宮本輝のレビュー一覧

  • 約束の冬(下)

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    ラスト、2人が
    「俊国」
    「留美ちゃん」
    と呼び合っていたのが意外。
    でもよいと思いました。

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    2011年07月23日
  • 海岸列車(上)

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    以前はとても好きな一冊だったのですが、東日本大震災後に読み返してみたところ、どこが良かったのかよくわからなくなりました。

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    2011年07月08日
  • オレンジの壺(下)

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    戦争が人々に残した傷は時が経っても決して消えない。そうだろうな。
    そうなるだろうな。と。歴史の話。現在の話が交錯しながらの展開。でも現在といっても今から20年くらい前の光景。
    会社社長のご令嬢。軽井沢の別荘。「そんなことはなくってよ。」と、普通の会話で話しちゃう、そんな雰囲気の女性。日常とかけ離れたところで、一生懸命になる人たち。フランスでの生活、ちょっとやぼったくてもフランス語を話せる日本人の男の人にちょっと憧れてしまう。

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    2011年06月18日
  • 約束の冬(上)

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    ネタバレ

    実は、下巻まだ買ってません。


    でも、空を飛ぶ蜘蛛の話、ちょっとこれはびっくり。

    面白かった。


    でも・・・
    話が淡々と進みすぎるんですよね。

    なんか、パッションが無い。

    でてくる人がみんな、性善説を絵に描いたよう無い人ばかりで、毒がある人がいない。
    それがなんか、味気ない。

    まぁ、宮本輝の作品って、悪人らしい人はあんまり出て来ないんだけどね。

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    2011年05月12日
  • 焚火の終わり 上

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    ネタバレ

    宮本輝の作品のわりには・・・近親相姦がテーマって!しかも、同性愛まででてくるなんて!と、ちょっと驚きました。。。

    でも、なんかそうなるんじゃないかなぁ・・・と途中から思っていたから、そうなったときにはちょっと嬉しかったけど。

    後半も楽しみ!

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    2011年05月12日
  • 避暑地の猫

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    初版が1985年。再読。誰の言っていることが真実なのか。貴子の可憐さがどろどろな別荘での出来事との対比で際立つ。修平の母親の表裏の乖離が受け入れ難いところあった。久保家の人々が、布施家の人々も、著者が好んで使う「魔」という隘路に迷い込み軽井沢の地で翻弄されていく。とても悲しい物語だ。

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    2011年05月10日
  • 約束の冬(下)

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    2000年10月から2001年まで1年間『産経新聞』に掲載され、2003年に単行本として出版された作品。

     主人公の留美子は22歳の時、7つ下の少年から10年後の結婚を申し込まれる。10年の歳月を経て、かつての少年とその家族との付き合いがはじまっていく。

     率直に言って、前半にふくらませたストーリーを後半で回収しきれていないように感じた。進めば進むほど話が拡散し、何を言いたいのかつかめないまま終わってしまった感がある。無駄な描写よりはストーリーの構築の方に力を入れて欲しかった。

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    2011年04月24日
  • 約束の冬(上)

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    2000年10月から2001年まで1年間『産経新聞』に掲載され、2003年に単行本として出版された作品。

     主人公の留美子は22歳の時、7つ下の少年から10年後の結婚を申し込まれる。10年の歳月を経て、かつての少年とその家族との付き合いがはじまっていく。

     率直に言って、前半にふくらませたストーリーを後半で回収しきれていないように感じた。進めば進むほど話が拡散し、何を言いたいのかつかめないまま終わってしまった感がある。無駄な描写よりはストーリーの構築の方に力を入れて欲しかった。

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    2011年04月24日
  • 胸の香り

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    これはすごい、というような作品はない。どれもが静かに頭の中で響き続けるような滋味深い短編集。本自体とは関係ないが、解説の「小説家は修羅」という言葉が気に入った。

