東城和実のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ高耶派の自分としては、譲と同じ気持ちで、
景虎の任務のせいで高耶本人の人生が滅茶苦茶になっていくのが居た堪れない。
甘いとか覚悟が足りないとか千秋は言うけれど、
出席日数くらい高耶の分も催眠暗示でどうにかしてやれよと当時激しく思った。
単なるまやかしで譲の自己満足に過ぎないとしても、
せめて修学旅行くらい一緒に行きたいという気持ちは理解出来る。
にも関わらず、修学旅行中に事件が起きてしまい…譲も気の毒である。
千秋との掛け合いが多少救い。
自分は広島には行ったことがなく、修学旅行も長崎だったのだが
いつか行ってみたいなとこれを読んで思った。
また、昨今毛利氏について多少学んでいたところ -
Posted by ブクログ
ネタバレ景虎と晴家の組み合わせはとても好き。
ことここに至ってはねーさんだけが高耶 の救いな気もする。
人の記憶はあやふやなもので、自分の記憶が真実なのかは非常に危うい。
200年もの間ともなれば、実際に危ういだろうし、そう疑ってしまう気持ち、
それでも信じたい気持ちも理解出来る。
晴家の過去について明かされ、思い出に振り回されつつも
毅然と判断し立ち向かう彼女が恰好良いなと思う。
そしてまた、とてもキュートだとも思う。
いつか彼女の想いが報われる時が来ると良い。
それと、思い人とは違うときっちり言ってあげる荒木村重も真摯で良い。
七松辺りに住んでいたことがあったのだが、何も知らなかったので
史実 -
-
-
Posted by ブクログ
ネタバレ東京編。
紗織と由比子の組み合わせは、姦しくて読んでいて楽しい。
好きなふたりなのだが出番がかなり少なくて残念。
氏照とのシーンは印象的。
兄として、不遇であった弟に対する様々な思いが描写され、切ない。
自分は高耶派なので、無理矢理唐突に引き込まれた闇戦国の最中
人見知りで大人に対する不信感も抱いているのに
やっと心を許してきた大人である直江に裏切られたような気持ちで
高耶が気の毒で仕方ない。
400年、だからどうした。”高耶”には関係の無いことだと思ってしまう。
千秋にそれを望むのも酷だろうが、もうちょっとフォローしてあげて欲しい気がする。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ断章と銘打たれつつも歴とした本編。
自分はこの辺りから、徐々についていけないかもと思いだしてきた巻である。
直江が好きな人には逆にここから、という感じだろうと思う。
歴史部分では佐々成政が再登場し、小百合姫に対し生前犯した罪を
今生で償うことになる。
転生した今生ではなく換生であるが故、罪の記憶も確かであり
だからこそ逃げずに向かっていく佐々と、愛しているからこそ憎く、それでいて愛しているという
小百合姫の複雑な気持ちの描写がとても切なかった。
中学時代の高耶が主人公の短編『凍てついた翼』も、他の話とは一風変わっており
それでいて高校生の高耶を知る上で非常に大切な一編。
譲との友情がこうし -
-
Posted by ブクログ
久しぶりに紗織と由比子登場…と思ったら速攻出番終了(笑) 代わりに反抗期真っ最中の高耶がやってまいりましたよ…。
読みながら本当に懐かしく思った。そうそう、萌えどころの多い1冊なんだよね。
忠犬もしくは庇護者だと思っていた狂犬に噛みつかれ、混乱を隠せない高耶。やさぐれてる態度を叱られて家出(?)して、酔っ払った勢いでパーラメント買って(泣) 喧嘩してボコられて、パーラメント抱えてウサギみたいにまるまる高耶…萌えのカタマリッ(*/□\*)カワユスッ
