R・D・ウィングフィールドのレビュー一覧

  • 冬のフロスト 下
    はっきり言って扱われてる事件は、半端なくエグイ物語です。冒頭から、少女行方不明事件、強盗事件、果ては売春婦殺人は、連続事件に発展し。次から次へとデントン警察、つまりはフロスト警部の肩にのしかかってきます。このようなミステリーはモジュラー型警察小説と言われているそうですが、このフロストシリーズは、その...続きを読む
  • 夜のフロスト
    【フロスト警部シリーズ】の三作目です。前作から四年も待っただけあって、今回もまた、相変わらずのフロスト警部は、いろいろとやってくれ ます(笑) 『このミス』海外編では、2002年度の第二位を獲得。三作どれも、そのクオリティを落とさずに、駄作が無いというのも、スゴイことです。だ からこそ、次作の発行を...続きを読む
  • 冬のフロスト 上
    大好きすぎて読むのがもったいなく手を付けていませんでしたが、ついに読んでしまった。
    あいかわらずのデントン署。事件を掛け持ちしまくっているフロスト警部に、猿眼鏡のマレット署長、万年巡査部長お茶くみビル・ウェルズ、そして芋兄ちゃんモーガン刑事。
    人手不足はいつものこと、今回はマレット署長の見得のせいで...続きを読む
  • フロスト日和
    前作に続く、フロスト警部の破天荒ぶりというか、悪ガキぶりが楽しい。

    そして、相変わらず、たたみかける様に事件が起こって、こんがらがっていくのも楽しい。

    短気で自暴自棄気味な部下が、少し立ち直るのも楽しい。

    ただ今回は、被疑者のひとりを救えなかったことが残念。
  • フロスト気質 下
    ミステリーに笑いの要素を含めた良質の娯楽作品。ストーリーがしっかりしているのでフロストの下品な言動も生きてくる。終盤の容疑者との対決は一級のサスペンスと思った。
    マレット署長の露骨な自己保身とキャシディ警部代行の出世欲、リズ部長刑事の空回りの描写が面白い。これは翻訳(芹澤恵)のうまさのおかげと思う。...続きを読む
  • 冬のフロスト 上
    フロストはいい!フロストシリーズは面白い!『フロスト気質』が出てから何年たったのだろうか?やっとの上梓。次、いつ読めるか分からなく、又、作者が亡くなってしまい、実際未翻訳なのは後1冊しかないので、もう一行一句までじっくり、慈しみながら読みたいと思う。
    感想は下巻にて...

    正直、文庫としては、値段...続きを読む
  • 冬のフロスト 下
    あぁおもしろかった。
    今回は前代未聞に冴えない刑事、モーガンにさんざん尻拭いをさせられる哀れなフロスト警部・・・。
    でもそんなダメな部下の失態も自分の落ち度として落ち込む彼が素敵です。

    1つのストーリーの中で、沢山の事件が並行して起こる形式は
    ミステリではあんまりないよなー。
    あってもこんなに面白...続きを読む
  • フロスト日和
    5 

