飯田哲也のレビュー一覧

  • 原発社会からの離脱 自然エネルギーと共同体自治に向けて

    Posted by ブクログ

    東電も官僚も銀行も、自分の利益を守る。強引に狡猾に、また愚直に。法律の例や前福島県知事の例などから強く感じた。
    感情ではなく事実から判断しないといけないということも学んだ。二項対立で、自分の陣地から抽象しているだけではどこにも進めない。国や大手マスコミが流す大本営発表に対し、フリージャーナリストの方々が情報集めて流し、一般市民がSNSで情報を収集できる現状はだいぶよくなったと思う。次は我々が自分の問題として自分の考えを持つこと。
    欧州の経過や現状との対比から、日本の問題点を洗い出している点は興味深い。正直なところ私には内容が難しく、かなりの割合で理解できていないのが残念だが、、、
    エネルギー安

    0
    2012年02月08日
  • 原発社会からの離脱 自然エネルギーと共同体自治に向けて

    Posted by ブクログ

    ありきたりな脱原発、自然エネルギー推進議論ではなく、そもそも何が問題なのか、掘り下げた議論を展開。

    飯田氏の濃密な経歴も初めて知れた。

    0
    2012年01月24日
  • IT時代の震災と核被害

    Posted by ブクログ

    あの日、IT企業で何が起こっていたか、から、あの日から、僕らはどこへ向かっていくのか、まで。
    引き受けて考える、ことが、紹介されてる色んな人たちに通奏低音になっていて、宮台さんの文章でしっかりと言語化されて、締まった感じ。いわゆる理系と、いわゆる文系をつなぐ一冊。編集、お疲れさまでした。

    0
    2011年12月31日
  • 原発社会からの離脱 自然エネルギーと共同体自治に向けて

    Posted by ブクログ

    大震災の後、トータル的に自然エネルギーについて語れる人はこの人しかいないという状態になって、ずーとマスコミに出っ放しになっている飯田哲也氏の震災後初めての本になった。時間がないから対談本になっているのは仕方ない。いつかきちんと整理した自然エネルギーシフトへの啓蒙書を出して欲しいと思う。

    対談相手は、私は初めてだが、社会学者の宮台真司氏。氏によっておそらく今回の対談は歴史的な広がりを持った。今回の原発問題が、何度も繰返してきた日本の社会システムの過ちをまた繰返していることが明らかになった。歴史の教訓からどのように未来デザインを描くのかをある程度は示した。

    今回の原発問題が、戦前の大本営の失敗

    0
    2011年12月08日
  • 原発社会からの離脱 自然エネルギーと共同体自治に向けて

    Posted by ブクログ

    原発の存否を巡っては賛否両論半々といったところだと思うが、個人的にはなくして良いと思う。経済性や危険性も両方意見があって実際よくわからないが、経済性や安全の問題でなく、安心の問題だと思う。この点小田嶋隆の日経オンラインのコラムが最も合点がいった。一度ハエのとまったケーキはたとえとまった部分を取り除いてもみんな食べたくないのだ。

    0
    2011年08月08日
  • 原発社会からの離脱 自然エネルギーと共同体自治に向けて

    Posted by ブクログ

    実現可能性はともかく、脱原発・新しい社会への提案のひとつとして、何が考えられているかを知るには面白い。
    基本的に対談形式は読みやすくて面白いものだけど。

    何かヘーゲル的ってこういうことなのかとも思った。
    大きな物語が必要なのだ。
    問題は今後の世界に誰の物語が採用されるかなのだ。

    0
    2011年08月05日
  • 原発社会からの離脱 自然エネルギーと共同体自治に向けて

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    机上のシミュレーションでは当然負けるはずだった日米開戦になぜ突き進んだのか、なぜ私たちは原発を「選んだ」のか。ショッキングな冒頭の文章から一気に読んでしまいました。小さい頃、親につきあって原発反対のデモ行進につきあったことがあります。あのときはすごくざわざわした感覚がありましたが、たしかにいつのまにか私たちは原発の現実を見ないようにしてきましたから「選んだ」といえるのでしょう。飯田哲也さんという人の本を初めて読んだけど、もっと読んでみよう。

    0
    2011年08月02日
  • 原発社会からの離脱 自然エネルギーと共同体自治に向けて

    Posted by ブクログ

     2011年3月11日の大震災で福島第一原子力発電所が再起不能の大事故を起こしたのを契機として原発の存続の是非が議論されている。いまや日本の電力の2割強を閉める原子力発電が今回の事故で閉鎖もしくは縮小の道が模索され、日本全体が節電や自粛の渦中から抜け出せない。
     原子力の穴を何かで埋めなくてはならない。不足する電力をいかに補うのかは焦眉の急だ。しかし、次のエネルギーをどうするかという議論にはなかなか進まない。それは我が国の構造的な問題がある。本書はまさにそうした現体制への批判書として読むことができる。
     飯田哲也氏は原子力発電の技術者出身で、その内情を知り原子力の欠点と将来性のなさを悟って自然

    0
    2011年07月29日
  • 原発社会からの離脱 自然エネルギーと共同体自治に向けて

    Posted by ブクログ

    何かに依存することで得られる安定や安心が、実は不安やリスクの裏返しであることを改めて認識。さて自分はこの先依存体質から脱却できるだろか。

    0
    2011年07月14日
  • 原発社会からの離脱 自然エネルギーと共同体自治に向けて

    Posted by ブクログ

    原発事故後,より注目されている飯田哲也氏と宮台真司氏との対談本.前半は宮台真司氏の独演傾向あり(宮台真司氏がダメな人には不向き).後半になり飯田氏が前面に出てきて,私が勉強不足で知らない情報や氏の考えを示してくれる.東京都が先進的な環境政策を実行していることは初めて知った.東京電力と株主を守ろうとしていることに違和感を持っていたが,「東京電力が全ての財産を出す.次に株主で,それに融資した銀行.それでも賠償に足りなかったら,原発埋蔵金 再処理等積立金を使う」とコメントしていることには溜飲が下がった.