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    2011年04月04日
  • 避暑地の猫

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    う~む。マジで誰か解説してほしい。主要人物の心情や言動の脈絡がわからないというか、矛盾を感じるというか、最後は???の連続でした。期間をおいて読んだので、理解が足りなかったか。
    ・株買い取りは秘密裏のはずが、地下室を暴露するとはどういう料簡?
    ・父はいつ知った?知った後の心の変化の軌跡は?あと無口になった理由も理解できず。
    ・母の真意は?最後の驚愕の事実との関連性は?二重取り?(これ一番のなぞ)猫?
    ・主人公は少し激しすぎやしないか?(笑)
    ・姉をそそのかしたのは?自ら?正体は猫?蛇?
    ・刑事はなぜわかったのか?勘?(笑)
    などなど、他にもありますが・・・、ネタバレにならないように奥歯に挟まった言い方になりました。すみません。
    最初は昼メロ調で、少し萎え気味になったが、3章の出来事からミステリー調となり俄然面白くなって猛烈に読み進めたが、ミステリーとしては失速した結果だったように思う。そのまんまだったから。小説としてエロス的表現にはぞくぞくきました。(笑)
    情感あふれる記述とテンポの良い展開はとても良かったが、肝心なところでミステリーでありがちな直截的でない描写の手法がそのまま放置されてしまった感があり、説明不足の思いを強くしてしまった。そのため「狂気」「魔」を描いたとはいえ、現実感のなさが目立ったような気がする。
    これはひょっとして作品としては失敗作なのでは・・・という感が強い現在です。自分の理解不足もあるので、暫定、星3つです。

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    2011年09月03日
  • 人間の幸福

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    宮本輝は終わりに行くまではおもしろいのに、最後でちょっと拍子抜けしてしまうところがある。一人の中年女性の殺害事件が軸ですが、これはミステリー、というものでもない。人間ドラマを描いている、という方が正しいかな。

    前半と後半で色がだいぶ違います(阪神大震災の影響とか…)。
    説教くさいと言えばそうだけど、喫茶店のオーナーのくだりはなんとなく好きです。

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    2011年04月19日
  • 人間の幸福

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    ネタバレ

    長らく読んでいた宮本輝さんの「人間の幸福」
    やっと読み終わりました。
    内容や展開とタイトルがどう繋がって行くのかが
    中盤くらいまでは読めなかったのですが
    最後までたどり着いてみると作者の言わんとすることが
    分かってきたような気がします。

    うちの母はよく夜に車で走っていると
    こんなことを言っていました。
    あの家一軒一軒にそれぞれの家庭があり、暮らしがある。
    窓から灯りが洩れているのを見ると
    その家族の生活を想像してしまう。と…

    ひとつとして同じ家族の生活はなく、
    ひとつとして同じ人生はなく、
    当たり前なのですが人生感も価値感も恋愛感も性癖も違う
    人間が何億とこの世で生きているのです。
    だから幸福のあり方がひとりひとり違うのも当たり前なのです。

    あなたは幸福という言葉でどんな風景を思い出しますか?
    本当の幸福というのは目に見えるものではない、
    その人の世界感の中での価値。

    この話の中でダウン症で二十歳の娘を亡くした
    喫茶店のマスターが言う。
    「人間から誇りってものを奪っちゃいけない。
    どんな人間にも誇りってものがあるんだ。
    それを奪うのは、命を奪うのとおんなじだ。
    でも、誇りってのは、少しでも正義をおこなわない人間には
    無縁のものなんだ。」
    そしてこの本の主人公は気づく、誇りと自尊心は違うのだと…
    難しいテーマだが、幸福というものは一通りではないと、
    人の数だけあるものなのだと。
    それは他人には理解できないものであったとしても…

    話の最後、主人公が外で仲間と酒を飲んでの帰り、
    浮浪者に出会う。
    浮浪者は家財道具を荷車に積んで犬を連れて通りかかり、
    主人公は残った酒をこの男にやるのだが、
    その様子は宛てもなくさまよっているのではなく、
    明確に目的に向かってるという強さが感じられた。
    とある。
    まさにこれは各個人の幸福の感じ方の違いを
    表しているのではないかと思う。

