原田曜平のレビュー一覧
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様々な流行語を作り出している著者が東京について語る一冊。なるほどと思う点が多くて興味深く読みました。
今の東京は、最高点を求めるなら海外に負けがちだけど、平均点は異常に高い。
日本の都会の若者たちはガムシャラに高みを目指す傾向は見られず、コスパやタイパを求める。
そんな傾向もあってか、安全快適でぬるま湯な都市は世界でも例が無く、ある意味で東京の強烈な個性となっているという論説は面白い。
今後、少子高齢化がますます進んでいくと、積極的消費の主体は若者側に移っていき、マーケティングやサービスの質も若者側に変わっていくだろうということで、東京の姿も徐々に変わっていくのかなと感じました。 -
Posted by ブクログ
「そう、それ。」がインサイト
インサイトをついている商品は皆魅力的な「実は・・・」を持っている
伝達力があるということは、広告費を払うことなく、消費者が自発的に宣伝してくれるということ
日本はほぼ単一民族国家、故にハイコンテクスト社会→日本人は相手の気持ちを洞察する力が他国の人より備わっている→マーケティング向き
インサイトの2つのレイヤー
「社会インサイト」
国の就業状況や経済格差、男女のメンタリティや国民性、貧困などと社会問題といったものに根差したもの。
「商品インサイト」
こういう機能を持った商品があったらいいな、こその商品のここを変えてくれたら買うのにな、といったもの。
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Posted by ブクログ
ネタバレタイトルに偽り無し。事例から本質か学べる本。
メモ
・宣伝臭さがない。コーンフレークがなぜ売れたか。広告への不信感がある。
・いじりマーケティング
・talkable point
・真実欲求
・失敗リアリティショー
・素のやりとり。即興感
・二段階説得。それ本当なの?を受ける。
・#no企業名。広告キャンペーンを自己表現コンテンツに。
・弱み吐露
・柔らかコミュニケーション
・前提肯定。「結婚しなくても幸せになれる時代にあなたと結婚したい」
・ボケ完結→温かみ
・昨日の擬人化
・診断系プロモーション
・ママ擬人化。思春期の反抗は減っている。
・やんわり社会テーマ
・さ -
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Posted by ブクログ
ネタバレ「流行ってどうやって起きてんのかなぁ」と突如疑問に思い見つけた『それ、なんで流行ってるの?』(原田曜平)。
いろんなお店の人が、お客に来てもらうために【インスタ映え】するアイテムを作り出したり、
流行語のように「そう、それ!」といろんな人に思われる言葉を作り出したり、
自身の商品を日本だけでなく、文化の異なる諸国に対して販売したら「そう、それ!」という反応が返ってきて流行ったりと…
やり方は様々。
しかしヒットまで持っていくために必要なものを、
この本の中では【インサイト探し】つまり、【「そう、それ!」探し】という事が書かれていて、
「じゃあそれはどうやんの?」と気になり読んでい -
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Posted by ブクログ
Z世代だけを研究しているのではなく、その前(ゆとり世代)から注視していた方の本なだけあり、比較が説得力があり面白く読めました。
ひとつの意見、ひとつの視点として読み応えがあるのでオススメです。
ただこのことが全てで、Z世代礼賛になるのは日本全体の社会や文化的発展、若者のスマホ依存、脳への影響などを鑑みて良しと思えないので、この本に関しては一面的なものと受け止め、もっと多様な視点から考えるべきと思います。
甘やかされ自己肯定感が肥大したアンバランスさは本人たちのためにも良くないと老婆心から思ってしまうのですが、大衆の動きや時代のうねりは一個人には止められないので、この経過を観察していくことし -
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Posted by ブクログ
あっ、あのCMの意図はこれかー!
テレビやネットにて、見るCM、こういう意図を持ってデザインされたんだとわかる書籍!
Z世代が必ずしもターゲットではないけれど、拡散の力はZ世代が一番持っている、というのも学びでした!
勉強になった箇所
・特に SNS だと Z 世代の割合が若くなるほど 圧倒的に大きくなります。つまり、若い 彼ら彼女らに「いいね」 と思われて、拡散してもらわないと、全世代にその情報が伝わらないのです
・企業発ではない 宣伝・広告が当たり前になった今の時代 、企業はいかに「宣伝 くささ」を消臭できるかが ポイントになっています。ミルクボーイのコーンフレーク ネタで、売り切れ -
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- カート
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試し読み
Posted by ブクログ
ネタバレ・メガヒットを狙うためには、各世代の出生/大人になるまでの世代背景/今の生活環境/自身の価値観が生み出す次世代への影響/社会のプラットフォームやトレンドなどを把握し、消費欲の違い、心理を世代ごとで異なる要素を抑え、商品やサービスの企画を行うマーケティングが必要。
・団塊ジュニア世代/ポスト団塊ジュニアは就職氷河期世代に該当し、消費欲は少ない。一方で就職難になった世代であるが故に、子育てに対する投資はする傾向が強い。ただ、この世代はこの5年10年先の、メイン消費者を担ってくるため、ノスタルジー需要、インターネット第一世代を活かしたネットサービスの拡充、女性には職場復帰を支援するリカレント教育など -
Posted by ブクログ
日本が抱えている問題は大きい。国の債務が増える一方、少子高齢化の波が収まらないなどだ。
あえて東京にフォーカスしてこれからの日本について考察しているのが今回の本だ。
コロナ禍で、東京を離れて地方に移住するが話題になっているが、実際はそうではなかった。
グローバル都市不動産研究所の総務省住民基本台帳人口移動報告を元にした分析を引用している。
東京23区外、多摩地域と神奈川、埼玉、千葉の郊外部に移った人が大半だった。
その上、東京23区の人口も増えていた。都心区で人口が減少したのは、外国人の多かった新宿区、豊島区、港区だった。日本人の増加に関しては21区で人