    0
    2011年07月09日
  • 原発社会からの離脱 自然エネルギーと共同体自治に向けて

    Posted by ブクログ

    こういうのはタイムリーに読んでおかないと、と思って他の積読に優先して読んでみた。

    こういう対談本は議論の展開が速くて、理解が浅くなっちゃうけど、キーワードはたくさん盛り込んであるから、それをもとにわからなかったことを他の本とかで調べるといいかも。

    知識はたくさん仕入れることができたんだけど、なんとも救いがなく、読んでてちょっと凹んでくる内容だった。

    0
    2011年06月30日
  • 原発社会からの離脱 自然エネルギーと共同体自治に向けて

    Posted by ブクログ

    久しぶりに発売日前に予約して、急ぎ読んだ本。ここでいま形にしようという意気込みもきっとあったはず。

    素晴らしいのだけど、これをどう広めたらいいのかとひたすら思う。

    真新しいことより既にあったことのが多い内容で、だからこそ。そうなったらいいな、こうできたらいいな、こうしたいな、は確かに頷き意気込むばかりなんだけど、じゃあさあ今日明日どうする、という課題は、わたしごとき一人じゃあんまりにも実践的でなく思いつかない。何ができる気もしない。砂漠に一滴の水。だからこそ。

    南は今回の件で助かったのではなく置いていかれた結果になりはしないかという予感が日に日に強くなっている。意識や文化のレベルで。それ

    0
    2011年06月27日
  • 原発社会からの離脱 自然エネルギーと共同体自治に向けて

    Posted by ブクログ

    宮台真司氏の語り口はごつごつとしたものであるが、その論考は見事に核心をついている。”悪い共同体”の“悪い心の習慣”という言葉で今の社会を鮮やかに切り取っていると思う。共同体自治というユニットからの統治がこれからの日本復興をなしとげるためのキーであるとしている。我々も単に自明のシステムに依存するだけではだめなんだと反省させられます。

    0
    2011年06月26日
  • 今こそ、エネルギーシフト 原発と自然エネルギーと私達の暮らし

    Posted by ブクログ

    目次
    はじめに
    第一章福島第一原発事故をもたらしたもの
    第二章「安全」という神話
    第三章今こそエネルギーシフト
    (このブックレットは『世界』2011年5月号掲載の対談「自然エネルギーの社会へ再起しよう」に大幅加執したものです。)

    岩波ブックレット。54Pの薄い本です。対談形式でとても読みやすく、ページ数は少ないですが、纏まっていて、飯田氏特有の説得力もあります。
    分厚い本を読まなくても、これで、大体大まかな、原発の今昔の問題点、エネシフの流れが分かる感じではないでしょうか。(逆に細かな部分はありません。)

    前半で、政治や学者・マスコミの問題点語った上で、エネルギーシフトが必然。そしてその具

    0
    2011年06月02日
  • 企画立案からシステム開発まで 本当に使えるDXプロジェクトの教科書

    Posted by ブクログ

    ●一分野マスター読書「DX」19冊目。DXを始める際のシステム開発の段取りについて解説した本。要件定義などの話が小難しく感じてしまう。

    0
    2023年05月14日
  • 原発社会からの離脱 自然エネルギーと共同体自治に向けて

    Posted by ブクログ

    なぜ日本が原発推進から軌道修正できないのか。明らかに文化的、組織的問題、国民的問題。エネルギーや技術の問題ではない。ただ、この霞ヶ関が変わらない一旦が日本の政治の問題でもあり、国民の意識と
    行動の結果であることは目を背けられない。3/11の直後に流れを作りたくて発刊していることがすごい。にも関わらず、日本は変わらなかったことが悔しい…

    0
    2023年01月06日
  • 今こそ、エネルギーシフト 原発と自然エネルギーと私達の暮らし

    Posted by ブクログ

    原発は維持をするのも、廃炉にするのもコストがかかる。そのかわり、自然エネルギーは技術革新とともにコストが下がる。折り合いはこの辺かな。

    0
    2017年01月09日
  • 原発社会からの離脱 自然エネルギーと共同体自治に向けて

    Posted by ブクログ

    福島直後の対談をもとにした脱原発の本。

    あれから3年経過して、状況が変わっている部分も多いので、改めてお二人の話を聞いてみたい。

    0
    2014年02月15日
  • 原発社会からの離脱 自然エネルギーと共同体自治に向けて

    Posted by ブクログ

    よきも悪きも東日本大震災後から明らかになった日本社会の歪みを、エネルギー専門家の視点と社会学的な視点とのコラボで解説されている。

    0
    2013年01月11日
  • IT時代の震災と核被害

    Posted by ブクログ

    東北の震災の際に関わったITのお話。パーソンファインダーとかUstとかポジティブな面と、人間のダイレクトな関係が支えたあの時期についての考察をさまざまな方がしています。今回ほどSNSが重要な役割を果たしたことはなかったと思う。でもいろいろと課題もあったのも実際です。私がもし使いこなせなかったらどうだったんだろう…気になったのは書き手の差かな?いろいろな人の観点から見れるのは面白いけど、明らかに当事者だった人と取材して他人事だった人の文章は違うと感じました。

    0
    2012年04月16日