香月日輪のレビュー一覧
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[1]最終巻は短編集。
[2]各章では雀、ポー、百雷、桜丸、鬼火の旦那たちが主役となり、初花、蘭秋、雪消、キュー太らも少しずつ顔を出してめでたく終わる。
[3]元の世界に(帰りたくはないが)帰ることになる可能性も意識からは捨てていない雀にタフになったなあと思う。
ゆうべから熱が出て涙目&ボーッとしてるアタマでもあっさり読めてしまうラクさでした。
■簡単なメモ
【八丁堀同心百雷、定町廻りす】百雷の日常。
【散れば咲き、散れば咲きして桜丸】大店の娘祐衣は桜丸に恋をして絵を描かせた。
【風流大江戸雀】川柳と雀の大江戸ぐらし。
【渡来人は自転車を駆る】ポーと大家の多津屋さん一家と猫の福太郎。
【虹の水面に映る夢にて候】鬼火の旦那は偶然出会った「若様」の愚痴を聞き雀(幻)を案内人に江戸見物(幻)させる。
【終章/えぴろおぐ】雀と鬼火の旦那。
■大江戸についての簡単な単語集(データ消滅により欠落多し)
【炎蛇】怪しの火による火事のことのようだ。水だけでは消えない。
【うさ屋】雀たち行きつけのメシ屋。大首のかわら版屋の向かいにある。たまごかけご飯はおいしそうです。
【王春座】大江戸三座のひとつ。演目としては尻がこそばゆくなるようなラブロマンスが得意。
【大江戸】妖怪たちが気楽に暮らしている都市。人間の世界で言えば江戸時代の雰囲気。
【大江戸流行通信】ライバルで最大手の出版物だが、江戸で暮らすための必須情報誌。
【大河屋】蘭秋のパトロンというのではないが重要なファン。谷町って感じでしょうか。
【大首】かわら版屋を営んでいる。しぶちんで、働いている連中は文句たらたら。
【お小枝/おさえ】人間界から落ちてきた少女。箱入り娘で、ほとんど家から出たことがなかったらしい。彼女が人間界に帰るのかどうかが上巻のメインストーリー。
【お泉】松葉茶屋の看板娘。鬼火の旦那に気があるらしい。
【お多福面】鬼火の旦那のとこにいる。
【鬼火】大江戸に落ちてきた雀を拾った魔人でこちらの世界での雀の父親のような存在。いつもグラサンをかけている。それはどうやら強すぎる魔力を抑えるためのようだ。もののわかった渋い男。いつもフラフラしている。将軍の懐刀という噂もある。
【怨念もの】怪談のことらしい。妖怪たちも怨念は怖いらしい。
【和葉】多津屋の娘。青鬼。
【華節】藤十郎の師匠。京に住まう。泥鰌すくいを踊っても神舞いに見えるという名人。
【喜助】百雷の手下。犬男。
【キュー太】大首のかわら版屋の腕のいい絵師。煮玉子に手脚が生えたようなのっぺらぼうだが、雀がいたずらで顔を書いたらしゃべれるようになった(言葉を書いた紙を口から吐き出せるようになった)。
【京】文化、流行の発信地。大妖怪伏見の妖狐一族の本拠地。
【桜丸】雀の友人で魔人。「風の桜丸」の異名を持ち、空を飛べる。
【修繕屋】鬼火のもうひとつの存在。大浪花にちょこちょこ来る。
【将軍の使い魔】東はがしゃどくろ。西は大猫又。北は龍。南は大犬神。
【水鏡の間】大浪花城の、各地に連絡するためのホットラインがある部屋。
【末蔵】腕のいい刷り師。大蜘蛛。留吉と兄弟。
【雀】主人公。大首のかわら版屋で記者をしている少年。人間の世界の、われわれの「現代」から大江戸に落ちてきたようだ。おそらく大江戸唯一の人間。
【忠義/ただよし】百雷の父。
【多津屋】紙問屋。主は青鬼。ポーの大家さん。
【長至/ちょうし】伏見の妖狐の現当主。美しい白狐。
【土御門】伏見の妖狐の大御所。美形。隠居しているもと元締め。
【天泉】大江戸の家老。
【留吉】腕のいい彫り師。大蜘蛛。末蔵と兄弟。
【鳴雷/なるかみ】西方の護衛。狼面の侍。
【西方/にしかた】大浪花の将軍。小さい。キャッチボールで「燃える魔休」を投げて襖を燃やした。
【初花/はつはな】百雷の妹。身体が弱く最近まで小田原の親戚のところで養生していた。
【東方】大江戸の将軍。偉そうなので西方は苦手にしている。
【美形】人々が多様な姿をしている「大江戸」では美の基準は姿形というよりはそのものが発する「波動」のようなものらしい。要するに「美しいオーラ」を出しているものという感じか。
【百雷】八丁堀の同心。狼男でカッコイイらしい。魔人。妹は初花。