あぁあ~っ、こんな状態の高耶をほったらかして直江は何してるんだ!と思ったら仕事してましたよねお坊さん。麻衣子も懐かしい。昔読んだ時すごく苦手だった -
Posted by ブクログ
とうとう狂犬が覚醒した今作!断章としながらも5巻と6巻を繋ぐ立派な本筋の番外編。
『最愛のあなたへ』
5巻で登場した織田方の武将・佐々成政と、その昔彼が手に書けた側室・小百合姫の愛憎劇。に絡めた、直江の景虎に向けた名前の付けられない想いを吐露する重要な話。初読の当時は、純粋にサイキックアクションとして読み始めた作品が徐々に腐っていく過程を、恐ろしくも「この展開を無意識にかぎ分けた自分の嗅覚が恐ろしい!」と戦慄を覚えたこの話。
あの頃は、直江のこの苦しみが本当の意味で理解出来ていなかった気がする。もしかしたらいまも『理解したつもり』なのかもしれないけれど。愛しさと憎しみの背中合わせな存在感はわ -
Posted by ブクログ
サイキックアクション小説、仙台編・後編。
青面金剛や明王たちの画像を検索して見ながら読んだら楽しかった(笑) 良い時代になったもんだわ…(遠い目)
仰木高耶である自分と求められる『上杉景虎』としての狭間で、自身の存在の不安定さに揺れ動く高耶が切ない。まだ17歳なんだよー(泣) 強がっていたって、まだまだお母さんに心の拠り所を求めちゃうお年頃なんだよぉ~っ(ノ_<。)
高耶が人間としてすごく成長した巻だったけど、同時に心を預ける対象として直江が大きく幅をきかせてきたな…と。美奈子の件もハッキリと文字で書かれてしまって読者も逃げ場がないんだけど、直江自身も戦々恐々としてるよね…。また神出鬼没な高 -
Posted by ブクログ
ネタバレ遂に留年が確定してしまった高耶さん…。
修学旅行だけは一緒に行きたい!と駄々をこねる譲に負けて広島まで行くけれど、やっぱり旅行どころではなくなりましたよね。
直江は《力》が使えなくなってるし、肉欲に溺れてるし、脳内では高耶さんを抱くことばかり考えてるし、凄まじい荒みっぷり。
顔を合わせればいがみ合い、傷付け合い、そしてますます荒んでいく2人。
なんでこうなるんだろう。苦しい。
スイッチ入った直江は饒舌だから、直江の方が執着してるふうに見えるけど、景虎様も相当直江に執着してる。
恐ろしいほどに。
すべてを捨てようとしてる直江。
直江を縛るためには勝者であり続けなければならない景虎様。
分 -
Posted by ブクログ
ネタバレ仙台市で、建築物が一瞬のうちに倒壊する事件が続発する。直江の連絡で突然、東京駅に呼び出された高耶は、綾子と共に仙台まで調査に向かうことになった。
仙台では、活発化する最上義光軍の怨霊に対抗するために、伊達政宗が復活し、激しい《闇戦国》を繰り広げていた。
そんな仙台に滞在中、一向に力を復活させようとしない高耶は、仙台に滞在中、力を復活させるための特訓を行うこととなった。
一方、政宗と同盟を結ぼうとする高坂弾正。
事件の影に見え隠れする狐の霊を操る女……。
そんな巨大な陰謀が渦巻く仙台。
そしてそこにはもう一つ。
高耶の自分を捨てて出ていった母親がいたのだった。
ゆっくり話 -
-
-
Posted by ブクログ
ネタバレ第一部の話の中ではたぶん1番好きだった巻。何回も読み返したのを覚えています。
発行当時は千秋先輩スキーだからかな~とおもっていたけど(なぎちゃんもかわいいし)もしかしたら直江さんが初めて高耶さんに手を出した巻だったからかも
読んでいて、どうにも直江さんが景虎様に偏執的な愛情を抱くようになったのかよく分からなくて、三月堂のところを3、4回読み返したりしたんですけど、やっぱりよくわからなかった
桑原先生自体もあとがきで「私にもわかりません」って言ってるので、いまはこれでいいのかなー
そういや中学の修学旅行で三月堂いったのおもいだした -