ヤンキー経済 消費の主役・新保守層の正体

ヤンキー経済 消費の主役・新保守層の正体

ビジネス・実用
815円 (税込)

4pt

「若者がモノを買わない」時代、唯一旺盛な消費欲を示しているのがヤンキー層だ。だが、ヤンキーとはいっても鉄パイプ片手に暴れ回る不良文化は今は昔、現在の主流はファッションも精神もマイルドな新ヤンキーである。本書では密着取材とヒアリング調査により、「悪羅悪羅(オラオラ)系残存ヤンキー」「ダラダラ系地元族」に分化した現代のマイルドヤンキー像を徹底解明。「給料が上がっても絶対地元を離れたくない」「家を建ててはじめて一人前」「スポーツカーより仲間と乗れるミニバンが最高」など、今後の経済を担う層の消費動向がわかる一冊。

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ヤンキー経済 消費の主役・新保守層の正体 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    7割は当てはまっていた。私自身、マイルドヤンキーと言われるところ所属しており、その背景や特性を知れて良かった。この年代特有の時代背景を加味すると昔に比べれば地元だけで全てが事足りるのは分かる。そこから約10年ヤンキー4.0はどんな特性なのか気になる。

    0
    2025年05月01日

    Posted by ブクログ

    「マイルドヤンキー」という言葉を生み出した著者のマイルドヤンキーの生活実態を考察した一冊。

    本書については終始うなずく箇所が多かった。
    「マイルドヤンキー」の定義は、中高からの友人関係を軸に地元で働く、遊ぶ、結婚するというライフスタイルの層である。総じて人間関係が狭く上昇志向がないというのが彼らの特徴である。

    博報堂で働いているという著者は、恐らく高学歴であり高い上昇志向を持つと思われ、マイルドヤンキー層をディスっていると思われる箇所が多々あるが、同じく上昇志向を持つ私としては不快に感じなかった。

    地元残留組と年に1回ぐらい飲むが、彼らは本当に視野が狭いと感じる。生まれた時から40年間同じ土地に住み、高校の同級生と結婚し、友人関係も高校時代から変わっていないという人生はどんなものか。私にとっては想像するだけで窮屈で退屈で何のために自分は生まれてきたのだろうと思ってしまう。

    しかし、マイルドヤンキー層は、もっと良くなりたいという考えはなく、もちろん本なんて読まないため、自分たちがマイルドヤンキーと呼ばれ、ディスられていることに気付いてすらいない。若い時に結婚した自分たちは勝ち組だと思っているところがまたなんとも。

    マイルドヤンキー層はブランド志向が強いらしいが、片田舎でハイブランドを持って、いつも同じ友人とつるんで、いったい、いつどこで誰に見せるために買うんだろうと疑問に思ってしまった。
    地元の消費を支えていると言えばその通りで、彼らがいるから私の実家がある地方都市も廃墟にはなっていない。

    しかし、自分の子ども達には、遅くとも大学入学にあわせて生まれ育った土地を出ていってもらいたいと改めて思った。そして、私自身も子育てが終わったら移住したい。
    やはり、人は移動した分だけ、人間関係の層が広がる分だけ視野も世界も広がり、人生が豊かになると私は考える。

    本書に出てきたマイルドヤンキー達も、まだ20代だから上京組との差もそこまでないと思うが、これが30代40代と歳を重ねるごとに圧倒的な差が開いていく。
    そして、それは残酷なことに世代(子ども)を通じてさらに広がっていく。

    0
    2026年06月04日

    Posted by ブクログ

    日本の経済変化に伴ういわゆるヤンキーを中心とした若者の消費意識・行動に焦点を置いた一冊。私は比較的に中央に行きたがる人間で地元に固執するように見える友だちを不思議に思っていたが腑に落ちる点が多々あり面白かった。

    0
    2025年08月26日

    Posted by ブクログ

    私の体感として、小学校から大学へと、学校が変わるごとにどんどん気の合う人が増えた。そして学校生活が、どんどんと楽しく幸せなものへと変わっていった。
    その要因に大きく占めるのが、いじめっ子や不良など、暴力を振るってきたり授業を妨害したりくだらないことで空気を壊す連中が減っていったことにあった。

    同時に、高校では就職組・進学組とクラスが分かれたり、大学では同じ思考回路、共通の趣味や関心を持つ仲間が集まって来る傾向があったりするのも要因だろう。
    大人になっても基本的にその延長上にいるため、良く接する友人は、高校~大学で知り合った友人が大半だ。類は友を呼ぶ。職場など仕事で接する人も同様のクライテリアを持つ人になる。それが故に、このヤンキー層とは接点がなさすぎる。

