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消費意欲がない今時の若者の間で、バブルの再来めいた派手な消費が生まれている。今や国民的行事となったハロウィン、九万人を動員する野外フェスULTRA、ラブホ女子会、リムジンパーティー、オクトーバーフェスト……全ての背後にいるのが、トレンドセッター「パリピ(パーティーピープル)」だ。企業もひそかに注視する、彼らの全容を初めて解明。『ヤンキー経済』の著者が満を持して放つ、最新の消費モデル。
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Posted by ブクログ
パリピ、フィクサーの存在に???!!!でした。知らなかった。すごい。幸せで、勘がいいんだな。バカにしてはいけない若者がいることに力を得ました。 トレンドリーダーの系譜とマスコミの役割の変化も参考になります。
大人が読んでもきっと「?」という反応だと思うが、元パリピや、パリピが周囲に生息している人は、「あるある(笑)」という感覚で苦笑しながら、少しコバカにしながら楽しく読めるはず。マーケティング経済書というよりは、パリピ観察記に近い。 著者の原田さんは、「マイルドヤンキー」という言葉を浸透させるなど、この...続きを読む分野に詳しくテレビでもよく解説をされている方。序章の「パリピは多幸感を得られるものに対する嗅覚が異常に発達しており、現代の厳しい社会情勢においても決して心が折れたりせず、『人生をアゲアゲで楽しむプロ』である」という言い方しかり、いちいち小気味良い。
「マイルドヤンキー」「オタク」に続く第3弾なのか。流行を作り出すわけではなく、流行に敏感に反応して広める「パリピ」を取り上げ、その特徴、生態を探る。
ニュース等で「パリピ」のネガティブ面を目にするケースもあるが「パリピ」は日本経済の活性化に寄与する可能性を秘めている。色々な人の考え方・行動様式を学ぶことができたと思う。
ややターゲット層が偏っているかな?と感じた。もうちょっとパリピの実態を掴みたかったが、他にはない視点の本だからok
とんでもない奇書 最初はパリピの定義や歴史についてだったのに、最後らへんは「パリピの生態は○○の傾向にあるので、こういうものを与えるとパリピはよろこびます」みたいな生き物図鑑みたいになってた なんだこれ
1977年東京出身の博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダーによる現代日本若者論。著者には他に『ヤンキー経済』(幻冬舎、2014年)などの現代日本若者論が存在するが(「マイルドヤンキー」という言葉を生み出したのも著者である)、本書も「パリピ」(パーティーピープル)という切り口からの現代日本若者論とな...続きを読むっている。 と言っても、本書は既に4年前の本なので、本書のパリピ像と現代のパリピ像はかなり異なっているだろう。それを承知の上でまとめると、パリピとは、「インターネットの発展によりマスメディアや広告代理店を通さずに、直接流行の発信者(フィクサー)に連なり、流行を最前線で享受する層」ということになりそうである。 “ 1970年代から90年代にかけての若者のトレンドは、ヒット曲しかりファッションしかり、テレビ番組や雑誌や広告といった「マスメディア=プロの大人」が仕掛けて作り出すものでした。もしくはプロの大人たちがトレンディーな若者たちとつながり、そこから流行を作り出していきました。前世紀までよく聞かれた「広告代理店の人と知り合いの大学生」が、一定の地位を確保していたのはそのせいです。 しかし現在、若者のトレンドのかなりの部分はこのような大人が作ったシステムの外で生まれ、場合によっては、大人たちに知られることのないまま、拡散していきます。 その立役者として中心的に機能しているのがパリピです。ハロウィンのように、パリピが流行らせたものが老若男女をも巻き込んだ国民的なイベントに発展していく可能性も、あわせて留意しておきたいところでしょう。”(本書17-18頁より引用) “ パリピは既に巷で流行っているものをミーハーに追いかけるのではなく、海外セレブや国内の一部で流行っているものをいち早く見つけ出す嗅覚を持ち、それを自分のものにしてマスに対して伝道する役割を持っています。”(本書22頁より引用) 興味深いことに、2016年刊行(ということは本書に出てくるようなパリピ像がリアルだったのはさらにその数年前)の本書には、パリピが飛び付く上流の文化の発信源として、韓国の存在が挙げられている(48-51頁)。インターネットやSNS上での反韓国的言説(というのも嫌になるようなヘイト表現)を目にする機会を思うに、流行に最初に飛び付く位置にいるパリピの親韓国的な感覚と、流行を後追いする側にいそうな人々の反韓国的な感覚のズレがまさかここまで大きかったとは。2010年代半ばには日本は韓国からオシャレなものを学び、取り入れなければならない立場になっていたのだ。 ただ、統計その他のデータ面で弱い気がする。極端な話、全部著者の目に入った特殊な人々の話であって、「パリピ」という言葉でまとめて一般化して語れる存在ではないのでは?というような疑問も成り立たないではない。しかし、にもかかわらず、やはり著者の身の回りには、このような人びとの世界があるのだろう。パリピの特徴の一つとして著者は、「家の裕福な人が多い」(63-64頁)ことを挙げているが、現代日本の格差社会の上層部にいる若者達はこんな風になっているのだと改めて思った。1920年代の日本の富裕層の若者達が「モボ」とか「モガ」とか言われながら外国の文化に被れている最中で、そんなことはどこ吹く風と極右や極左が勢力を伸ばしていた構図と、なんとなく被る気がしないでもない。
パリピ。 言葉としては耳にしてそう新しくはない。 格差社会の二極化が拡大し、車離れ、酒離れのゆとり世代更にはその下のさとり世代などの、消費意欲が著しく低い若者層。 そんな中、新たな市場開拓をする上で重要なパリピ。SNSの発展に伴い、かつて大手広告代理店やいわゆる業界がトレンドの時代は過去のもの...続きを読むに。 六本木や渋谷あたりのハロウィン。 2015年のハロウィン市場規模は前年比11%増の約1220億円。これは2014年のバレンタインデー市場規模約1080億円を上回り2011年の560億円から僅か4年で倍増している。 情報発信の上でどの企業もバカに出来ないパリピ。 1960年代あたりの、みゆき族から年を追ってのトレンドの発信源の流れは中々に面白い。 シンク・グローバル、アクト・ローカルという言葉が正に的を射ている。
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パリピ経済―パーティーピープルが市場を動かす―
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原田曜平
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