R・D・ウィングフィールドのレビュー一覧
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フロスト警部、おかえりなさい。そしてご愁傷様です。デントン市は本当に恐ろしいところです。フロスト流儀でないとやってけないくらい凹む事件ばかり…。あらすじ…ハロウィーンの夜、ゴミの山から少年の死体が発見された。行方不明で捜索中だった少年かと思いきや、さにあらず。まったく別の少年だった。おまけに連続幼児刺傷事件、少女誘拐事件、腐乱死体発見と、これでもかとばかりに問題が山積み。署内の人材不足からフロスト警部のワーカホリックに拍車がかかる。やる気満々の女性部長刑事を従え、古巣に戻った元同僚警部(代行)とはそりが合わず、マレット署長の小言もどこ吹く風。でも今回ばかりは何か取り返しのつかない失敗をしそうな悪い予感がする…。ようやく上巻読み終わった〜。今日は作中と同じクリスマス前。でもフロスト警部にクリスマスは関係ないけど。今回は登場人物表が3頁分もある(覚えきれない)。記憶が新しいうちに下巻へ突入するぞ。
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Posted by ブクログ
だらしない風体、
下ねたジョーク、
行き当たりばったりの捜査。
フロスト警部が複数の難事件に挑む。
頭脳明晰で難事件に挑む
クリスティをはじめとする本格推理の
あっち側を行くフロストシリーズ。
なかでも最高傑作とさせる
「夜のフロスト」。
イギリスの地方都市デントン。
ここのデントン警察署に
フランク・ギルモア部長刑事が着任した。
おりしもデントン警察署では
流感が大流行し、人手不足に拍車をかけていた。
そのギルモアが相棒となったのが
ジャック・フロスト刑事。
このフロスト刑事はだらしない格好で
下ねたジョークばかりを口にする男だった。
フロストとギルモアの前に
墓地荒らし事件、
少女の自殺、
新聞配達の少女殺害事件、
金持ち夫婦脅迫事件、
そして、老女連続切り裂き殺害事件と
いくつもの難事件が押し寄せる。
行き当たりばったりの捜査。
突然の思いつき。
そして、失態を繰り返しながら、
フロストは次々と重なる通報に
必死で立ち向かいながら、
少しずつ、少しずつ
事件の真相に近づいていく。
まるで警察の捜査に
同行しているかのような
リアルな描写と錯綜する情報。
フロストは悪態をつきながら、
くだらないジョークをはきながら、
ワーカホリックの如く、
昼も夜も駆けずり回る。
それに同行するギルモアは
夫婦関係が次第に悪くなっていく。
この二人を取り巻く
警察関係者も個性豊かだ。
フロストを目の敵にするマレット署長。
連勤で疲れきっている内勤の
ビル・ウェルズ巡査部長。
夜も昼も呼び出され
疲労困憊のモルトビー医師。
モルトビーに現場を触られるのが
嫌なドライズデール検視官。
それぞれの事件は解決しそうに見えて、
その間際にするりと逃げていく。
そのたびにジョーク交じりで
何とか立て直すフロスト。
混乱に次ぐ混乱。
次第にそれを心待ちにしている
読者がいる。
次第に、ひとつ、またひとつと
事件が解決へと向かい、
クライマックスは大捕り物が待っていた。
一度読んだら忘れられない
混乱と猥雑の極み。
だらしなく、汚く、グチャグチャで。
でも、また会いたくなるフロストだった。
きっと今日も
昼夜問わずダントン市内を
駆けずり回っているんだろうな。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ
主役の警部、フロストはダメそうに見えて実はすごいのかと思いきやそうでもなかったし部下であるクライヴにも最後までバカにされて見直されることもないまま終わったのが心残り、、(笑)
訳者の後書きを読むと、次作からはまた別の相棒と…て書いてたけどどうせならクライヴと組んだままで名誉挽回?というかクライヴの見る目が変わるとことか書いてくれてたらスッキリしたけどそんな日はこおへんのやろうな。
最後らへんのクライヴの
❬くそいまいましいフロスト。度しがたい間抜けで、救いようのない役立たず。❭
っていう心の声はあまりにも辛辣で笑った。
トレーシーという女の子が行方不明になったところから始まった物語やけど結局終わってみるとそこに関しては結構しょうもない結論でメインはやっぱり32年前の大金持ち逃げ事件なんやろうけど…
登場人物が多すぎて名前も似すぎててこの人誰やっけ?てしょっちゅうなった(笑)
ジャック、ジョニー、ジョージ、ジェームズとか……?????
話はテンポよく進むし退屈なシーンもなくて面白かった。フロストが朝も夜もなく働き詰めな主人公やからそれに付き合ってるとまるで自分も忙しく動き回ってるように錯覚させられた。
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Posted by ブクログ
ネタバレフロスト警部シリーズ 第一弾。
メインの事件は少女の失踪で、少女を捜索する展開から次々と事件が起こる展開。
もう一つメイン級の事件は少女の死体を見つけたと思って見つけた死体が、数年前に起こった銀行輸送車現金強奪事件の容疑者の死体でその手首には手錠につながれたトランクが空の状態で埋められており、死体には拳銃で頭を撃ちぬかれた痕があり、俄然犯人は別にいる状況になる。
現金輸送の際もう一人いた行員を調べようとフロストたちが向かうのだが、彼は自分の部屋で撃たれて死んでいた。
と、いうようにいろいろな事件を名探偵のようにスパッと解決していくのではなく、フロストはノラリクラリと勘に頼りながら、上司の署長に文句を言われながら、机の上は書類で山積みになりながら、人間くささで解決していくのがこの本の面白いところである。 -
Posted by ブクログ
日本でも根強い人気を誇るフロストシリーズ。下品でくだらない冗句を吐き、警部でありながら単独行動を好むという著しく管理能力に欠ける一方で、憎むべき犯罪に対しては鋭く臭覚を働かせ、粘り強く犯人に迫っていく持久力を持つ男。極端な仕事中毒者として描いているが、裏を返せば私生活が満たされない孤独な一面もあるということだろう。主人公以外にもクセのある人物を多数配置することで、より一層フロストの変人ぶりが際立つのだが、デフォルメはドタバタ喜劇となる一歩手前で抑えられ、展開の邪魔にはなっていない。本作は1984年発表の第1作。放送作家としてラジオドラマに携わったウィングフィールドの経験が生かされ、その筆致はテンポが良く、ひたすらに読者を楽しませようという意気込みに溢れている。ただ、警察小説としてはボリュームがあるため、もう少し引き締めても良い気がした。物語はいわゆるモジュラー型で、同時進行で幾つもの事件を手掛けていく。まとめ上げるには相応の力量がいるが、雑になることなく整理している。ただ、読み終えて心に残るものは何も無いのだが、さっぱりとした軽い味わいも魅力のひとつなのかもしれない。