    本作に頻発する表現に倣って言えば“くそ面白い”と賛辞を贈りたい。特に前半、次から次へと事件が起こり、節が進んでも進んでも“火曜日—夜勤”から全く進まないところなどじわじわと笑いを誘うセンスに脱帽。ユーモアだけでなく、様々な事件が二転三転しながら徐々に結びつき、収束していく様も鮮やかでとても面...続きを読む
  • フロスト気質 上
    フロスト警部シリーズの4作目。5年ぶりに新作を読んだが、やはり面白い。文庫本上下巻合わせて、900ページ程度の長い作品。今、上巻を読み終えたところだが、長さはまったく気にならない。
    フロスト警部シリーズはいわゆるモジュール型警察小説。複数の独立した小さい事件がひとつの作品に収められている。登場人物も...続きを読む
  • 冬のフロスト 下
    やっと出た、フロストシリーズ最新訳!
    内容?内容は、「マンネリ」の一言です。汚いえび茶色のマフラーをしたフロスト警部に、上昇志向のゴマすり署長、気はいいけど冴えない同僚たち、フロストの足ばかりひっぱる部下。そして、今回もフロストはとにかく眠れない。ようやっと深夜に冷たいベッドにもぐりこんだと思ったら...続きを読む
  • 冬のフロスト 下
    このくそ忙しいのに,2日で読んでしまった.上巻のレビューでも書いたけど,今回もフロスト警部は絶好調(=絶不調).行き当たりばったりで不眠不休の遠回りを続けたのち,執念が実って最後には“神様が降りてきて”無事事件解決,といいたいところだが,今回は無事でもないか.もう一つの事件も首の皮一枚繋がって何とか...続きを読む
  • 冬のフロスト 上
    遂にラス2のフロストシリーズ.今回もフロスト警部は絶好調,というか,絶不調.重大な事件は全く解決せぬまま,他人の担当する小事件はどんどん解決.詳しい感想は下巻にて.
  • 冬のフロスト 上
    フロスト読み終わりました。大変おもしろかった~
    中で、気に入ったフレーズを一つ紹介しましょう。
    3、40前の白骨死体が発見された時の彼の言葉です。

    「フロストは袋のなかをのぞき込んだ。『なんとまあ』のひと言と共に袋を押しやった。
    そいつに伝えてくれ、三週間以内に持ち主が現れなかった場合は、自分のも...続きを読む
  • 冬のフロスト 上
    待ちに待った新作。
    著者はすでに逝去しているため、これがラスト2。

    翻訳されるのが遅いので、
    次にいつラストの作品を読めるのか分からないため
    1行1句、大切に読んだ。

    相変わらずの、下品なジョークが本気か分からず人を煙に巻くフロスト。

    今回も未解決事件を抱え込み、マレットの監視下にて
    なかなか...続きを読む
  • 冬のフロスト 上
    待ちに待ったフロストシリーズの新刊。傍若無人な態度、下品なジョーク、勘頼みの捜査、と相も変わらずのフロスト節。次から次へと起こる事件と人員不足に悩まされるというお約束も健在。ワンパターンと言えばワンパターンなのに、なんでこんなに面白いのか。下巻にも期待。
  • フロスト気質 下
    荻原浩さんの解説に、ウンウンとただ頷くばかり。
    ホントに全く、フロスト警部ったら…。
    風采の上がらない、なんて言うのはまだ控え目な表現で、実際にこんなオジサンが同じ職場にいたら、女性からは敬遠されること間違いない。服装といい、言葉遣いといい、下品な冗談といい、女性が求める清潔感とは無縁だもの。でも憎...続きを読む
  • フロスト気質 下
    面白い!(◎_◎;)フロストシリーズの中で一番好きな作品です。一気読みでした。流れは、今までのフロストシリーズと同じ感じです。次々に事件が起こり、的外れな推理、我道を行くって感じですかね。人情味溢れるフロストに注目。自分の出世のことなんて考えないで、人の為に規則を曲げる。こんな人なかなかいないんじゃ...続きを読む
  • フロスト日和
    『フロスト』シリーズは全部おもしろい!! その1つは文体の妙。翻訳者に拍手を送りたいです。私がこの物語で一番好感が持てるのは、フロスト警部の人柄。ニューマンエラーに寛大で、人間というのは過ちを犯す生き物だということがわかっている。その分、自分もユルーイ感じなんだけど、他人の弱さを認めることは優しさに...続きを読む
  • フロスト気質 下
    フロスト警部シリーズの第4作目。もちろん全部読んでいる。巻末の解説によると、前作(第3作)の「夜のフロスト」の邦訳は2001年ということのようで、ほとんど10年ぶりに読むフロストだったけれども、相変わらずのお行儀の悪さと、有能なのか無能なのか分からない仕事ぶりを堪能できた。残念なのは、作者は既に故人...続きを読む
  • フロスト気質 上
    ほんとジャック・フロストは笑わせてくれますね。この面白さは半端じゃありません。ミステリーとしても、よくできているので、読んでいてほんと楽しいです。