    あとがきで作者がこう書いている。
    これを書いているときに関西に震災が起き、
    家族の無事を確認した後テレビを見つめていたら
    奇妙な妄想のようなものに取りつかれたと…
    地震は不慮の出来事だったかもしれませんが、
    そのあとの救援の遅れは何か大規模な企みではないかと…
    経済とテクノロジーの大国の指導者たちが、
    何千人もの人々がいま死につつあるとき、
    力強い行動を起こそうとしないのは、
    その裏に何か企みがあるとしか考えられなかったのです。
    ~中略~
    この国は民衆を侮蔑する国だと思いました。
    これほど民衆から誇りを奪って平気な国はない、と。
    そうすることで、国そのものの誇りさえも
    売り払っていくのであろう、
    いや、すでに売り払ってしまったといってもいいのかもしれない、と。

    作者のこの時の怒りがこの小説を人間の誇りと正義という方向に
    向かわせたようです。
    読み進むと後半部分は何かを訴えかけるような力強さを感じたのもその為かもしれませんね。

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    2011年02月08日
  • 人間の幸福

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    強引なところ(この人は昔からそうだった。最近気づいた)、ご都合主義のところもあるが、読み物として面白かった。人にとって幸福とはなんだろう。自分の子供のころ感じていた「幸福感」のくだりは、納得がいった。それが、損得の無い、本当の幸福感なのかも。

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    2011年01月26日
  • 生きものたちの部屋

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    珠玉のエッセイ。小説の背景になるような著者の私生活が垣間見られるが、難しそうな人なんだなーとも思わされた。

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    2010年12月15日
  • 花の回廊―流転の海 第五部―(新潮文庫)

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    熊吾の勢いは、すっかり落ち着いてしまった感がある。3部ごろまでの熱い人情よりは、還暦を迎えた人間に相応しい、ひっそりとした情感が漂う。

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    2019年01月16日
  • 葡萄と郷愁

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    文章は流石、きれい。

    しかし、二人の女性について
    交互に話を進める必要はあったのだろうか?
    時間軸以外に二者に関連はなく、
    『凝った設定にしてみました』
    という感じしか受けなかった。

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    2010年11月09日
  • 避暑地の猫

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    借本。
    著者の本はこれが初めて。
    ねっとりとした感じや、場面の耽美さが、頁をめくるのを加速させてく。
    人の魔の感じが凄い。ゾワゾワする。
    著者の違う本も読んでみたくなった一冊。

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    2012年12月29日
  • 約束の冬(下)

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    ちょっと意外な結末。少し物足りない終わり方。
    でもやっぱり、宮本輝さんの作品の世界観と人物はとても好き。

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    2010年10月24日
  • 花の降る午後

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    フランス料理店のマダムに訪れる恋と災難。
    いろいろと葛藤はあるのだろうけれど
    それさえも優雅に見えてしまううらやましい境遇です。
    悪い人たちの力関係がよくわかっていません。
    結局松木とかどうなったんだろう。

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    2010年08月29日
  • 月光の東

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    ちょっと読みにくかった。男性の自殺に絡んで、謎の女性を追いかける、というのが話の筋。けれど、この作品は謎解きについては熱心ではない(?)、というか、そこに主眼を置いている作品ではないです。謎の女性を追う、という点で同じような筋で東野圭吾さんの『白夜行』と、宮部みゆきさんの『火車』を思い出した。ある意味、ありふれたプロットなのかもしれない。けれど、この作品は謎の部分については結局わからないままで、むしろその謎の女性、塔谷米花に関わった人々の過去と現在に焦点をあてています。なので、ミステリー的なエンターテイメント性はあまりないです。これは、自分が作者に肩入れしすぎなのかもしれないけれど、ある側面から見るとこの作品はすごくリアルなのかもしれないなぁと思いました。結局、自殺した男性、加古慎二郎の自殺した動機と謎の女性、塔谷米花の内面は作者の手で描かれないのですが、それが却って、この二人の存在がリアルに感じられるのです。人が生きる理由、死ぬ理由なんて周りの人間にはわからないし、当の本人にとってもはっきり言葉にできるものとも限らない。死なれてしまった周囲の人間はその人と関わった過去の出来事をかき集めるしかないのかな、と。

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    2011年07月17日