【日吉座】大江戸三座のひとつ。これといって特徴がなく、三座の中では見劣りがしていたが、もともと俳優と脚本の質は良かったが蘭秋を入れてから王春座、焔座のいいとこを取り入れることができるようになり、今では一番人気。
【深川】昼は派手な若者の町。夜は粋な通人の町。
【ポー】大首のかわら版屋で文芸担当の猫又。妖力はさほど強くないので逆にけっこう自由できる。大倫敦出身で一度日本に行きたいと思っていたが実際に来てみたら気に入ってずっと暮らすこととなった。エドガーという従兄弟がおり大倫敦流行通信社に勤めている。
【焔座】大江戸三座のひとつ。演目は荒事が得意。アクション系でスカッしたいならここ。でもカップル向きではない。
【魔人】魔法使いのようなものらしい。形は人型が多く、大きな力を持っており、この世界では一目置かれる存在。名前を持って生まれ、特徴的な入れ墨を持ち、生まれた瞬間から妖術を使える。
【雪消】日吉座の脚本家。座敷牢に閉じ込められている。というか閉じこもっている。怖いので。
【雷馬】巨大なからだに雷雲をまとっている。なんでも大浪花の夏の風物詩らしい。ただし沖を通るときのみ。陸を通るときは災害。だいたいゴジラ。
【蘭秋】本名は蘭。日吉座の売れっこ女形。お狐さま(白狐)で由緒正しい伏見の一族らしいが本人は魔力をほとんど持っておらず故郷を出た。百雷のことを気に入っているらしい。
【李角】日吉座の売れっ子役者。雀の目からはいかつい感じだが美形らしい。
【令月】大浪花の家老。いつも冷静。 -
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ネタバレ漫画化、アニメ化された人気作の第一巻。全10巻プラス外伝1巻だそうなので、導入編と言ったところか?主人公夕士が妖怪アパートに住むようになったきっかけが描かれている。
個性的な登場人物。淀みなくすすむストーリー。そして妖怪。メディアミックス向けの、卒無くよく出来た原作本だなぁと思いながら読んでたけど、それまで大して目立たなかった佐藤さんをあっちの世界を選ぶキッカケに、そして決め手となる最後の一押しに恵理子を選んだ点は秀逸。
「そんなの当たり前だよね。あんただって普通の人間だもん。楽しいとか幸せとか思うわよね。あたし、そんなこともわからなかった。」
理解しあえた事で、敢えてあちらの世界に行く事を決心する。今後の夕士くんの成長が楽しみな青春小説です。 -
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ネタバレお母さんが亡くなって再婚したお父さんと継母の間に赤ちゃんが産まれた。
お母さんの死で寂しさが埋まらない所に、両親は赤ちゃんにばかり目を掛け、舞子のことを放ったらかしにしてしまう。
学校でもいじめっ子3人組に執拗に絡まれ、いつも暗く言い返せないまま、どこにいても居場所がない。
そんな時に出会ったイラズ神社のねこまたのおばば始め、カマイタチの風、キツネの参左、カッパの吉弥、異空間の居心地の良い妖たち。
舞子は居場所を見付け、どんどん生きる力を身に付けて行く。
その一方で、家には居場所がない。
諦め切った舞子に育児に疲れていた継母が溜まっていたものをぶつけてしまう。
蓋をしていた舞子の怒りが溢れる中、香月さんならどう収めていくのだろうと思いながら読み進めた。
おばばは
『完全な人間などおりゃせん。
人間にはそれぞれの物語がある。
自分の物語が大事なのはみんな一緒。
大人だっていつでも素直にいたいんだ。人間の芯の部分は子供も大人もそんなに変わりはしない。』
という様なことを話した。
子供を責めるのではなく、かといって大人を責めるのでもなく、違う視点があるんだよと提示して気付きを促す。
香月さんの物語はいつも決して子供を責めない、子供を尊重する目線が心強い。
最後は両親の反省が早く、うまく事が進み、大人の私には物足りなく感じたが子供にとっては頼もしい味方の一冊になると感じた。 -
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シリーズ第9弾。
主人公・稲葉夕士は高校3年生。
そして秋の文化祭の季節。
卒業が近づき、このシリーズも次の10巻で完結。
この巻はもう、終わりに向けて突っ走ってる感じ?!
