原田曜平のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ特に「さとり世代」と仕事上で付き合いがあるわけではないのですが
今度新入社員向けの研修で講師をするので参考までに読んでみました。
最近の若者は消費をしなくなったと言われているわけですが
私も車は持っていないですし、少し年齢が離れているとはいえ、
結局私と似たような考えを持った世代なのではと思っていました。
しかしこの本を読んでみて自分との価値観の違いに流石に唖然としました。
「さとり世代」は長引く不況とソーシャルメディア化によって
社会に対して過度な期待をすることなく、他の人と協調して生きていこうとする
さとった風世代だと結論付けていますが、こういった世代の傾向を
導くために実に色々なとこ -
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ゆとり教育
しっかり吟味もされないまま、安易に施されたこの教育体制。
天下の悪政だった。
本来反省すべきは、ゆとり教育を取り入れた、大人たち。
にもかかわらず、ゆとり世代と若者を呼び、軽んじている浅はかな大人たちを、若者は、冷静に、現状を理解し、夢や、妄想に逃げるのではなく、しっかりと、自らを律して生きている。
さとり世代とは、見事に言い当てている。
人を赦す優しさを持ったこの世代の若者が社会の中心になる10年20年先の日本は、おそらく、人に優しい、生きやすい国になっているに違いない。
原田氏が中心となって進む会話形式。
もっと楽ちんに読めると思ったら、意外と面倒くさく時間がか -
Posted by ブクログ
私は、「ゆとり世代」という言葉が嫌いだ。
大人の側の都合で学ぶ内容が少なくなった世代を悪意を持って区別した呼び方をしているからだ。
自らの努力ではどうしても挽回の出来ない問題
。その角度で見ると、在日コリアンの問題とも同様であるといえる。
本書では、いわゆる「ゆとり世代」は、バブル後の不景気の中を育ち、その中で生活をする大人たちの様子を見て「さとった世代」だと述べている。
数多くの大学生とのやりとりの中で、この「さとり世代」を浮き彫りにしていくやり方は面白い。また巻末のバブル世代との討論も違いがはっきりして良かった。
最新のLINEやFacebookが若者に与えている影響も討論の中に -
Posted by ブクログ
またまた若者批判の本かと思いきや、全くそんなことはない。筆者が10代半ば〜20代後半の若者約1000人に実際に会って、そこから見えてきた若者世代の生活や人間関係を客観的、分析的に綴った本。
私もこの若者世代になるが、理解できない同世代の妙な言動などを見ると若者批判される理由もよく分かるし、世間でもそっちの方がクローズアップされがち。でも、この本を読んでそんな若者世代も決して捨てたもんじゃないなと思った。潜在的な意識として共感できる部分もあったし、むしろ見習わなければならない部分も多くあって、驚きや発見というか、なんか新鮮な感覚。
私も含め批判されることが多い今の若者だけど、「若者」はいつの時代 -
Posted by ブクログ
・若者に有害なのはケータイそれ自体ではない。
ケータイによってもたらされた、「村社会の復活」が問題。
・ネット上で個人情報を知らず知らず流出してしまうのは、コミュニティの縮小(それに伴う行動範囲の縮小)による、「誰も自分のことを気にしていない」感が原因。
・近頃の若者には、「海外へのあこがれ」「華やかな職業へのあこがれ」などはなく、安定志向。これは、大学の友達の話を聞いても全く顕著。
・行ったこともない、経験したこともないことも、情報の波にさらされることにより、体験した気分になっている。それが安定志向の原因。
・なぜか自分が生まれた年より前の時代を懐古する若者たち。周りの大人が「こん -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
今の20代後半以下の世代は、中学生、高校生くらいからケータイを持ち始めた、日本で初めての世代です。
イメージしてみてください。
自分が中高生のときに、もしも携帯電話や電子メールが存在していたら…。
生活は良くなっていたでしょうか?
友達との関係はどう変わっていたでしょうか?
著者は7年をかけて、10代半ば~20代後半の若者、約1000人に実際に会って、じっくりと話を聞いてきました。
その結果見えてきたのは、現在32歳の私ですら驚くほど劇的に変化した、彼らの生活と人間関係です。
近頃の若者はいったいどういう環境にいて、いつも何を考えているのか?
本書を読めば、彼らのリアルな姿を肌感 -
Posted by ブクログ
タイトルから想像されるような「近頃の若いやつは(なんだかわからないけど)けしからん!」っていうような内容ではありません。10代や20代の頃からすでにケータイを手にしていた世代の若者たちをとりまく「ケータイネットワーク」の姿を、フィールドワークから読み解いた秀作。それ以前の世界では考えられないような膨大な友人や知り合いを手に入れた彼ら。かと思えば、思いのほかルールにうるさく義理堅かったり、空気を読むことが最大事であり、繰り返される疑似体験のあげく、何でもわかったような気になり閉塞していくタコツボ的な世界でもある、という。近頃の若者じゃない人は、まずは肯定・否定する前に、フラットにかれらの世界を覗
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Posted by ブクログ
「まったく、今時の若者は」と愚痴をこぼす前に、読んでおくべき本。携帯電話の普及により、コミュニケーションのあり方が30歳以上と10代20代では大きく異なり、その結果価値観の相違が生じている。
・空気を読むムラ社会の復活
・若者のほうが上の世代よりもコミュニケーションスキルが高い。
・論文課題は携帯で検索、結果みんなが同じ内容に。
・ケータイのテンキーのほうがキーボードよりも使いやすく、ケータイで入力してパソコンに転送する
・メアドはおしえてもケータイ番号を教えるか否かが親友の境界線。
・自分のキャラを演じることを意識している。
海外をかっこいいという人がかっこ悪い。
・国立在住ギャルの旅行先が