    その裏側にスポットライトを当てた本書、非常に興味深かった。なるほど確かに!と膝を打って止まない。今までほとんど考えておらず、意識もしていなかった世界だ。

    中・高時代の一部の知人・兄弟などがあまりにも見事にマイルドヤンキーや地元族の特徴に合致する。もちろん彼らの個性にもバリエーションはあるけれども。
    信じられないほどのテクノロジー音痴、地元から出ようとしない習性、LINEのタイムラインを使用する、EXILEや浜崎あゆみや西野カナを好む。バイクや大型バンへのこだわり、マイホーム志向、酒・煙草・ギャンブルへの多額の課金。バッチリ符合する。

    現在の収入の低さ、物価の高さ、それに未来への希望のなさなどがこうした傾向の土壌となっていることは間違いないだろう。

    マイルドヤンキー系ではない意識の高い系でも、FIREやミニマリズムに傾倒したり、田舎へUターンしたりしている。これも同じ文脈で理解できる。
    (なおここでは敢えて「意識高い系と書くが、おそらく従来揶揄されてきた人々や彼らの思考・言動とは異なる。)

    昨今の意識高い系は、向上心を持ちながらも、余分な消費、肩書、昇進・昇格を切り捨て、労働時間を減らし、ワークライフバランスを重視する。
    むしろワークの範囲を徹底的にカットしようとする。

    今の日本では、省エネ、低コストに舵を取らなければ、親世代や、自らの幼少の頃の生活水準を維持できない。
    では何をカットするか。それがヤンキー連中と意識高い系連中の差なのではないだろうか。

    マイルドヤンキー系の人たちは同レベルの仲間との紐帯に選択集中し、情報や向上心、過大な夢や行動範囲を断捨離することで省エネを実践するのに対し、
    意識高い系連中はITや社会的な富などを利活用して労働や締め付けを断捨離し、自由時間を増やす。そしてYouTube、動画サブスク、ソロキャンプや田舎暮らし、サウナ、プログラミング、読書など非消費的or低コストな趣味で以て省エネを実践する。

    共通するのは、泥臭い努力に見切りをつけ、引き算で精神的な幸福感を高めようとする行為だ。
    「さとり世代」という言葉からも滲む「熱量の低さ」が、こうした形で表面化しているように思う。

    ライフハックというか、生存戦略のようなものなのだろう。そこに良し悪しはないが、一点、分断の可能性が高まるのがやはり怖い。

    巻末に特別収録されている原田氏の友人が、その人間関係の中でハブになっている。こうしたハブ役がいるうちは他グループとの窓口があって良いのだが、これが無くなる前に、マイルドヤンキーたちの更に次の世代がどうなるか。そこに窓口が生まれるだろうか。
    子供を地元に縛り付けようとする言動が地元族に見えることが、そこに不安の種を残す。内向きで排他的なコミュニティが再生産されてしまう。

    人間関係や情報があまりに独立個別化すると、治安維持や国防、災害対策、権力の暴走への防波堤といった、まとまったマンパワーが必要となった際に脆弱となる。

    社会全体の質は、社会全体の経済力に左右されるわけだが、経済の活性はグローバル化に見られるような「ヒト・モノ・カネ・情報」の流動性が担っている。
    環境問題と格差問題の改善のために脱成長的アプローチを採る以外ないのでは、と考えている私としては、グローバル化や経済活性を今さら支持しない。
    しかし内向きで分断された封建制時代への逆回転は戦争・紛争の火種になる。
    過去をそのままなぞるようなことをせず、進化した分化コミュニティなりコミューン的なモデルでやっていくのならば、せめて情報はインタラクティブでスムーズでありたい。

    本書では有望な消費者としてマイルドヤンキーにスポットライトを当てるが、別の切り口でも彼らを社会のネットワークから途切れさせない方法を考えたいものである。
    消費者というのは、関係性としてはあまりにも弱いし、ややもすれば主従関係を生み出し、疎外を生みかねないのだから。

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    2025年08月10日

    Posted by ブクログ

    マイルドヤンキーが今の消費を支えてる、その仕組みや例を用いて書いてあります。大学生から社会人にオススメです。

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    2020年05月28日

    Posted by ブクログ

    今の若年層にが自民支持が多く、不便ない世の中に変化を望まないことに対し、何となくモヤモヤ感を感じていたけれど、マイルドヤンキー層の思考もその一因であるんだと感じた。
    本の後半は、アイデアばかりで、あまり見所はないが、ヒアリングを踏まえた彼らの実像炙り出しはなかなか興味深かった。

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    2019年09月01日

    Posted by ブクログ

    もう4年も経つ本だが、まだまだなるほどね、と最近の(?)というか、昭和生まれの自分とは全く違う世代のの考え方、生き方のバックグラウンドを理解することができて読む価値があった。そういう世代に対して、可能性のあるビジネスマーケティングのネタをあげている部分は、まあどうでもよかった。

