原田曜平のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
5年前の本だけれども、今も通用するのかしら。
正直、私は著者と同じロスジェネ世代でかつ、地元を出てしまっている人間なので、マイルドヤンキーと呼ばれる人たちの気持ちは理解できなくもないが、共感はできない。
著者はリテラシーとコミュニケーション能力と言う軸で、若者を「エリート」「オタク」「ギャルサー」「マイルドヤンキー」に分けるけれどもその比率ってどんなもんなんだろう?
地元に属さない私にはマイルドヤンキーはレアな存在に感じてしまう。EXILEは確かに売れていたが、購買層にマイルドヤンキーを含んだだけで、マイルドヤンキーでEXILEが売れたと言えるのだろうか。とかマイルドヤンキーへの訴求ってのが本 -
Posted by ブクログ
あれ?この表紙岩波新書?と一瞬思ってしまうが、幻冬社新書である。
昔、不良と言えば私の中では、横浜銀蝿と風雲たけし城に出てくる的場浩司率いる「バックれんなよ」のイメージだったのだが、おばさんになり勤めはじめた中学の俗に言うワルな子たちはエグザイルみたいでなんかホストみたい?かつてのあの不良たちは?この30年ほどに何が?と、経済の部分はさて置きその変遷がとても気になっていたのだが、本書を読んで大人の世情や経済的要因が、多感な時期の子どもに与える影響も垣間見えた。
子どもの頃、深夜、ヴーンヴーンという騒音が遠くから聞こえて目が覚めることがしばしばあり、あれは近くの産業道路を爆走する暴走族の爆音 -
Posted by ブクログ
広告作りとは、インサイトを表現化すること。インサイトとは、消費者の心のツボ、消費者の潜在ニーズのことをいい、顕在化していれば、思わず口をついて出る「そう、それ」。「そう、それ」をいかに喚起するかが本書のキーワード。インサイトを導き出すのがマーケティングの仕事であり、表現するのがクリエイティブの仕事。表面的でトレンディ―なキーワードだけではもはや若者は騙されなくなっている。本物のインサイトをつくことが肝要。インサイトをついている商品は皆、魅力的な「実は」を持っている。表現の面白さや突飛さのみを求める今の風潮。あらためて公告のあり方を改めて考え直させられた。
-
-
Posted by ブクログ
パリピ。
言葉としては耳にしてそう新しくはない。
格差社会の二極化が拡大し、車離れ、酒離れのゆとり世代更にはその下のさとり世代などの、消費意欲が著しく低い若者層。
そんな中、新たな市場開拓をする上で重要なパリピ。SNSの発展に伴い、かつて大手広告代理店やいわゆる業界がトレンドの時代は過去のものに。
六本木や渋谷あたりのハロウィン。
2015年のハロウィン市場規模は前年比11%増の約1220億円。これは2014年のバレンタインデー市場規模約1080億円を上回り2011年の560億円から僅か4年で倍増している。
情報発信の上でどの企業もバカに出来ないパリピ。
1960年代あたりの、みゆき -
Posted by ブクログ
社会学的なアプローチ?な感じがする。
フィールドワークに出て、マイルドヤンキーという族種の人たちがいる。
その人たちは、こんな人々。と語っている。
あくまでフィールドワークが中心であり、そこからの打ち手が描かれているが今ひとつピンとこない。
もっと数字を出してくれないと、この本を読んだからといって、すぐにこのターゲット層にアプローチできるとは思えない。ターゲット像も母数もわからないので、想定売上が立てられない。
あくまで、こういう民族がいるぞ!という発見に対する示唆があったのかも。周りを見れば、まあいるよね。とも思うが出版年から年月が経ったからかな。 -
Posted by ブクログ
現在のヤンキーは昔と比べ、ファッションも精神もマイルドな「マイルドヤンキー」というものに変わってきているらしい。彼らは地元愛に溢れ、限られた仲間と限られた場所での生活を望む。一旗揚げようという上昇志向も希薄で、悪く言えば、昔に比べ、保守的でゆるい感じ。
まあそれが決して悪いってことではないけど、ヤンキーも色々と変化を遂げているらしいと。
著者はそんなマイルドヤンキー層に着目。その動向を調査し、彼らに合ういくつかの消費アイデアを出している。地元愛や仲間意識をキーワードにすれば、別にヤンキー層に限定する必要はないとは思うけど。
この本を読んで感じたのは、ヤンキーというよりも、若者全体で意識や精神、