件、と数日間にこれだけの事件をほとんど寝ないで担当します。その間も責任は取らず手柄は横取りの官僚署長マレットや昇進の鬼で規則が大好きなキャシディや上昇志向の強い女性刑事をテキトウにあしらい、下品な冗談を飛ばし、と相変わら