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    2018年04月30日

    Posted by ブクログ

    時代が懸念していたのとは逆の保守的な層があるというような話なのだけれど。時代の衣を着てはいるが突飛な話に思えなかった。割とオーソドックスな日本人論に見える。見立てや括りとしては面白い幸福度が高いであろう点も見逃せない。あとはそれでいいのか? というような疑問を適切に持てるかどうかだと思う。幸福を感じつつ、それを脅かす資本家サイドの横暴にどう抵抗し、良識ある生活を意識できるかただ、トレンドがそれを証明しているように見えるがそれ故に、風船のような軽さを感じるのが微妙な所。博報堂の人らしいマーケティング分析はこんな風に分析しているのかという感じだった。こういう世帯、世代が増えるのかわからないけれどいい面悪い面という意味ではわかりやすかった。

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    2017年12月18日

    Posted by ブクログ

    昔ながらのいかついヤンキーの減少・消滅。そして、新たに登場しているのが「マイルド・ヤンキー」という言われる若者層。その地元志向と仲間優先志向、堅実志向は、従来までのヤンキーの消費動向とは趣味の趣向も変わってきているという。その背景には、幼少期が「失われた10年」、親子関係の変化、離婚家庭の増加等々の影響もあるだに・・・。

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    2017年01月23日

    Posted by ブクログ

    いまのヤンキーは第三世代らしい。

    第一世代は金八先生の加藤優に代表されるような大人に歯向かい、権威をぶっ壊そうとした暴力系。見た目はビーバップハイスクールに出てきた短ラン、ボンスリ、リーゼント。いかにも不良ですというオーラを出している。盗んだバイクで走り出す世代。喧嘩っぱやいのが特徴。


    第二世代は池袋ウエストゲートパークに出てきたようなヒップホップ系の見た目のヤンキー。喧嘩もするが、第一世代ほど周囲を威圧するでもない。しかし縄張り意識というか、仲間意識は強く、仲間がやられたら、総出で仕返しするような世代。第一世代のような一匹狼はあまりいない。


    では、本題。第三世代は見た目はEXILE系(悪羅悪羅系)と、オールファストファッション(ダラダラ系)に二分化。喧嘩はしない。法を犯すようなこともほぼしない。暴走行為もしない(じゃあ、ヤンキーじゃないじゃん、とも思うが) 名付けてマイルドヤンキー。


     特徴としては喫煙飲酒率がけっこう高い。地元から出たがらない。車は大勢の仲間で一緒に乗れるワゴン。セダンなんて選択肢にない。仲間と集まって何をするかと言えば、飲んで騒ぐ。それをSNSにアップする。弾丸ツアーと称してワゴン車に乗り込み夜中に遠出して、例えば日の出を見たら、即地元に戻る。そういう”思い出作り”を頻繁におこなうらしい。 
     遊びはパチンコ・パチスロ。スマホは一応持ってるがLINEなどの仲間内での連絡手段として使うだけなので、IT機器には疎い。老人並み。ネット検索をして、お得な情報を自分で探そうとしない。
     
     働くなら地元がいい。結婚相手も地元がいい。なぜなら気の許せる仲間が地元にはいるから。地方都市の同窓意識みたいのが、都心に近い場所でも見られるようになったようだ。しかし地方都市の人は都会に出て、一旗揚げて、故郷に錦を飾りたいといった願望を少なからず持っていて、帰るべき故郷としての地元なのだが、都心にいるマイルドヤンキーの地元感は居心地のいい場所にずっといたいという地元なのだ。似て非なるもの。
     
     まあ、人の生活スタイルに口を挟めるような立場にはないが、なんだその夢のない生活は、と思ってしまう。上昇志向というものが欠如している。巣立ちたくない子供たちに見える。
     昔のヤンキーだったら、もう卒業だ、自分が変わらなければって意識を変えるときが訪れただろが、このマイルドヤンキー世代は自己肯定感が甚だしい気がするので、たぶんそういう時期はこない。


     著者はこのマイルドヤンキーが現代のお金を使わない若者世代の中では、お金をよく使ってくれる優良消費者だという。おそらくそうだと思う。お酒は飲むし、タバコ吸うし、郊外の大型ショッピングセンターを夢の国のようだと形容し、家族や仲間と頻繁に訪れては、そこでお金を落としてくれる。いい消費者だ。


     確かに企業から見れば良いターゲットだけど、本人たちはカモと思われていることに気づいてないんだろうな。


     どう見ても、この生活スタイルって貧困予備軍にしか見えないんだけど。

    0
    2017年08月15日

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