もはや妖怪などはほとんど登場せず、学園青春ストーリーとなっていて、??な雰囲気だけど。
とはいえ、全力で人生を楽しんでいる夕士の友達・田代など、
「死んでるヒマなんかないわ!もったいない!!」
と、文化祭を全力疾走している様子にスカッとする。
夕士のクラス担任である千晶先生にまつわる話は、なんか苦手だったけど、千晶の過去や友人達との関係が分かって、今回はまぁまぁかな。
最終巻、楽しみです。 -
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【感想】中二っぽくもあり、紋切り型の設定とキャラクタと、ひねりなくストレートであっさりな展開。唐突なところも多いけどむしろ読みやすさにつながってるかも。けっこう厚いけど三時間くらいで読めるでしょう。関係ないけどパターンはマンガの「マギ」に近いかも。
【内容】誰も封印を解くことができなかった魔王である少年の姿をした神霊フップの封印を盗賊バルキスが解いてしまったらしい。四次元バッグからそのものの名前を唱えながら取り出すアイテムであらゆる願いを叶えるどこかの青いタヌキのようだが無邪気で善悪の境界も持ち合わせていないフップを教育せねばならないと誓うバルキスなのだったが当然ながらそういう便利な存在は狙われるのだった。
【一行目】ドン!! ――そのひと太刀でロエヴ王の首がはねとばされた。教会の床が王の血に染まる。
▼簡単なメモ
【アーチェ】シクパナの子ども。路上生活を四年続けている。
【アリエト】バルキスの母。腕のいい薬師。
【ヴァール】ペルソナ僧。
【ヴォワザン】ドオブレの支配する戦闘国家。オルムランデ占領後六十余年で帝国と呼ばれ東のメソド、西のエレアザールに次ぐ勢力となった。
【エル・シオン】「幻の都」という意味らしい。ここではまず滅ぼされる前のオルムランデのことだと思われる。そして新しくできた国の。
【オク】マグダレの狼メンバー。十四、五歳の猫目族の少女。
【オストラム】ペルソナ僧。
【薬師】薬を調合し魔術で効果を高める魔道士。
【凶鳥/ケライノ】ルックスのおぞましい鳥。
【狼王】「マグダレの狼」とも呼ばれるゲリラ。オルムランデを占領するヴォワザンの輸送品を狙う。
【オフィエル】マグダレの狼メンバー。蛇面人身種(ウパナンダ)。
【オラージュ】マグダレの狼のとこにいる牝馬。バルキスと対決する。
【オルムランデ】ヴォワザンに滅ぼされ占領された。
【ガルニエ】獣人。ドオブレの配下。
【クプクプ】アーチェの相棒の犬。
【グライエヴォ】ヴォワザンの帝都。
【サーガラ】獣人。ドオブレの配下。蛇面人身種(ウパナンダ)。
【サヴェリ】町の修理屋。裏の顔はバルキスが盗んできたものをさばく「裏の仕事人(ネゴシオン)」。
【サラサ】バルキスの愛馬。
【サンニ】ドオブレの息子。脆弱にして無能。
【ジーヴェリア国】ヴォワザンが挙兵し狙っていると思われる。
【ジード】マグダレの狼のメンバーと思われる。
【ジェガード】オルムランデのヴォワザン総督。
【シクパナ】エキゾチックな港町。重要な地点であり帝国圧政下でも活気に満ちている。さまざまな種族が暮らしている。
【シグマ】魔道士。もしかしたらバルキスの父? 少なくともなんらかの関係者ではあるらしい。
【シバの小枝】噛むと刺激があるらしい。たばこみたいな感じか。
【ジャーマイ】サンニ皇帝つきの第一秘書。
【精霊】四大精霊は、火、水、土、風。
【セディール】オルムランデ、メルヴェイユ寺院の大主教。ドオブレに殺された。どうやらある人物の祖父だったようだ。
【宝】《お宝なんてものは、この手にしっかりとにぎれるもののことさ。》p.32
【鳥人族/ちょうじんぞく】風に乗って空を飛ぶことができる妖精族。
【ドオブレ】ヴォワザンの王。世界征服を狙う。「奇襲の天才」と呼ばれた兵法者でもある。
【ドランフル】ドオブレの孫、サンニの息子。父親よりはマシな武将。勇猛だが政治的な技量は持ち合わせていない。
【ナリー】フップの五百年前のマスター。三歳の女の子。たぶんいまはいない。
【妖精族/ニンフェウム】自然の「気」にそって暮らしている「森のひと」。見た目は人族と変わらないが四大精霊と引き合う。
【ハギス】マグダレの狼メンバー。元船乗りで力持ち。歌声もしぶい。
【パツク族】植物を育てる力に秀で森とともに暮らす妖精族。
【ハトゥール】魔剣士。もしかしたらバルキスの父。
【バビロン】偉大なる白魔道士。六百年生きている。その気になれば神にもなれるらしいが人間でいる。
【パルーシア】失われた超古代国家。住民は他の星に移住した。
【バルキス】神聖鳥(シモルグ・アンカ)と呼ばれる盗賊。美声で歌が上手い。青灰色の瞳は父ゆずりらしい。
【人面鳥/ハルビュア】メルヴェイユ寺院にたくさんいる。魔物としての脅威は小さい。
【ファビュラ】ロンバルドの女性だけの部族カリーシュ族の族長。
【ファレグ】マグダレの狼の軍師。
【フォン】正体不明、放浪魔道士(トルヴァドーレ)の男。名前は「風」という意味で偽名っぽい。アリエトと情を交わした。バルキスの父。
【フップ】神霊(ジンニー)。子どもの姿をしている。メルヴェイユ寺院に五百年封じられていた。魔王との関係は不明だがたぶん本人。表紙カバー絵の印象とは異なりなかなか利かん坊な感じ。性格も小さな子ども。悪の手に落ちたらえらいことになりそうではある。肩から下げたがま口バッグ(四次元バッグ)からさまざまなものを取り出し願いをかなえる。いちいちアイテム名を叫ぶしどこかの青いタヌキみたいだ。
【獣人/ベート】妖精族のひとつ。多くは魔界や仙界からの流民。長命。
【ベトール】マグダレの狼のメンバーと思われる。半獣人。
【ベルゼブル】黄金(ルビオ)のベルゼブル。魔界の女。ドオブレの師匠。
【ペルソナ僧】ウロボロス僧会の最高位の僧。
【魔王】封印されている。
【ミスパル】シクパナの高官。
【めぐむ】《どんなに過酷であろうと、自力でのりこえることこそが、ひとの生きる証であり、力となるのだ。けっして他人が「高み」から手をさしのべてはいけないのだ。》p.149
【メッシナ人】大地の気を身体に取り入れ身体能力を強化できる妖精族。
【メルヴェイユ寺院】魔法が封印されているという噂。今では誰も興味を抱いていない。
【半獣人/モルフォーラ】普段は人間の姿をしていて状況によって変身できる。
【霊剣】バルキスが母のアリエトからもらった。アリエトはその父からもらったようだ。 -
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シリーズ第七弾。
主人公・稲葉夕士は、高校2年生。
今回は、その学校での3年生を送る会のお話と、夕士の住んでいる妖怪アパートの住人・まり子さん(幽霊!)のお話がメイン。
まり子さんは成仏しないで、妖怪託児所で保育士をしているんだけど、なぜ幽霊になったのか?
なぜ保育士をしているのか?
生きていた頃のエピソードが語られる。
それは辛く悲しい…
そして毎度の事だけど、随所に良い言葉が出てくるのてす。
「悲しい事は、ちゃんと悲しめ」
「勉強する事の本当の意味は、考える事にある」
など…
今回、夕士の大きな進歩は、“自分というものを顧みる”事が出来たこと。かな?
今まで、早く大人になろうと突っ走ってきたけれど、一度立ち止まって、自分の未来をしっかり見つめる。
うんうん、いいぞ夕士! -
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シリーズ第六弾。
年が明け、妖怪アパートのお正月。
このアパートは不思議な場所なので、異世界へ繋がる穴かある。
そこを抜けると、大雪原!
見渡す限り、真っ白の雪景色。
大人も子供も一緒に、本格的なかまくらを作る。
またこれが、誰もが憧れる素敵な空間で…
かまくらの中で温かいご飯なんて、羨ましすぎる~
(≧▽≦)
という始まりだけど、中心のお話は、主人公・稲葉夕士の修学旅行。
スキー三昧の日程なんだけど、宿泊するホテルに問題あり。
古いホテルなので、過去に色々あって…
と、よくある幽霊話の展開。
そして前回から登場している千晶先生が、カッコイイんだけど、それに群がる女子達の様子が、もう本当にドタバタコメディ(^.^;
女子達のバカっぽい描写が多過ぎる〜。
だから、あんまり感動出来なかった(*_*)
でも面白かったですよ。